表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転移無双  作者: 天野 空
第八章 カード転生~死んだらわしカードの精霊になってた~
82/186

わし、新たな決意をする

魔王を持つ火凛との戦いで倒れた双葉。

その双葉の為にプリンを買ってきた一葉が戻ってきたのだった。


「おかえりなさい」

柚葉が帰ってきた一葉から荷物を預かる。

ほぅ、プリンという菓子じゃな。

「このプリンが昔から双葉好きだったよ」

一葉も部屋にあがる。

「双葉、まだ起きない?」

「ええ、だいぶ落ち着いてはいるんだけどね、店長は?」

「今は店番してるよ、さっきの大会優勝者が来たおかげでお客さんが増えたみたい」

一葉は財布を柚葉に返しながら言った。

「そっか、なら私も手伝ってくるから双葉ちゃんお願いね」

柚葉はそう言って席をたち、店に出ていった。

マナンも共に向かう。

部屋にはわしと一葉、双葉になっておる。

クロノもいつの間にやら消えとるな。

「双葉」

一葉は優しく双葉の頭を撫でる。

「ん」

双葉がゆっくりと目を開けた。

「一葉?」

「よかった、目覚めたんだね」

双葉が上半身を起こす。

思ったよりしっかりしとるようで安心したわい。

「ごめんね、心配かけて」

「いつもの事だよ」

そう、笑いながら一葉は答えた。

それを聞いて双葉も笑っておる。

「はい、大好きなプリン買ってきたから」

一葉は双葉にプリンを渡す。

そして、何が会ったのかを聞いた。

双葉は家に帰った時に届いた手紙の事を話す。

しかし、向こうの世界の事は話さなかった。

「そっか」

「分かってるの、お父さんが事故で死んだって事は。

でも、どうしてもどこかで認めたくなくって」

双葉はうつむいておる。

いつもは元気が取り柄の双葉が弱々しく見えるのう。

その姿を見ておった一葉が優しく双葉を抱き締める。

「一葉」

双葉も一葉に抱きつく。

そして、部屋の入り口から、1人と1精霊が覗いておった。

わしに睨まれ、2人は退散する。

あの励まし方は、一葉の母親がよく一葉にしてやってる事じゃな。

近所では、聖母と呼ばれておる一葉の母親の巨大な山を思わせる胸でされるその技は、どんな者でも癒されるじゃろう。

近所の人が男女共に、されてる一葉を羨ましがっておったからのぅ。

その技は一葉に受け継がれておった。

「ありがとう、元気でた」

一葉から離れ、本当に笑顔に戻る双葉。

「一葉にはいつも助けてもらってるね」

「そんなことないよ、僕も双葉には元気もらってるから」

お互いに笑顔になる。

「そろそろ帰ろうと思うけど大丈夫?」

「うん、行けるよ」

一葉の言葉に布団から起きながら、双葉は元気よく答えた。

まだ、辛さはあるのじゃろうが幾分かは戻ったようじゃな。

「それじゃ、帰ろうか」

一葉は双葉の手を取り、店長と柚葉にお礼を言った後、家路についた。


「ただいま」

「あら、遅かったね、何かあった?」

「ううん、大丈夫だった」

家に着いた一葉の言葉に、母親は何かを感じそして頷いた。

「なら、大丈夫ね。

手を洗って、そろそろお父さんも帰ってくるだろうしご飯にするから」

「は~い」

そして、手洗いをした一葉はカード達を机に戻しご飯を食べに行った。

わしは1人部屋に残る。

魔王にわし等の存在がばれてしまった。

今回は双葉が狙われてしもうた。

次は一葉か柚葉じゃろう。

いや、一葉が先じゃな。

わしという存在は魔王にとって厄介じゃろうからな。

そうなれば、やはり一葉にはわしの事やヴァリュキュアの世界の事も話すべきじゃろう。

双葉の二の舞にはさせられん。

「おやすみなさい」

ん?

なんじゃ、もう、こんな時間か?

最近、時の経つのが早い気がするのう。

もう、歳なのか?

さて、あっという間に寝た一葉の周りに結界を張ってと。

確か夜にクロノの所にいくように言われておったのう。

わしは一葉の部屋から抜け出し、隣の家の双葉の部屋に向かった。


双葉もよく寝ておるな。


たぶん、疲れたんだろうよ。


クロノが部屋の真ん中で浮いた状態で話しかけてきた。

それで、なんじゃわしを呼んだ理由は。


ああ、本当はもう少し後の予定だったんたがな。

まさか、ここで負けるとは思わなかったよ。


ん?

確かに負けたが、力を失った事か?


ああ、それは100年くらいたてば力は戻るんたが。


100年たてば戻るのか?


この世界で100年は案外長いからな。

ま、それよりも俺はここで退場してしまうって事かな。


なに?

力を失えばどこかに消えてしまうのか?


