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詩集<独白>  作者: インジュン
詩編(1)
30/95

僕と一般

僕は一般に詩とよばれるものを書いている

らしい

のだが

僕は言葉を並べているだけなのだ


僕は一般に進学校とよばれるものに通っている

らしい

のだが

僕は機械的に暗記しただけなのだ


僕は一般にブルジョワとよばれるものに属している

らしい

のだが

僕はただ生まれてきただけなのだ


僕は一般に一般と呼ばれる性質に疑問を持っているから

一般的な大人から言うとそれは一般的な学生である

らしい

のだが

僕は教師に変な生徒だとしか言われない


僕は一般に自殺やリストカットというものをしているから

僕は一般にメンヘラだとかそういった類である

らしい

のだが

未だかつて僕はそう呼ばれたことはない


僕は一般に別の名で呼ばれるのだが

僕はなろう一般でインジュンと呼ばれる


僕一般で言うと僕は普通なのだが

世間一般で言うと僕はおかしいとのこと


そしてこうしてただ狂ったように

一般を並べ続けている僕一般と世間一般に

いったいどれだけの差があるのかと考える


そしてその考えが僕を平均から離れさせる

そして気が付いた

らしい

どれだけの差がと考えること自体が

平均との差、そのものである

らしい

のだと


なんだ世間一般なんて

ただの平均かと

僕は刃を腕に突き立てる寸前で

安堵した

らしい

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