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ジョニィとルーシー

「激しい運動、薄い効果、リバウンド……。過酷な自分との戦い、ダイエットを取り巻く環境に、いま、新たなダイエット法が誕生する! 運動もなにもせずに、ただ体重だけが落ちていく、そんな夢のようなダイエットが、今宵貴方のものとなる! 激しい運動にさようなら! それでは早速ご紹介させて頂きます……。今回の進行をつとめるのはジョニィとルーシー! 紹介する商品はTATARIダイエットです!」



「ハァイ! ジョニィ! 元気ィ? 今日はとても簡単で抜群に痩せられるTATARIダイエットを紹介するわね!」


「オフコース! ルーシー! 元気すぎて食欲もバッチリさ! そのせいで最近また脂肪が気になりだしてね……。カミさんにも、ジョニィ、貴方のその醜いお腹、掃除機でゴミと一緒に吸い出してやりたいわ。なんて言われちゃう始末さ! 困ってたとこだったからちょうどいいね。どんなダイエットなんだい? TATARIってのがよく解んないな、マシーンの名前かい?」


「ナイスな質問だわ! さすがねジョニィ。TATARIっていうのは日本の言葉なの! 強く念じる事で、相手を念じた通りの状態にしてしまう奇跡の事よ!」


「……、フーゥ! 正直に言って僕はガッカリしてるよ、ルーシー! そんな低級雑誌の広告に載ってるペンダントみたいな話を僕としようっての?」


「ジョニィ、貴方はとても素敵だけどせっかちすぎるのが玉にきずだわ。これはそんな売った人だけが儲かる低俗な詐欺なんかとはモノが違うわよ! なんたって病院から始まったダイエットで、そこの看護師さんが付きっきりで成果を見てくれるんだから!」


「ワーォ! そいつはグレイトな話だね。美人なら是非とも、ダイエットの後のシャワーやベッドにも付きっきりでお願いしたいもんだ!」


「ジョニィ、いい加減にしないと奥さんに言いつけるわよ!」


「おっとごめんよ、勘弁しておくれルーシー。今アイツの機嫌を損ねちまったら、脂肪どころか財産や家まで絞りとられちまうよ!」


「しょうのない人ねジョニィ。さて、前置きはこれくらいにして、実際の状態を見ていきましょうか!」


「ォーゥ……、ルーシー……、このウサギ小屋みたいな場所はなんなんだい……?」


「ここが、今回紹介するTATARIダイエットを実践している部屋よジョニィ。もの凄く狭いけど、必要なものは全部揃っているし……、部屋と同じくらいスリムになるんだ! って気になれるでしょう?」


「ちょっと待った、いいかい? ちょっと待っておくれよ……。何だって? ルーシー、ここが現場? 冗談キツいぜ、ガキの頃行ったボーイスカウトのキャンプで張ったテントのがまだ広いじゃないか! こんな狭っ苦しいところで運動なんかしたら、ストレスが増えて、食事量が増えて、脂肪がますます増えちまう。ってハメになるだけだと思うね僕は! ルーシー、君には悪いけどこのダイエットは失敗だよ、僕にはとても合いそうもないよ……」


「話は最後まで聞いて! ジョニィ、部屋の中に小さな毛布が見えるでしょう。 TATARIダイエットは部屋の隅でこの毛布を頭から被るなり、掴んで縮こまるなりしているだけでオーケーなの! しかもジョニィ、時間はたったの十五分なのよ!」


「なんだってぇ! そりゃすごいぜルーシー。全く運動らしい運動をしていないじゃないか! ……ああ、でもやっぱりダメだ、僕には無理だよ、ルーシー!」


「あら珍しい、やる前からずいぶん弱気じゃない! らしくないわよ! ジョニィ!」


「やる気はもちろんあるさ! ルーシー、僕はこう見えてもダイエットにはうるさいんだ! ただね……、毛布を握ってるだけなんて耐えられないよ! とても退屈だと思うし……、その、なんだ、犬のマンガのカボチャ大王を信じる子供みたいじゃあないか! この年になってそんなみっともないマネは出来っこないだろ、僕らはもう大人なんだぜ? だいたいそれっぽっちの事で痩せれる訳がないよ! こんなのでダイエットが成功するってんなら、部屋のダイエット器具を全部捨てちまって、今後一切これ以外のダイエットはしないって誓ってもいいくらいだ!」


