第六話...戯れ
今日は二本だて
アズサの肩に触れ結界術で体を覆い固定、グルグルと糸を巻いてシンの元へと運ぶ。口を動かしていたが、俺は読心術を使えないので何を言ってるか解らない。酸素の事を気にしているなら10分は持つ、自分が吐いた酸素をもう一度吸う事になるから苦しいけど。
「何?不服そうだな」
「2個を同時に相手するつもりだったが」
「測り兼ねてる、か?」
「理解し難いな」
「意味は一緒だ」
「では、貴様に我の名を教えておく。貴様を殺す者の名だ」
「来るなら速く来てくれ」
「武士道精神を忘れた愚か者め」
「黄金世代にも武士道なんてないぞ」
「染泄彅幽鏸」
「え?なんて?」
奴が地面を蹴るタイミングに合わして後ろに跳び、ガンブレードに魔弾を三発装填。体を宙で反転しながらガンモードに切り替え魔弾の一発目を奴に向い発砲、体の体制を元に戻し、着地時に2級特殊回天結界を展開。
男は鞘から黒刀を引き抜き、居合いの構えを即座に地面を滑りながら取る。静止寄り速く魔弾を容易く斬り伏せ、地面を蹴って上半身を曲げ、赤黒い斬撃を放つ。
一つの斬撃は空を斬りながら進み、此方に進む度に数を増やして向い来る。
___一撃の威力は低い増殖系の魔術を使った攻撃か?なら爆煙に隠れて俺と距離を詰めるのが目的?
一連の流れに一秒も使用しない当たり、化け物か魔術や他の方法で身体能力を上げている実力者。辺りは斬撃が地面に着弾する時に現れる紫炎が散り、木材を燃やしている。
そして男は俺の背後に回り込み、黒刀を振っている。
「っ!」
拳を魔力で覆い、刀身を手の甲で殴り付けて難を逃れ、一歩下がって手首をクルクル回してガンブレードの刀身を肩に乗せ、後ろポケットに手を伸ばす。
二発目は強化魔術、自身に撃たせる隙を奴がくれるかどうか。最悪彼奴に撃ち、制御出来ない内に攻撃するかだ。
「重い一撃、良く交わしたな」
「そりゃあどうも」
久しぶりに自分の魔力をしたが、上手く使えて良かったな。此奴相手なら能力をガンガン使って、殺した方が良かったりするかな。
普段は色々あって戦闘を避け、情報収集を得意とする俺だが、戦力だけなら学園一とも言える。が、俺も余裕が無くなれば拡張で貼り続けている結界や彼奴らの生存は保証出来ない。
なら、霊力では無く、一番得意とする魔法で態様するまで。
「面白いモノを見せてやるよ」
「む?」
地面に大きな魔法陣が展開され、黄色に輝き回転する。パリっと稲妻が周囲にながれ、魔法陣全体を覆う雷が天を切り裂き轟音と共に落ち、陣外にも鞭の様に細くしなる稲妻が地面を抉って進む。
魔法_一級雷撃魔法のサンダーボルトは学園の書物で記述されている中でも一級品とされ、学園の使用者は俺以外に使用できる者は数人。
奴はそれを文字通り、一刀両断してみせる。天まで届く雷の柱は縦に両断、切り株の様にゆっくりと倒れ込んで霧散する。
「魔法、地球で使用できるはずなどないが、個は魔法使いであったか」
「はぁぁ...そう簡単に斬ってくれるんじゃねぇよ。豆腐じゃあねぇんだからよ」
「天晴れだ。道理は解らんが、アレが貴様の奥の手なんだろ?」
「いや、ジャブ程度。連発できるし」
「何と!?長生きするもんだ」
「そう歳は変わらないだろ」
「さては、貴様も《魔神》であったか?」
「さては......高二病か?んな大それた生物の異能力者は聴いたことがないぞ?」
「この世では邪神、あの世界では......妖だった。弟を探して我々はこの世に来た、それ以外に興味はない。奴らは我等の捜索を邪魔をした、だから死んだのだ。それに、探す条件もあるしな」
速く決着付けるか、彼奴ら逃げてるかな。此奴相手にテレパス何て高等技術を使用しながら、逃げ回り自分も神がかり的脱出劇を繰り広げる何て不可能とは言わんが、この世には絶対はないが絶対に言える、死ぬ。
言葉と意味では無く、比喩表現の意味で死ぬ。残念ながら人間は複数の事を同時にこなせる様には創られていない。
歌を聴いて作業した方が俺は作業効率上がるんだよねぇ!
何てほざく奴は脳が分泌する薬に寄って気持ちよくなっているだけで、一つに集中した方が断然速い。コレは先祖が、長いな。
魔弾を太腿に放ち、俺は地面を蹴る。ソードモードに組み換え、ポケットから出した俺作成魔術増し増し圧縮袋を宙へと投げる。
「殺る気になったかね?」
「戯れてやるよ!」
紅井心窳...あかいしんゆ
????...??????
ArthurKingHomes...errorerror
年齢17歳
種族?身長187cm...体重24kg
誕生日8月30日
趣味...お絵描き、散歩、旅行、キャンプ
自称得意事...絵描き
隠し事...自身のへは上手いと思っている
好きな物...オムライス、カレー、ハンバーグ
嫌いな物...人参、ピーマン、トマト
能力...緋色の自傷血漿