if story 決戦 ③
アイシャ視点です
すみません。彼氏の名前既出だったので修正しました。
ーーー車で来るのを予想していたんですが
飲み会開始から1時間後、わたしたちは動き出しました。
その人は雑居ビルの地下に入っていきました。
駐車場を主に回っていたのですが、舞さんの彼氏と思わしき思念がありませんでした。なので、弟さんとお店を回っていたところ、栗原舞と連絡を取る思念をキャッチしたのです。
「こじんまりとしためっちゃおしゃれなバー的な?」
「わたしでも入れますか?」
「ギリ余裕」
「では、こちらで弟さんは待っててもらえますか?」
「いや、俺も行くよ」
「いえ、おそらく大丈夫だと思います」
「待って。お金の支払いしたことない人が行ったらまずくない?」
「お金は女性ではなく、殿方が払うのではないですか?」
「何それ俺破産」
ここ一帯の思念を聞いてると女性でお金を払ってる人は少数に思えます。いざとなったら弟くんじゃなくてハルト様を呼べばいいわけですし。
「なぁ、俺いる意味ある?」
「相手がハルト様のお顔を知ってるかもしれない以上、ハルト様以外に付き添ってもらわなければなりません」
「じゃあ一緒に入ろうぜ?危ないし」
店の前でしゃべってると後ろから声がしました。
「おい、ナンパは他でやれよ」
振り返るとハルト様の社長さんに負けないくらい怖そうな顔の人が立っていました。
「嬢ちゃん嫌がってるだろ?」
「え?そーゆーこと?」
「ナンパするなら自分の顔見てからやれ」
どーいうことぉぉぉと弟さんが叫びますが、エレベーターに投げ飛ばされてそのまま動かなくなりました。ごめんなさい、弟さん。
「嬢ちゃん、入りたいのか?一杯だけサービスしとくよ?」
「ありがとうございます。助かりました」
「いや、いいって。俺はここのオーナーだから、可愛い子には来て欲しいんだ」
「ここのお客さんに用がありまして」
「そうか。日本人っぽくないのに日本語ペラペラだな」
「復讐したい人がいまして」
「復讐!?」
オーナーさんの怖い顔がびっくりした顔に変わってちょっと笑いそうになりました。
ーーー
薄暗くてムーディーな雰囲気の中にカウンターと椅子が3つあります。
その一番奥に座っていたのがターゲット。
栗原舞の彼氏、浮津優。
「オーナー、この子誰?隠し子?」
「俺にそんな相手はいない」
彼氏さんがオーナーさんと話しています。仲がよいのでしょうか?
マジで感想お願いします。