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燃えていたい
痛むような寒さに
震える体が燃えている
わたしは
燃えていたい
薄皮一枚のしたに
猛る熱をふうじこめ
凍える素ぶりで
体をおさえつける
風は街をふきぬける
寂しげな雲もまばらに
空がからりと晴れている
なにものの寂寥か
このとこしえの青色は
あんなにも炎は
鼓動しているのに
道が白く凍えている
人の口も人の目も
摩擦にあがる
火花に過ぎない
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