三日月のままの世界で、男はどう生きるのか
その日、世界と世界が何らかにより歪み、異世界が生まれた。
異世界が生まれ数日経った時、犠牲者が出てしまった。
そこからたくさんの月日が経ち、とある男も異世界の犠牲となってしまった。
俺は武蔵真 秀紀。普通に暮らしてる独身の23歳。2年前の6月に、世界が歪んで、異世界が生まれたんだ。
んで、今の犠牲者は約4600万人。
俺もそのうちの一人になるかもしれないと日々警戒している。が、その日が来てしまった。
農作業中に、とあるボールを見つけた。
「ん?何だこれ」
ころころ…ゴロゴロゴロッ!!ピカーッ
「うっ!」
バタッ
俺はそのまま横に倒れてしまった。
目が覚めるとそこは…
「うぅっ…どこだここ?」
「まさか…異世界か?」
そこはずっと夜のようで、満月は三日月のままらしかった。
「しっかし、やなとこに来ちまったな。」
「剣はないし、どう戦えばいいんだろうなぁ。」
???「私にお任せください!」
秀紀「誰だ!」
スピー「私はスピー。あなたに従うフクロウです。」
スピー
丸メガネをかけたフクロウ。
人語が喋れて、魔術や剣術を教えてくれる。
秀紀「ほぉう、フクロウねぇ…」
スピー「はい。あなたに従うフクロウです。」
秀紀「何か教えてくれるの?」
スピー「はい。魔術や剣術が好きなので、たくさん教えれますよ。」
秀紀「じゃあ、剣の作り方教えてよ。」
スピー「剣ですね。ここは物資にあふれている地帯なのですぐに材料は見つかりますよ。」
秀紀「ふーん。じゃあ、材料教えてよ。」
スピー「西側に移動すると、とても巨大な木が見えてきます。」
「それを必ず木の近くに落ちている石で叩くと、木から黄色の物体が出てきます。これは「ハーベン」と言い、現実の世界での金みたいなものです。」
秀紀「ほう?」
スピー「そしてそこから南西に移動すると、「バンジャブの木」があります。木は脆いので、近くに落ちてる石とかで本気で殴ってみると、すぐ折れます。この世界はRPGみたいにアイテム化します。バンジャブの木から取れるアイテムは、板材×1、皮縄×1、そして剣の作成に必要な枝棒×1が取れます。」
「そこから、もう2回くらい木をこって、縄と板材を組み合わせば作業台が簡易ですができます。」
「作業台をまずは作ってみましょう。」
秀紀「なるほどな〜」
数分後…
秀紀「作業台作ってみたよ。」
スピー「素晴らしい!では、ハーベンと枝棒を組み合わせてみましょう。」
秀紀「どうなるかな。」
シュワシュワシュワシュワ…ポン
秀紀「できた!」
「おお、本当に剣だ!」
スピー「ね?」
冒険はこれからも続くが、今回はここまで。
次回をお楽しみに。