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詩集<独白>  作者: インジュン
詩編(1)
45/95

誰にも奪えないもの

アダージョ調にあるいていこうか

崖へむかってあるいていこうか


あるかさてる なんていわない

この一歩だって俺の選択、

繰り返し続けた最良の果てさ


穴を掘ることに意味はあるかい

俺は犬じゃないし、そこに財宝が

まってるわけでもねぇんだし


まったく今さらファンタジーなんて

いっそさぁ、食ってくれよ悪いドラゴン

後ろからひっしに逃げる俺をぱくりって


そんでもって斬られてくれよ

勇者サマとかいう主人公にさ

人を食ったとかなんだかの咎で


ああ今さら足取りが重いなんて

まったく笑えるよなぁ死神

きこえるぜ、俺をおいたてる音がよ


もうついてたみたいだ終の場に

この期におよんで後悔してっけど

これも俺の選択だからよ、な


ちくしょう

背中を押したな死神め

落ちてくのがこんなに遅いなんて


まったく律儀なやつだな

最期まで顔を見せないなんて

たしかにダチじゃねぇけどよぉ


あ、そういえば聞いてくれよ

これからの果てなき旅路の

黒ずくめの ともがら ぁ


さっきガキが俺をみてた

まったく軽蔑しちまった目で

それこそゴミをみるような目で


それでいいんだ、それでいい

それさえ判ってんだったら

俺はやっぱりいいかもしれねぇ


せいぜい悔しがっていろよ

あの子に俺は繋げたぜ?

お前にだって、奪えないモンはある

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