いや、あんたたちは消える事はないが、俺はそういう条件で双葉の元にいたからな。

カードの譲渡には条件がついてくる。

それが負けるとまた違う持ち主の元に行くって事だ。

俺は双葉の父親から双葉へ譲渡されていた。

だから、双葉が負けた時点で俺はまた新たな持ち主が現れるまで、カードショップで待機だな。

どこの場所かは分からないが。


そうか、もうお別れか。

わしらがもし負けたらどうなる?


力を失うだけだ。

あんたの持ち主は一葉だ、一葉が亡くなるまでずっと一緒にいる事になるよ。


わかった。


それで、約束は覚えているよな?


ああ、双葉の新しいウルトラレアに精霊化を教える事じゃったな。


頼んだ。


双葉には話したのか?


いや、話してない。

たぶん、引き留められるだろうからな。

すまないがそれも頼めるか?


損な役回りじゃのう。


そういうなギフトをやるから。


そういうとクロノはわしの背中をたたく。


なんじゃ?


もしもの保険をかけといた。

そのもしもになったら分かるさ。


そういうクロノの顔は笑顔じゃった。

そして、ゆっくりとクロノの姿が薄れていく。


そろそろ行くよ。

頑張ってこの世界を守ってやってくれ。


ああ、分かった。

わしの言葉に頷いて、クロノは天へと上がっていった。

短い間だったが気持ちの良いやつじゃったのう。

さて、まずは一葉に真実を伝え、それから双葉にこの事を話さないとあかんのう。

やることが山積みじゃ。

しかし、魔王には絶対に負けられん。

せっかく来た世界じゃ、この世界をわし等の世界の者が乱すわけにはいかん。

わしはそう強く誓い、一葉の部屋に戻ったのじゃった。

こんにちは、始まりました柚葉お姉さんの質問コーナー最終回。


初めてするのにもう最終回?


あら、元気になったみたいでよかった双葉ちゃん。


先日はご迷惑をおかけしました。


いえいえ、元気になってよかった、やっぱり一葉くん効果かな?


え?あ?いや、そうですけど。

見てたんですか?


ちょっと邪魔されたけど少しねぇ。

熱々でしたね。


いや、熱々とかじゃないです。

昔から私が落ち込んだ時に一葉がああやってくれて、それで私もなんかああしてもらうと落ち着くっていうか、癒されるっていうか、安心するっていうか。


はい、惚気はそこまでにして。


惚気じゃないです。


あの励まし方はある人の情報から一葉くんのお母さん譲りという事だったので、今回は一葉くんと双葉ちゃんの両親の紹介しようと思います。

双葉ちゃん大丈夫かな?


はい、大丈夫です。


では、双葉ちゃんのお父さんからいくね。

お父さんは学者さんでいろいろな場所に出かける冒険家みたいな人だったみたいね。

学者の割に体つきがよく頭もよくってハンサム。

もう、完璧超人だよね。


はい、自慢の父でしたから。


で、お母さんだけど、これってお父さんよりすごくない?

手元の資料によると、某有名会社に勤めてて将来は重役が約束されてるスーパーキャリアウーマン。

噂ではこの会社を有名にしたのはお母さんだとか?

スタイルはモデル並みで身長も高くて顔も美人。

子どもにも優しいしこちらも完璧超人だね。


確かに弱音も言わない最強超人です。


その弱音だけどお父さんと義理の姉妹となる一葉お母さんには言ってるみたいね。

って義理の姉妹?


はい、うちのママと一葉のママは義理の姉妹です。

なんか複雑な事情があって幼稚園の頃に義理の姉妹になったって言ってました。


どっちがお姉さん?


あ、一葉のママです。


双葉ちゃんママって呼んでるんだね、可愛い。

と、怒っている双葉ちゃんを置いといて、次は話題の一葉くんのお母さんね。

近所では有名の聖母とか女神とか言われてるくらい、包容力、母性、優しさ、性格良しの双葉ちゃんのお母さんとはまた違った完璧超人。

そして、特筆すべきはその容姿。

小柄な美人で細いんだけど、その胸がエベレスト級、女の私でも興奮しそう。


なんか柚葉お姉さんキャラ変わってる。


変わるわよ、こんな資料みたら。

ちなみにカップ数とか知ってる?


前にIよりのHカップって、言ってたかな?


なるほど、愛よりエッチとはこれはなんかもう言うことないです。


言い方、何か違った言い方してる。


で、そのお母さんを射止めたのが、大学で教員しているお父さん。

こちらもメガネをかけた美男子ね。

頭もよくて生徒にも人気あるみたい。

まさか、その教え子がお母さんとか?


いえ、教え子は私の方のママです。

ママから、一葉パパの授業中の間抜けな所とか聞いてるうちに一葉ママが興味を持ってママが紹介して付き合って結婚したそうです。

ちなみに私のパパは一葉パパの親友で、デートに一緒になって連れて行かれて出会ったそうです。


なんか世の中狭いね。


はい、ママ曰く、世の中は広いけど本当に大切なものは案外近くにあるものよって常々言われます。


確かにそのとおりね。

双葉ちゃんは特に。


え?


さて、それではこの辺で質問コーナー終わりたいと思います。


全然質問してないんてすが。


それでは、またどこかでお会いしましょう、さようなら~

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