「うるさいって言っても口うるさいだけじゃない、全く。でもいいわ、聞いたわよジョニィ! 貴方と貴方のお部屋、とってもスリムにしてあげるわね! それじゃあ貴方が、退屈だ、とか、子供っぽい、とバカにしたダイエットの続きを紹介するわよ。きっとさっきの発言をお詫びする事になると思うわ!」


「……、ォーゥ……、ルーシー……、このホログラムみたいな人はなんだい? さっきまで部屋にいなかった気がするんだけど……」


「彼女が、病院からわざわざ来てくれた、TATARIダイエットの強い味方で、インストラクター役をしてくれるセッコさんよ! TATARIは彼女の視線から送られる強い念によって生じるの! どーぉ? ジョニィ? 感じない?」


「ビンビン感じるよ、ビーチで美女の水着が風にさらわれちまった時の男性より強い視線だぜこれは! アメイジングだよ! このセッコさんって人、存在は透ける程薄いのに目に力があるね! とびっきりの美人を見たときみたいに鳥肌が立っちゃったよ! どうやったらこんな事が出来るんだろう、本当にクールだよ……! おっと、彼女何かを話しながら歩いてるね……、これは日本語かな? ヘイ、ルーシー! 彼女は一体なんのアドバイスをしてくれているんだい?」


「簡単よジョニィ! まずはそうね、食生活についてのアドバイスね! 好き嫌い無く野菜も食べましょうって感じかしら? 耳が痛いんじゃない? バーベキュー好きのジョニィさん?」


「ウープス! それは言いっこなしだよルーシー! バーベキューのない人生なんて僕には考えられないよ! もちろん、そんな僕でもこのTATARIダイエットは助けてくれるんだろうね?」


「もちろんじゃないジョニィ! お肉なしでは生きられない、そんな貴方のような人の為に、セッコさんは一人一人にあったサプリメントを用意してくれてるのよ! 今話しているのは……、そう、サプリメントの飲み方について。って感じね」


「ワンダフルだね! サプリメントを飲むだけでいいなら僕にも続けられそうだよ! こんな僕にぴったりの方法じゃないか! しかも優しく一人一人に指導してくれるって……、セッコさんは儚いだけじゃないね! なんて健気で美しいんだ!」


「ジョニィ、奥さんが見てるって事、忘れないでね。さて今話しているのは……、そう! TATARIダイエットが終わった後、ぐっすり眠ってもらう睡眠薬の飲み方についてね」


「オーウ! なんだってルーシー! このTATARIダイエットは後の事まで心配してくれるっていうのかい! 僕にはとても信じられないよ! そんなんでやっていけるのかい?」


「TATARIダイエットを受けている一人一人がそれだけ大事ってことね! だからやる方も同じくらい大事に、真剣になっちゃうってわけなのよ! ほぉら! 見て! ジョニィ! 毛布を被ってるあの子の顔! これ以上ないくらい真剣にセッコさんに注目しているでしょう!」


「ワオ! 本当だ、血の気を循環させる事も忘れちまったのかい? ってくらい息をすることも忘れた顔で真剣に聞き入っているね! 昔僕のダディが神父さまの車をキズモノにしちまった事があってね……、その時の神父さまの説法を聞いているダディの顔より青く、真剣かもしれないぜ! まったく不思議な人だよこのセッコさんは! 透けて見える事も含めて謎がつきないよ。オリエンタルマジック! 東洋の神秘ってやつなのかな? ダイエットの他に、こちらも是非レクチャー願いたいね!」


「簡単よ、ジョニィ! セッコさんは厳密にはあそこにいないの!」


「なんだってぇ! じゃあれはやっぱりよく出来たホログラムかなんかなのかい? でもさっきは毛布の子専用のアドバイスを出してたと思うんだけど……、どうなってるんだい、ルーシー!」


