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【本編完結】転生隠者の転生記録———怠惰?冒険?魔法?全ては、その心の赴くままに……  作者: ひらえす
第6章 転生隠者の望む暮らし

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15.隠者の紋様コレクション


 白の森にあった世界樹だった木の切り株の紋様の一部と、聖地の前の世界樹と今の世界樹の紋様とを調べていたのがようやく一段落終わり、それをノートに纏め終わった。

(紋様が大きすぎて……と言うか多すぎて、かな。全部をちゃんと調べてはいないけど、まあこんな所かな)

 後は次の場所へ行って調べてみてから進めるつもりでいる。次の場所は、実のところ精霊王たちの継承されている記憶でも何故か特定しきれていない場所で、ゆっくりと探すつもりでいる。透明なディスプレイのような空中に描かれた地図を眺めながら、精霊王たちが示した場所をそれぞれ確認する。その場所は海上だったり、地図上では砂漠のような場所の真ん中だったり。見事にバラバラだった。

(バラバラすぎて、かえって何かの意図を感じるくらいに、ね……)

 時代やら何やら、気候変動などがあったのだろうかと古い地図を探し出して比べてみたが、『最初の滅び』以降は大きな地形の変動は無かったようだ。

(地図で特定できない場所———)

 時間はある。ゆっくり探そう。

(そういう場所、ついこの前もあったもの……それに、急ぐ必要も必ず突き止める理由も無いし)

 私の、私だけのただの自己満足なのだから。なんなら趣味と言い切っても良いかもしれない。

(私の趣味……魔法紋様の研究とか?)

 精霊たちの紋様や、一見服の模様にみえる物も全てコピーさせてもらっているし、その違いもノートにまとめている。

(そう言えば精霊王の紋様もコピーさせてもらったんだった……)

 先日土の精霊王と闇の精霊王と、紋様術に関して話をした時に精霊王が自分たちを鑑定してみるように言われたのでやってみたのを思い出した。

 アイテムボックス内にコピーさせてもらった紋様をそっとディスプレイ上で開く。

(いやでもコレは……国家機密とか、世界的な機密とかになるんじゃないかな……)

 結論から言うと、精霊王は精霊たちの集合体であると言う事実が裏付けられた形になる。精霊王の紋様は、まるで世界樹の紋様さながらに、精霊たち一体一体の紋様が複雑に絡み合って、一枚の大きな紋様になっていたのだ。

「うーん……」

 思わず声が出てしまう。こうして見ると、もしかしたら精霊王の弱点のような物が見えてくるような来ないような……見てしまった罪悪感のようなものを勝手に感じてしまって居た堪れない。

(うん、これは封印で)

 他の精霊王の紋様は見ないようにしようと心に決めた。


 決めたのだが、なぜが精霊王全員分の紋様をコピーさせてもらう事になるのはしばらく後のことだった……。

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