第二話...初任務?
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彼奴らが向かったのは通る学園の倉庫。そこには女性を襲わせるサキュバスの異能力者がいるそうで、今回アズサ達はそのサキュバスを捉えるか殺害するのが仕事。
現在俺、タカバリョウガは魔法を使用し、学園から覗き混んでいるが、大丈夫なんだろうか?
男のシン君が着いて行っても良いのだろうか?相性が確実に悪い相手と言える存在に何か対策でもあるのだろうか?ないだろうな、性格的に。
まぁ、何とかなるだろう。
「ここを開ければ良いんだな!」
「私も開ける開ける」
「不意打ちされる可能性があるから気をつけるのよ」
「本当に大丈夫何でしょうか?」
「人間の人生何て、行き当たりばったりの方がちょうど良かったりするのよ」
「「ゴマだれ〜」」
体育館倉庫をの扉を開けると角が生え、矢印の様な尻尾がピクピクと動かしている学生服をきたサキュバスが「ええ!」と驚き、尻尾を尖らせる。
それを観てポキポキと鳴らすシン。でもシンが男なのであちらは余裕めいた笑みを零すが、何か向こうに予想外の事が起きたようで、明らかに動揺している。
「クンクン......くんくん......匂う、匂うぞ!」
「それ吸っちゃダメなやつじゃ......」
「臭い?何も臭わないけど...?」
「ねぇねぇどんな匂い?」
「アイツからショートケーキの最後に残して食う時の苺の匂いがする」
「あの酸っぱいやつ」
「そうそう、食う気を無くさせるあの味」
は?去勢されたのか?そんなはずはない。男の異能者は後継の為に必要なはず、それも皇室の護衛もする紅井家一門のシンが。
世界は広い、何が起こるか分からない。それが、この世界。この世界、うん。
サキュバスの指が桃色に輝き指先をシンに向け、桃色の粒子をシンに向かい飛ばす。
粒子はシンの頭上に浮遊し、パラパラとシンに振り落ちるが何か変化がある訳でもなく、何かの紋章が左手の甲に現れたが直ぐに砂嵐の様なエフェクトが紋章を一瞬にして消滅させる。
魅力魔術のチャーム、サキュバス系の魅力を得意とする種族系等の能力が得意とする大4級魔術。
初級、中級、大級、魔法、大魔法のランクの中では真中、それは全体的に見た場合で魔術を習得するのにも才能が必要。中級魔術は世の中で言うノーベル賞が取れる程の才能と努力が必要となる。
大4級と言えど学園外からも力を奪っていなければ使えない程の強力な魔術を使用するのはシンを手玉にとる事で、二人を倒せると踏んだ行動だったんだろう。戦いの中に絶対は存在しない、何が起こるか分からない。
シン本人は何事もなかった様にHAHAHAと笑っている。一年生き残れた運がある奴、と言えば聞こえは良いが、流石に直さなければ行けない子供。
「これってアレか?上からカプセルが降ってきて、チョコレート見たいになる奴なのでは!?」
「あれは像らしいわ」
「なにそれ凄い!」
「ウル〇ラ戦士の銅像、欲しい...」
「早く倒した方がいいんじゃ?」
「私達に能力、いや魔術かな。使わないなら女性相手には使えないんじゃないかしら?使えるとしても夢の中」
「殺る?捕まえる?」
「生かしましょう、殺して装備能力にできるしね」
装備能力、異能者の骨や脊髄を武器の中に入れたり、骨や臓器なので武器を造る事で異能者の能力を使用できる能力。普段はトモグイやハコなんて言われ方をしているが、正式名称は赫能保棺型異能〜〜〜何てくそ長い名前がある。
非人道的何て一部の人間には言われてはいるが、俺達異能者は経済動物、自身に投資する会社の為に悪人を殺害or捕縛して会社が倒産しない様に、犯罪で壊されない様に働く。
似ているものモノがあるとすれば競馬の馬が一番似ているだろう。報酬金が九割取られていても金は余る、その金で馬主何かをしている奴が多いのも似た何かを感じているんだろう。
「何それ」
「次に目を覚ませば、自分がどんな姿になってるか分かるはずだわ」
「い、嫌!」
ムラサキがサキュバスに掌を向ける、異様な雰囲気に殺意を感じとったのか、数歩後退りする。
ムラサキの能力は音を衝撃として飛ばしたり、音に関係する事があればだいたい何でもできる音を操る能力に系統する海水からの五十二重奏は希少価値が高い能力として音楽家達からトモグイを欲しがられている。
モスキート音らしい音が周囲に響く。するとサキュバスの目や鼻、耳から血が勢い良いよく吹き出す。
「流石は音楽系の会社に所属するだけはある!」
「し、死んでません!?」
「か、加減が難しいから......」
「息のある内に早く、行きましょうか......ね」
シン君、キャラ設定では結構クールだったのよね。どうしてこうなった!?って設定の所為何ですけどね、仕方ないね