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詩集<独白>  作者: インジュン
詩編(1)
51/95

畜生

明日誰かを貪る口で

尻軽女は春を求めて

客入り絶えて久しい

占い師が金をせびり

物欲し気に私を見る

ホームレスとカラス


求められる物はみな

全てめぐんでやった

あとを濁さぬように

古くからの諺どおり

もっとも奴らは食い

散かすに違いないが


まず女が私の装飾を

身ぐるみ剥ぎ取った

次に占い師が頭部を

良い形じゃと捥いだ

私を啄ばむカラスを

ホームレスが食った


服がなくば通れぬと

私の瞳を覗き込んで

しきりに頷いている

かの奪衣婆に言われ

ならば仕様がないと

じつと奴らをまった


「四人と一匹が揃うに

時間はかからなんだ」


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