「もう! またせっかちの虫が出てるわよジョニィ! セッコさん本人は病院にずっと待機しているのよ! そして病院に来て、TATARIダイエットを申し込んだ人たち、一人一人を熱心に調べ上げて、それから各家庭の部屋を訪問して、アドバイスしていくの。たくさんの希望者にも対応出来るようにって考えて、セッコさんが出した答えが、いまご覧頂いている通り。ってわけなの! 自分自身を限界まで薄くして同時に複数存在してのける……! ジョニィ! 人類でこれが出来る人は、一%も存在しない。って言われてるまさにアンビリーバブルな才能なのよ!」


 ※心霊調査研究会、ファニー・ヴァレンタイン教授の研究結果です


「ジィィィィィザァス!! こりゃおったまゲイションなチカラじゃないか! もしも僕が同じように複数存在出来たなら、まずは仕事に行く奴、それからフットボールの練習をする奴、そしてダイエットに励む奴を作って、僕はカミさんとデートにしゃれこんじまうね! だってのにセッコさんはそのチカラを希望者の為に使う……。ルーシー! 僕は今非常に感激しているよ、今日この場にいれた事を心から誇りに思う。彼女の献身にはきっと神様だって一目置いているに違いないよ!」


「ジョニィ! 貴方にそんなチカラがもしあったとしても、奥さんとデートに行く奴を作った後、部屋でゴロゴロテレビを見る奴を作って……、その立場の奪い合いでケンカになるだけなんじゃないの?」


「ラァァァァッツ! そりゃないぜルーシー! 僕は今本当に感動しているってのに……。チャカすなんてあんまりってもんじゃないのかな?」


「アッハッハッハ、ごめんなさい、ジョニィ! あんまり興奮してるもんだから、つい、ね。 さぁて、そんな素晴らしいセッコさんのチカラだけど、悲しい事にとても大きな代償を払っているのよ……」


「……」


「ジョニィ……、それはきっと私たちには想像も出来ないほど過酷だったはずなの……」


「ゥー……、ルーシー、これ以上僕を不安にさせないでおくれよ! セッコさんの代償、一体それが何なのかスパっと言って欲しい。それがどんなものでも、僕は彼女を讃える準備は出来ているのさ! なぜなら彼女自身の行いが素晴らしい事に違いはないんだからね!」


「そうね、ジョニィ! 貴方の言う通りだわ……。じゃあ言うけど、決して驚かないでね。……セッコさんはあのチカラを手にするために、一度天へと召されてるの」


「……、アン、ビリィ、バボォ……。ルーシー、そりゃ驚くなってほうが無理ってもんだ! じゃあセッコさんは天国から僕たちを助けてくれているのかい!」


「少し違うわ、ジョニィ。セッコさんは召される途中で自分のチカラに気付き、そのチカラをみんなの為に、一番良く使う方法を考えたの。その結果が……」


「TATARIダイエットってわけだね!!」


「ライ! そうなの、戻ってきたセッコさんにはもう一つチカラが宿っていて、それがTATARIと呼ばれるものだったのね! そんな苦労を越えてきた彼女だからこその、鳥肌が立つような、人を引き付ける魅力ってわけ! どう? ジョニィ? TATARIダイエットの素晴らしさを理解してもらえたかしら?」


「ハァレルゥヤァ! セッコさん、彼女はなんて素敵で、慈愛に満ちて、無心なんだろう! ああ、ルーシー! もしも僕が教会関係者なら、麦ばっか食って、ライムばっか飲んでる奴らの植民地の一つ、宇宙最悪の所と言われたスラムの改善に人生を捧げた、慈愛の聖女さまに次ぐ聖女さまだって申請しているところだぜ!」


「そうね、ジョニィ! 正しくこれは奇跡ってやつだわ。でも、TATARIダイエットはまだまだこんなもんじゃあないのよ! さぁ、次の紹介に移るわ! ジョニィ、腰抜かしたりしないでよ!」


