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詩集<独白>  作者: インジュン
詩編(1)
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82/95

かたわのイカロス

かたわ、は差別的意図を含んで用いたわけではありません。


透いた純金に輝き、

いかなるものの大路か

夕暮れの海の

ゆれる藻草に朝はなく、

燃立つ水泡に夜はない。


この双眸に

みちる調を知るものはなく、

わたしの耳朶をうつ風に

ただ漣が砕けちる、

歩み違えたわけではないが。


違えた道に遣わされた、

岩を跨ぎゆくもの、

空を羽ばたきゆくもの、

光芒も旋律も知らぬものよ、

この道だけは、ともに還ろう。


かたわの魂を叫んで

わたしたちは連なるイカロス、

ただ美しさそのものへと

朝もなく夜もなく

ただ飛ぶ、かたわのイカロス。

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