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旅人の問
旅人が燃やした
故郷への便り。
森林の静寂は
満月の憂い。
夏夜の焚火から
焼ける命の響。
自ら破水する
零日目の蝉。
何を想いながら
飛ぶのだ蝙蝠。
木々は絡まる
根による一。
なぜ分かち合う
のだ旅人の問。
梢に絆される
朝はめぐり。
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