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詩集<独白>  作者: インジュン
詩編(1)
10/95

没後

人が、やがて朽ちるとき

ただ空気と色のみが残る

そして

辿ってきた足跡の星座を

まだ、無垢な赤子が

小さな手足で通っていくのだ


枯葉が、そよ風に囁いたとき

まだ史書に光が宿って見えた

けれど

綴られてきた言葉らの星雲は

ただ、血と疑惑と硝煙の

美化された輝きを騙っていたのだ


そして、果てしない連続の果てに

灰と合金と墓石が、辞書を

呑み乾す朝日を確かに迎えた

正午を翼に詩人は、長い

長い安息日を 平らな球面の上

声高々に燃え尽きていった



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