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詩集<独白>  作者: インジュン
詩編(1)
87/95

朝を叫ぶ



環状につらなった日々、

一日をくぐりぬけるだけの夜は

きっとぼくの忘れてしまった

大切なことの影法師たちだ。


明滅する日々に目眩いたぼく。

かつては天を仰いで待っていた。

変わらずおとずれる朝、

もたらされる朝を。


いつからあのトンネルの外に

この蒼い水平が拓けていたのか、

いつからぼくはここに立ち

どうやってここに来たのか。


そんなことはきっと

わからないままでいい。

わかることはたった一つだ。

ここには朝がもたらされない。


流転しない夜のなかに囚われていた

ぼくを越えて、越えられずに

流れた日々を越えて、

朝を叫ぶ。


終わらない夜でもいい。

そのなかで伏すとしても。

この声こそが朝になるのだと

朝を叫べるのなら!



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