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レリック・リリック  作者: ゆっきん
4/5

千年後の戦闘スタイルはロマンの塊!

「いや、無理じゃん?」

 俺は先程の処置の後、謎の声の案内に従ってこの施設をペタペタ裸足で…というよりスッポンポンで歩いている。

 流石に、裸のまんまは文明人として精神衛生上落ち着かないので、服を調達しようと思い謎の声に相談した所、任務(?)の補足も兼ねて教えてもらっていた。


『状況は刻一刻と切迫しています。貴方にはここで造られた事で、怪物の王と戦う能力の素質を獲得しています。仮に戦わない事を選択しても、敵は貴方を殺す事を躊躇しません。任務の遂行を求みます』

「能力…?いや、そんなこといっても……。あー…ほら、俺、戦闘経験とかないぞ?そもそも、なんで俺なん?他にも適任者なんて沢山いるんじゃないのか?軍人とか、兵士とかさ」

『現状、ここには貴方しかいません。マスター』

「…はい?」


 詳しく話を聞いてみるとこんな感じだった。

・怪物共に対抗する為の計画の一端として、強力な兵器をつくったよ!

・でも、残り少ない人類が戦うのはリスクがあるよ!。なんなら、兵士とかを育成する時間もないよ!

・それなら人工的に戦闘力に特化した超強化人造人間を開発して前線に戦わせよう!

・でもその人造人間も侵略を遅らせるのが精一杯で尽くやられちゃったよ!

・その結果、人類は安全圏に逃げられたため人造人間の生産はあるところで打ち止めとして、怪物共と怪物共の王を封印する意味も兼ねて、施設を永久的に封鎖したよ!

・ちな、俺はなんか残ってた人造人間最後のひとりらしいから、後は頑張って!

 って事らしい。マジふざけんな。クソが。しかも、だ。


『敵は物理攻撃が一切効きません』

「ダメじゃん」

 物理法則で発達した文明社会にそれは駄目じゃん。なに?魔法攻撃でもしろと?


『ただ、人造人間を作り続ける過程で興味深い事が明らかになりました』

 それが超能力。


「…超能力!?」

『はい。超能力です』

「あの超能力!?」

『あの超能力です』


身体の改造を行う際、当然脳味噌も弄ったらしいのだが、そこで今までブラックボックスだった脳の構造を解析・改造に成功したらしい。マジかよ。

 正直めっちゃ心躍るワードだが、現状を考慮すると余り素直にはよろこべないわ…

 ただ、倫理的にどうかと思ったのだが、そうでもしないと滅亡する運命なら、まぁ理解は出来る。


 ―――嘘。正直、こんな世界の命運賭けるような戦い強いられてる以上、反吐がでそうです。


「おおう……。でもそんなロマンの塊みたいな力があるなら、敵さんもチョチョイのチョイじゃん!俄に信じ難いけど…」

『…………………………………………まぁ、はい』

「えっ、…まだ何かあんの?これ以上不安にさせないで?」

『ではとりあえず、ここで装備を整えて下さい。』


 そうこうしている内に、目的地に着いていた。おのれ、はぐらかしおって。


 そこはどうやら更衣室の様な感じだった。整然とロッカーが立ち並び、扉から見て正面には何やら未来的なフォルムをしたトランクケースがあった。あまり大きくは無いが、かなりゴツく、時々表面に幾何学的なラインが浮かび上がるように発光していた。

 その隣には、装飾が一切されていない指輪が無造作に置かれてあった。色は鮮やかなメタリックブルー。それ以外特に目立たないものだが、ちょっと綺麗だと思えた。

 とはいえ、まずは―――。


「服は、っと」

『マスターの識別番号はNo.0000です。指定のロッカーへどうぞ』

「ほいほい。―――んん?」

『?何か?』

「そういえば、聞きそびれてたけどさ。―――俺の名前って何?あ、あと謎の声さんの名前も知らんわ。」

『在りません』

「んぇ?」

『ここで誕生した()()は、全て識別番号で管理されていました。』

「兵器って……俺が?」

『はい。強化人造人間は肉体と能力を付与された()()()()です。』


 いや、まあ分からんでもないけどさぁ…。

「じゃあ俺等今後は番号で呼ばれるってこと?」

『ご随意に』

「良し!決まり!まずは名前をお互い決めようぜ!」

『まずはさっさと服着てください』

 ですよね。

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