「グッレイトフル! 驚きに次ぐ驚きだ! もう僕の心臓は限界だよ。ルーシー! すまないけどちょっと加減してくれ、僕まで召されちまう! 召された聖女さまの話に、感動の余り召された男。なんてなっちまったら笑い話にもなりゃしないよ!」


「ダメよ、ジョニィ。ここからがいいところなんだから、しっかり着いてきてね! さぁほら、画面を見てジョニィ! ほぉら、解ったかしら」


「ワーォ……、見間違いじゃなけりゃだけど……、毛布の子にセッコさんが近付いて……。何かに気付いたように顔を上げた毛布の子が……、そのまま意識を失ったように見えたね」


 ※効果は個人の相性によります。季節・周囲環境・使用時間によって効果は異なります。あらかじめご了承ください。


「ライ! さすがねジョニィ! その通りよ。運動時間の十五分が過ぎると、今見てもらった通り、セッコさんが終わった人から眠らせてくれるサービスもついてるのよ! しかもこれ、日の出と共に自動で目覚めるっていう、とっても素晴らしい眠りなのよ!」


「ォーゥ! テリボォ! なんだって! ルーシー! まるで気絶したみたいにあっさり眠らせてくれた上に、朝が来たら勝手に目覚める? 信じられないよ! この、世界の警察王国で、不眠に悩む人間が一体どれだけいると思う? ざっと一億はくだらないはずさ! そいつらがこの眠りを知ったら、あのガムのボトルみたいな容器に入ってる不細工な薬を投げ捨てて、セッコさんの元にひれ伏すだろうぜ! 本当に考えられない、驚きすぎたかな? 僕はもうなんだか恐怖すら感じてきたよ……、鳥肌が収まらないし、震えが止まらないんだ、ルーシー! だってそうだろ、これだけで確実に商売になるチカラなんだぜ! それをただのアフターサービスにしちまうって……、セッコさんはどこまで底知れないんだ、ドレッドフルにも程があるよ!」


「興奮しすぎよ、ジョニィ! 気持ちは分かるけどね。一つだけでも役に立つチカラなのに、希望者の為に一切の出し惜しみをせずに使ってくれる……、それがセッコさんの魅力でもあり、TATARIダイエットの素晴らしい点でもあるのよ! 更に驚くべきことはね、ジョニィ! 朝日と共に目覚めて体重計に乗った時に起こるのよ! なんと一日に一キロのペースでダイエット出来ているの!」


 ※モニターとなって頂いた方々の、減少した体重と日数の平均値です。個人によって効果は異なります。


「マイガッ! 一日一キロって……、たった三週間で僕の全盛期の体重になる計算じゃないか、ルーシー! まるで腕を振りながら幸せに向かって歩いていく歌みたいだ! もっとも、あの歌と違って、向こうから歩いて来てくれるみたいだけどね! もちろん、三キロ減らして二キロ戻るなんてリバウンドもないんだろうね?」


「フフフ、ジョニィ! セッコさんに限ってそんなありきたりなダイエットと同じ結果になるなんてありえないわ! 続けている限り体重は減り続けるから、その気になれば真実の羽と同じ重さになる事も可能なの! まぁこちらはさすがにおすすめはしないけどね! どう? ジョニィ? このTATARIダイエット、やってみたくなった?」


 ※貴方の健康を損なう恐れがありますので、過剰な使用はお控えください。


「オフコース! ルーシー! もう僕のダイエットはこれ以外考えられないよ! ……、でも、そうだねルーシー、恥ずかしながら一つ不安な点があるんだ……」


「あら、まだ何かわからない点があったかしら。ジョニィ、それともまさか不満でもあるの?」


「ノォォォ! そんなものあるワケないさ! カミさんと神様に誓ってもいいくらいだ! セッコさんに不満を持つ奴なんて人間じゃない、そうだろう? ルーシー。それだけに不安なのさ……。このTATARIダイエット、いくらするんだろうって考えちまうとね! これだけ素敵なチカラを惜しげもなく突っ込んでるんだ、値段の方も素敵な事になってるに違いないよ!」


