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詩集<独白>  作者: インジュン
詩編(1)
9/95

名前の樹

まず全てが満ち満ちて

それから名前が出来て

すると樹が庭に在った


不思議に感じた子供に辞書を与えた

わざと、人と猿を互いに書き換えて


すると、ああ、なんということだろう!

あれだけ、愛嬌をふりまいていた幼子を

瞬く間に異質な剛毛が覆い、そして私も

急に立つことが辛くなって、庭に聳える

定義された樹へと走り出してしまった!


そして二匹のヒトはサルという名

を貼られ、与えられ、体現して、

鉄格子の中に息衝くこととなった

週末には家族連れに囲まれながら


地に、誰もが知らぬ間に落ちた辞書を、

今もまだ、風が優しく撫でているそうだ

コトバ、それ自体の管理を忘れたままに



――――――――――――――――――――――――――――――――――――


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