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詩集<独白>  作者: インジュン
詩編(1)
44/95

知れば知るほど

色の名前を知れば

日常により彩りがふえた。

胸焦がす感情をしれば

目をあわせられなくなった。


知れば知るほど

僕は大きくなっていくはずだった。


難しい言葉をしればしるほど

己が蒙昧さがのしかかってきた。

言葉はまるでおもしのようだと思った。

心が愚鈍になっていくように思った。


知れば知るほど

僕は臆病になっていくようだった。


了解した。僕は了解した。

人が棒をふりかざすか、

それか言葉を投げることしかできない

その悲しい性の、理由について。


知れば知るほど

僕とセカイは隔てられていく。


ときどき抱き合って、擦りつけ合っても

自分が消えてしまうことが

本当はみんな怖いのだ。

だから賢いセンセーは名言を残す。


知れば知るほど

どうやら未練たらしくなるらしい。

五月投稿分。

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