「イエス! ジョニィ! 貴方の言う通り、とっても素敵なお値段なのよ。セッコさんはお金稼ぎが目的なんかではないの、ただただTATARIでみんなの体重を減らしたいだけの心優しい人なの! だからこのTATARIダイエット、お値段なんと五千九百八十円でご提供出来るってわけ!」


「アッメイジング!! おいおいルーシー! いくらなんでもそれはおかしいよ! 桁を一つ間違えていやしないかい? こんな素敵なダイエットが掃除機より安く買えちまうなんて考えられない事だぜ!」


「落ち着いて、ジョニィ! 値段はこれで合ってるの。 さっきも言った通り、セッコさんはTATARIダイエットを普及させたいだけなのよ……。今回、彼女は人生で初めて海を渡る事になるから、その費用や準備の資金も兼ねてこのお値段に落ち着いたけど……。最初このダイエットを始めた時、四人相手に始めたそうだけど……、ほとんどタダみたいな値段だったのよ! 病院に申し込みに行く手順の代わりになるDVDを作成したスタッフも、その熱意に打たれて発売までこぎ着けたのよ!」


「さすがにそれは嘘だろう、ルーシー! こんなに斬新なダイエットと素敵なチカラを持ちながら、お金を取らずにいたなんて! 普段の生活はどうしているんだい? セッコさんはSENNNINNってやつなのかな? いや、まさかNINNJYAなのかい!」


「オー! ジョニィ! そうね、きっとNINNJYAなのよ、セッコさんは。ああ、女性だからKUNOITIになるのかしら。もの凄くクールなのも納得よね! さて、そんなKUNOITIセッコさんがお届けするTATARIダイエットだけど、彼女が現れるのは申し込んでくれた人の前だけなの! だからご家族や友人と一緒にやりたい時は、人数分の購入、よろしくね! 今なら二人分で八千九百八十円と大変お買い得なセットもあるわよ!」


「ワァァァァオ! NINNJYA! KUNOITI! 初めて目の当たりにしたけど、やっぱり伝説になってるだけあるね! こんなに自然に奇跡のような事を行えるなんて……! ルーシー! もちろん僕は二人分申し込むよ! カミさんと一緒に始めて、セッコさんの素晴らしさを教えてあげるんだ!」


「あらおアツい! でもあんまりセッコさんに入れ込みすぎて、奥さんに嫉妬されたりしないようにね! さて、名残惜しいけどそろそろ時間ね! TATARIダイエットを開始したくなった人は barusann.sekkosann.@hotmail.co.jpまで連絡してね! そうそう、大事なことを伝え忘れていたけど、ダイエットを中止したくなった時は、同封する中止用と書かれたDVDを、セッコさんが来る直前に再生するようにしてね!」


 ※稀にセッコさんが中止してくれない場合がございますが、そのような場合は当社ではなく、専門の調査、研究機関にご相談ください。


「僕たちと一緒に、始めようぜ!」



 アテレコ終えて見返してみたけど、これはなかなか上出来なんじゃないかな。思い切ってボイスチェンジャー買ってよかった。深夜通販っぽい映像作品に仕上がったと思う。年末の隠し芸はこれで勘弁してもらおうかな。


 ジョニィとルーシーの役は、著作権の切れた古い外国映画の男女が映ってるワンシーンを使い回して多少編集したのね。


 セッコさんに関しては一応、部屋の入り口で固まって消える瀬古さんの映像は取れていたから、動いたりしゃべったりしてるように見えるよう加工して使用と。


 TATARIダイエットの現場は寮の自室、毛布を被っている子は僕ですよ。


 あとは、フリー素材から拍手と歓声と笑い声を落としてきて、ジョニィとルーシーのやり取りの合間に加えるのと、BGMに世界の警察王国の代表行進曲、星の旗が永遠に続くよう祈ってる奴を流すくらいかな。


 いやこれは想像以上に相性がよかったなぁ、瀬古さんスゴいやホント。


 完成したらとりあえず百六十七センチらに見せてみようかな。国内の動画投稿サイトにも投稿したいんだけど、内輪ネタすぎるかしら?



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