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まぼろしにゆれる
2017/9/17の稚作「まぼろしにゆれている」改稿作り
まぼろしである
しとどに濡れる街が
交差点の赤信号が
光のない窓ガラスが
足元のアスファルトが
まぼろしである
底のすりへった靴が
歩道橋の一歩目が
つらなる改札の狭さが
すすまない渋滞が
まぼろしである
灰色にくれる空が
傘に飛びちる一滴が
雫のあいだにうつる顔が
路地裏に震える雑草が
まぼろしである
まぼろしであるから
水溜りでわたしはゆれている
人々の雑踏がゆれている
わたしというまぼろしに
この時代がゆれている
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