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詩集<独白>  作者: インジュン
詩編(1)
67/95

クリーニング



皮膚という呪縛に、

わたしが充満する町

曇天にノックスの雨、

ソックスの禿げた名前

雨粒のpH、濡れるセーター

熱の拡散、自我は悲惨

温度は平衡、雑踏が交合

皮膚がとける、わたしが溢れる

嘔吐する実感、スペクトルの欠陥

コールタールの虹色の煌めき、

歩道橋のかけた一段目に足

あなたが滲みとなった朝、

わたしは服をクリーニングした。




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