表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

テーマ詩集:さよなら

さよなら8月のスイマー

作者: 歌川 詩季

 夏は好きではないですが。

 ()けた背中としぶきをのこして

 夏が 第3コースのむこう岸へと

 こっちをふりかえりはしないまま

 ちいさくなっていく


 画用紙みたいなビート板には

 クレヨンで()きなぐって

 25m(メートル)を泳ぎきっても

 クイックターンでもどってきたりせずに

 こっちをふりかえりはしないまま

 むこう岸へとひきあげるんだ



 長いプールサイドをのんびりと歩いて

 また こっちへ帰ってきたときには

 日に()けた背中も すっかり白くなって

 ウエハースみたいなビート板につけた

 かじりあとも すっかり消えて

 来年の夏の顔をしたあんたは

 また 背中をむけながら

 また しぶきをあげながら

 25m(メートル)さきのむこう岸へと

 こっちをふりかえりはしないまま

 泳ぎだすのだろう



 それまで ひとまず


 さよなら8月のスイマー

クイックターンできません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 浮けるけど,泳ごうとすると沈んでいくタイプです(ぶくふく 高校でプールがなくてらっきー♪ と過ごしたら,大学1年次の体育(必修)が25m以上泳げないと落単と知り,その足で教授んとこに直談判し…
[良い点]  きらきらした光と水しぶき。泳ぐ背中が見えたように思います。眩しい夏の日ですね。  白い背中や、かじりあとの消えたビート板もいいなぁ。戻らない日々だから、よけいに眩しく感じますよね。  タ…
[良い点]  夏の終わりと次の夏を予感させる素敵な内容だと思います。  プールの塩素のにおいやなんかゴムの匂い?てきなものはニガテですが、寒い頃になるときっと夏が恋しくなるのでしょうね。 [気になる点…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