後日談~異界図書館より~
ここはどこにあるのか分からない、異界図書館。
全ての世界の物語が納められたこの場所で、あなたは何を望むのか?
いらっしゃいませ。
ここはあらゆる世界のお話が納められた異界図書館。
本日は何をお捜しですか?
矛と盾のその後が知りたい?
分かりました、しばらくお待ち下さい。
お待たせしました。
それでは、続きをご覧下さい。
ソフィ達一行は、ある炭鉱の入り口に来ていた。
そこは二年前、炭鉱者の護衛で来た場所だった。
ここはこの国の大切な収入資源が取れる場所。
しかし、この鉱山の入り口にはある1体のモンスターがいた。
モンスターの名はフルアーマーミノタウロス。
巨大な体に全身アーマー、巨大な斧を持ったモンスターだ。
見た目からは想像もつかないような早い動きで、並みのパーティーは全滅させられる、S級モンスターだった。
しかし、1度倒せば数年は蘇らずその間、炭鉱夫達は採掘をし、国は潤っていた。
ソフィ達一行が護衛を受けてこの場所に来た時、運悪くFミノタウロスが復活してしまい、全滅は免れたが、大きな痛手をおった。
アルスが抜けることになった理由の1つでもある。
その場所に、ソフィ達はまた足を踏み入れた。
あれから2年、アルスが抜けた後、ソフィはパーティーを守るため、防御魔法を覚え、Sランクになるため、アルスとの約束を守るため多くのクエストをクリアしていた。
他のメンバーもまた、アルスの居場所を守るため力を付けていた。
ソフィ達の前に宿敵とも言えるFミノタウロスが立ちはだかった、その大きさは2年前以上だった。
かろうじて攻撃を当てられるパーティーメンバーだったが、決定打にはならず、徐々にソフィ達は追い詰められた。
1枚、また1枚と破られる魔法盾、とうとうパーティー達は追い詰められ、最後の魔法盾が破壊され、巨大な斧がソフィに向かって振り下ろされる。
そこに、1つの光の玉がFミノタウロスの顔面にぶつかった。
怯んだFミノタウロスに1人の青年が勢いよく飛び込み、一撃を与える。
その一撃に大きく吹き飛ぶFミノタウロス。
攻撃した本人はビックリした表情をしながら、ソフィ達に振り向いた。
アルスである。
ソフィ達は再会を喜びながら、昔から変わらない連携をとり、パーティーは攻撃を開始する。
アルスは的確に『生命の盾』を使い味方を守り、攻撃を繰り返し敵の鎧を破壊していく。
ソフィは防御をアルスに任せ、補助魔法で味方をカバー、攻撃力の上がったパーティーは、とうとう宿敵であるFミノタウロスを倒したのであった。
その後、アルス達パーティーは無事Sランクに昇格、様々なクエストに挑戦する毎日を過ごしている。
これにて、アルスの物語は完結です。
アルスは目標の『矛盾双高』にはたどり着けませんでしたが、それ以上の力と仲間を手に入れました。
次はキャラ紹介がありますので、よろしくお願いします。