プロローグ
なろう初投稿です。
誤字・脱字があると思いますが、暖かい目で見ていただけると幸いです。
「ほう、人族に変異種が出るとは珍しい。300年ぶりくらいか?」
暗く埃っぽい部屋の中、魔王は1人でつぶやいた。
♢♦︎♢
「オンギャーァァァ!」
お世辞にも広いとは言えない部屋で、ラッパのような元気な産声が上がった。
「あなた、男の子よ!」
「おお!ガーベラ、口元がおまえにそっくりだ!」
「髪の色はあなたにそっくりね!名前はどうしましょう?」
「そうだな…うーん……… ! ラウムというのはどうだ?」
「良いじゃない!あなたは今日からラウムよ!」
父親がなんとなくつけた名前に、母親が賛同する。
そこから両親はどこの部分がどっちに似ているとか、和気あいあいと話していた。
「それにしても、ちっちゃいお手ねぇ〜……ん?」
ガーベラが何かに気き、小さい我が子の手に目を凝らす。
「どうしたんだ?」
「いえ、だだなんとなくこの子の爪が黒ずんでるような気がして…」
ラウムは、まだ腕の中で少しぐずっている。
言い知れぬ不安が手元を翳らせ、ガーベラはそっとラウムの手を離した。
♢♦︎♢
この世に神などいない。
人が常日頃から求めている神はいないのだ。
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