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転移無双  作者: 天野 空
第八章 カード転生~死んだらわしカードの精霊になってた~
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わし、目標を見いだす

ゆっくりと近づくこそ泥店長。

わしはそのこそ泥に天罰を与えるべく、ある魔法を唱えたのじゃった。


さてと、このこそ泥をどうしてくれよう。


わしはこちらに迫りくる店長を見ながら考える。

あまり強い力はこの世界に実体化しないっと言っとったからのぅ。

なら、これでどうかのぅ。


わしはある呪文を唱える。

店長がわしの入っているデッキに手をかける。

それを見た瞬間、わしは魔法を発動した。

ドゴーン

「う。うわぁ~」

「な、なに?」

「どうしたの?」

店長がデッキに手をかけた時に、わしが大きな音が出る魔法を発動した。

その音に店長はびっくりし、一葉と双葉がこっちに気づいた。

「店長何してるの?それ、僕のデッキだよ?」

一葉はわしの入ったデッキを持ってる店長に言い寄った。

「あ、えっとこれは。

そ、そう、机から落ちそうだったから拾ったんだよ」

「そうなんだ」

おいおい、一葉そんな嘘を信じるんじゃない。

「はぁ、いい加減に諦めたら店長」

店の奥から1人の女性が出てくる。

その女性は店長からデッキを取り上げると一葉に渡した。

「ありがとう、柚葉姉ちゃん」

この柚葉はカードショップに住み込みで働いてる女学生じゃ。

柚葉は店長に耳打ちする。

なになに?

「人のもの取ったら泥棒だよ、それに全部見られてるよ」

そう柚葉は言ってこちらを確かに見てウィンクした。


え?わしが見えてるのか?


ああ、その柚葉は声は聞こえないみたいだけど俺達の姿は見えてるみたいだぞ。


隣でクロノが教えくれる。

まじかぁ。

見える者もおるんじゃのう。


「はぁ、ウルトラレア…」

店長はそう呟きながら、カウンターに戻る。

「ごめんね、一葉くん」

店長は頭を下げて謝るが、一葉は何の事か分かっとらんかった。

「あ、見てみて一葉、大会してるよ」

双葉はテレビでしているこのカードゲーム『ヴァリュキュアワールド』を見ていた。

「あ、本当だ」

一葉と双葉は椅子に座りテレビで見る。

ちょうど決勝戦のクライマックスだ。


「よかったね、大事にならなくて」

柚葉が店長の横で言った。

「もう、しないよ」

「それがいいよ。それにウルトラレアって持ち主を選ぶって言われてるし。

噂では無理に取り上げたり、盗んだりしてもいつの間にか本来の持ち主のところに戻ってるらしいよ」

「そ、そうなのかい?」

「『ヴァリュキュアワールド』あつかってるのにそれくらい知っときなさいよ」

「は、はい」

柚葉に叱られうなだれる店長。

ま、本来は悪いやつではないみたいじゃな。


それにしてもいつ聞いても不思議じゃな、『ヴァリュキュアワールド』のヴァリュキュアはわしが前世?で生きておった世界の名前じゃ。

こうやって精霊化してわしが入っておるデッキをよく見ると見慣れた姿が何枚かあるのう。


ちなみに精霊化出きるのはウルトラレアのカードだけだよ


クロノが話しかけてくる。


そうなのか?

どうして、わしはこの世界にこんな姿で来たんじゃろうか?


それは多分テレビの中に答えがあるんじゃないか?


クロノが指差すテレビという鉄の箱を見る。

するとそこにはわしがよく知っている姿が映っておった。


「優勝者は火凜くんです」

進行役の人が一人の少年を紹介しておった。


「すごいね、圧倒的だったね」

「うん、さすがウルトラレア持ちって言ってたね」

「私達もウルトラレア持ってるし、強くなれるかな?」

「練習あるのみだね」

一葉と双葉が話しているがわしはテレビに睨み付けたまま目を離せなんだ。

そこには、生前に倒したはずの魔王ファオールの姿が映っておったからじゃ。


やつも精霊化しておるのか?


ああ、だから俺達には見えてる。


なるほどのぅ、これが理由じゃったのかのぅ。

しかし、魔王はこの世界で何か悪さしとるのか?


ま、悪さっていうかあの少年にとりついてるみたいだけどな。


な、なにぃ?


テレビに映る火凜という少年をじっと見る。

確かにその瞳の奥に、前世魔王に支配されていた者達に見えた黒い炎のような物が見えた。


とりついたら何かあるのか?


完全にとりついて相手を支配すればこちらで前世の力を自由に現実化できる。

ま、とりつくって事態がレアな力だけどな。

俺達にはとりつくって事は出来ないから。


となるとそれを阻止しないといけないという訳じゃな。


ああ、そういう事になるな。


止める方法は?


俺達はカードゲームだろ?

もちろん、ゲームで勝つ事。

そうすれば、相手の力を減少させる事ができる。

ウルトラレア持ち同士の本当のバトルでは、減少させる力が強いから一回でも勝てば、とりつく力が解除されるだろうな。


なるほどのぅ、分かった。

しかし、火凜とかいう小僧と戦うにはどうしたらいいんじゃろうな?


それは俺達の使い手次第だな。


そうクロノが言った後、わし達は一葉と双葉を見る。

2人は次の大会に出ようとちょうど話していた。


そういう事か。

分かった、それまでわし達も力をつけないとなぁ。


「大会に出たいならもっと練習しないとね」

ちょうどわしがクロノに言った事を柚葉も一葉達に言っておった。

「うん。一葉、バトルしよ」

「いいよ、負けないからね」

「じゃ、柚葉姉ちゃんが審判してあげるよ」


2人はわしらのところにくる。

お互いに向かい合って座り、デッキを指定の位置に置く。

「それじゃ、まずはリーダーカードね。

私は魔法見習い少女マジョック」

「僕は疾風の見習い騎士ウイング」

2人はリーダーカードを場にセットした。

そして、カウンターを2つ置く。

「それじゃ、じゃんけん」

「ぽん」

「よし、私の勝ち。先攻するね」

「うん、いいよ」

2人がデッキから5枚カードを引く。

「それじゃ、一葉いくよ」

「うん」

『バトルスタート』

あ、そうだ。

ずっと気になってたんだけどさ。


なんじゃ?

クロノ。


姿若いのに何でわしとか言ってるんだ?


ん?

何を言っとるわしはわしじゃ。

ワーナル・シオン短くしてわしじゃ。


いや、ややこしいから。


わしの世界では自分の名前を短くして言うのが普通じゃったぞ?


そうなのか?

じゃ、そのなんとかじゃとか年寄りみたいな喋りは?


ん?

年寄り喋り?

これはわしの故郷の方言じゃが?


紛らわしいって。

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