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かたわのイカロス
かたわ、は差別的意図を含んで用いたわけではありません。
透いた純金に輝き、
いかなるものの大路か
夕暮れの海の
ゆれる藻草に朝はなく、
燃立つ水泡に夜はない。
この双眸に
みちる調を知るものはなく、
わたしの耳朶をうつ風に
ただ漣が砕けちる、
歩み違えたわけではないが。
違えた道に遣わされた、
岩を跨ぎゆくもの、
空を羽ばたきゆくもの、
光芒も旋律も知らぬものよ、
この道だけは、ともに還ろう。
かたわの魂を叫んで
わたしたちは連なるイカロス、
ただ美しさそのものへと
朝もなく夜もなく
ただ飛ぶ、かたわのイカロス。




