第三話...日常
初任務を終え、解体所まで俺がサキュバスを運び、軽い交渉をして脊髄を小さなカプセルとして俺が貰い、トモグイはアズサの初装備になる予定だ。
今日は体術や戦闘に関する事を、後輩or生徒に教える為に体育館に来ている。周囲には先生が一年生に戦いの基礎を教えたり生徒同士で模擬戦等をしている者、先生にボコボコにされ顔が紫色に腫れている奴もいる。
体育館は一般の5倍はある、これは地下じゃなかったら国が言い訳に困るからとか色々理由はある。表上は一般の高校、地下では異能者が悪を社会の為に戦う。
「体操服には、着替えてるな」
「あれ、これ...本物...」
「当たり前だろ?偽物で模擬練習とか意味無い」
「私はナイフで、先輩は武装なし......知ってます?興奮した犯人を無力化するのは無理なんですよ?」
「リョウガ先生舐められてる〜」
「うるせ。良いから来いよ、そこのダンボールに沢山入れているの、勿体ないしな」
「じゃあ、行きます!」
助走を付け、ナイフを俺の横っ腹に向かい突く。ステップで紙一重で回避したり手首を手刀で軌道を変えながらナイフを逸す。
三分も動けばアズサは経たり混み、息を乱して体育館の冷ややかな地面をゴロゴロと転がる。そんな事に体力を使うくらいなら、訓練に使って欲しいもんだ。
ムラサキやシンは他の生徒に混じり訓練、ムラサキは数少ない3年生だから教育に近い。
4月上旬、そんな時期に転校なら他の一年生と実力の差は明確にある訳じない。でも彼等も素人と同然だが、少しは戦闘経験がある。それ以上に伸ばすのは難しい。
「そういば、先生はここのOB?って奴なんですか?」
「そんな大した事ねぇよ。卒業したのはここ100年で数人程度だしな」
「え?」
「え?じゃないんだが?」
「死にたくないです!」
「いや、一年生き残りたいなら運がないとな」
「運?」
「この学園には各言がある。一年生の中で生き残る者達は、運が尽きなかった者達。二年目は確実な強さを持った者達。三年目は目標を達成した英雄、三年目以降生きる理由がある者だけが、この学園を卒業できる」
「何その無理ゲー!」
「しゃあねぇだろ?人権あるだけありがたいと思いたまえ。あと、この学園で死んだら事故死だからよろしく」
それから2時間ぶっ通しでナイフを振らせ、目を瞑りながら防ぎきる。流石に疲れた様で、気絶に近いがヨダレを垂らしてうつ伏せている。
ソードブレイカーでナイフを破壊、何て事を見せてやりたかったが、流石に訓練2日目で2時間ぶっ通しはキツイか。
その後はシンと共に訓練、命を賭けた殺し合いをしたりした。剣に触れる、それはシンとの戦いでは死を意味する行為。ここまで修行に向かない能力者がいただろうか?流石に死ねと思えば殺せる、何て異世界系チート野郎は流石に例外だけどな。
この世界の異能者はそんなチート能力には、大きな制約が伴うからいる訳が無いんだが。シンの様にほぼノーリスクで能力が使える奴がいるが、これは血族が特殊な人間飲み。
訓練を終えた後はミヤギと合流し、牛丼屋に向かう。
「貴方が、新入りさん?」
「そうです!ここは美形の人しかいませんね、どうしてです?」
「それはな、見栄えが悪い奴を自分の会社の代表にしたいか?」
「なる、ほど」
「所属は?」
「禁句だよミヤギちゃん!」
「ぁぁ、なるほど...ね?」
「これは理解してないな」
店内に入り、好きな席に座る。パンフレットを見ながら皆が自分の料理を決め、今回は食べない俺とムラサキが店員が運んできたお水を飲み、スマホを弄る。
不意にムラサキが言った、「ダイスに出た目を食べればいいんじゃない?」この言葉を聞いたソラが反応。コレが悲激に繋がった。
アプリで取ったサイコロアプリを俺に向け「振って」と言われたのでタップ、画面の1の数字が変わり、六面ダイスの最大数値の6が映し出される。
これを観てソラはあははと笑い、店員を呼んだ。
「ご注文は決まりましたか?」
「チーズ牛丼ください、大盛りで」
「俺はチーズカルビ、並」
「牛丼並が六で」
「?六?はい、分かりました〜」
その後、ミヤギが大盛りを食べる寄り早く、二杯目を完食して三杯目をスプーンで口に運ぶソラ。細いスタイルを、どうしたらこの大食いで維持できるのだろうか?結旬見たく代謝いいんだろう。あいつは一般男性の6倍以上は食うから比べモノにはならないだろうが。
流石に4杯で限界を迎え、俺とムラサキが食べる事になった。高二少女の中で、頑張った方だろうか。
牛丼屋の話し、アレは友人の話です。6は運が悪かったとしか言えません。朝5から4時間歩き、休憩の為に牛丼屋に寄って僕が6出した話です。