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転移無双  作者: 天野 空
第五章 麒麟児
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麒麟児~海上の戦いその2~

討伐クエストもいよいよ始まり、圧倒的な戦力を見せるアン&シロマペア。

クロノもオート戦闘で水用装備から目が離せない、じゃなかった、アン達の成長に感心していた。


ノームは1人でモンスターの波に立ち向かっていた。

マントの下から素早く剣を抜き迫ってくるモンスターを次から次へと倒していく。

さすが、Sランクを持つ冒険者。

しかし、モンスターの波は止まることを知らずノームに襲いかかってくる。

「ふぅ、きりがないな」

ノームは後ろに大きく飛び、モンスター達から距離をとる。

「さっさと終わらせましょうか」

剣を納めたノームの手がマントをはためかせ勢いよくマントから何かを持って出た。

体を覆っていたマントはノームの背ではためく。

マントの下は黒いビキニ姿だった。

お腹の部分は網状になっている。

ノームのスタイルにぴったりだ、とてもセクシーだった。

っと、違う違う今はノームが何を出したかを見ないとって、ノームの周りにモンスター達が集まって襲いかかっている。

く、今から援護するには間に合わない。

モンスター達が一斉にノームに飛びかかり姿が隠れる。

その瞬間、ダダダダダダダダタ

甲高い音と共に、モンスター達が光の粒子に変わった。

その真ん中にあれはマシンガンか?

手に構えたノームが立っていた。

俺が転生前の世界で見た事のある武器に似てるが、それよりもっと機械的な感じがする。

「あれがノームさんがSランクと呼ばれる由縁ですよ」

近くから突然話しかけられる。

「え?」

意思がそちらに向く。

いつの間に近くに来たのか、『剣陣』の丁度外側でクリスがモンスターと戦いながら移動してきていた。

「あの武器は彼女がこの世界に来た時に持っていたそうです」

「この世界?」

「ええ、彼女も異界渡りなんです、クロノさん達もでしょ?」

「な、なんで」

火の悪魔にもばれたが、なんで彼女にまで。

「この世界には案外多いんですよ、異界渡りの人が、それにあんな力をもってるのは異界渡りの方ぐらいなので」

なるほど。

「彼女の本当の武器はあの銃と呼ばれるものです。あれで、国を1つ救ったそうですので。

では、詳しくは彼女に聞いてください、私は戦いに戻りますね」

そう言ってクリスはそのまま敵陣に踊るように戻っていった。

ありがとう、解説係さん。

しかし、クリスにまで異世界転移者とばれてるとは。

ま、この世界では異世界からくるやつが多いって言ってたし、あれだけ力を使えばばれるか。

その間にも、ノームはマシンガンを使い次々とモンスターを倒していく。

あの武器の弾は魔法弾か、それで魔晶石が大量に必要だったのか。

「ブラックイレイザー、バスターモード」

「了解、バスターモードニ移行シマス」

ノームが銃に命令すると、銃が答え姿を変える。

ノームは姿の変わったブラックイレイザーを両手で構えた。

「これで、終わり」

構えた大きな砲身から、一筋のレーザーを放たれる。

ノームはそのまま、レーザーを横薙ぎした。

それを見ていた他の冒険者達からは、

「ドラゴンブレスだ」

「まさか、殲滅のが来ているのか?」

等と噂されていた。

ノームって殲滅とかいう二つ名を持ってたのか。

しかし、あれだけの高火力の武器を持っていたとはさすがはSクラスか。

あれなら、十分戦果を上げてくれるな。

次はクリスとラウか。

ま、あの2人なら見るまでもなくモンスター達を圧倒的な力でねじ伏せてるんだろうな。


予想通り、2人の受付嬢はモンスターの群れの中を縦横無尽に動いていた。

ラウは試験に使っていたクレイモアは持っておらず、片手剣を持って『空間移動』を使いモンスターを確実に倒していた。

死角からいきなり現れて、急所を確実に攻撃するなんて相手も一溜まりもないだろうな。

それより、問題はこっちか。

モンスターの群れの中、時々大爆発が起きて光の粒子が派手に舞う。

我らが解説係で最強の受付嬢クリスだ。

モンスターの大群の中を行き来しているせいで、どんな技を使っているのか分からないが、凄まじい威力と速さで、モンスターを減らしている。

クリスの近くで戦っている冒険者も、戦闘を忘れてただの観客と化してるな。

たぶん、『縮地』で移動した後に何か技を放ってるんだろうがモンスターが邪魔で分かりにくい。

しかし、この勢いで5人が暴れてたら、モンスターも一瞬でいなくなるんじゃないか?


それから、5時間。

昼を少し過ぎたところで、モンスター達が押し寄せて来なくなった。

「終わったか?」

俺はスキルを封印し、水平線を見る。

「昼休憩ですね」

いつの間にか近くにいる、クリスが答える。

「そんなのがあるのか?」

「はい、なぜか昼近くになると敵がいきなり襲ってこなくなります、ほぼ1時間程度」

「なんか、親切設定だな」

「お師匠さま、お腹すいたよ」

「すいたがぅ」

「おう、お帰り。そうだな、せっかくだし飯休憩に行くか」

俺は、いつの間にか集合しているパーティーメンバーに提案した。

全員一致で賛成。

そのまま、露店でご飯を食べた。

少し、みんなで露店を見て回った後海岸に戻る。

負傷者もあまり出ておらず、討伐も順調だ。

しかし、なぜこちらに有利にモンスターが襲ってくるんだ?

やはり、誰かが意図的にこのモンスター達を操っているのか?

「どうしたの?」

水平線を眺めながら考え事をしていた俺に、ノームが声をかけてきた。

「いや、少し考え事をな」

「そう」

ノームは俺の横で腰を下ろす。

「あの武器、前の世界から持ってきたのか?」

「クリスから聞いたの?そう、唯一私が持って行けるものかな」

「唯一?」

「前に話したよね、私はこの世界に流されたって」

「ああ」

「私のスキルの1つに『異世界漂流』っていうのがあるのよ」

「『異世界漂流』」

すぐさま『スキル図鑑』で調べる。

『異世界漂流』本人の意図とは関係なく、いきなり別の異世界へと移動する。

ただし、移動した際は年齢がリセットされ、移動前の年齢に戻る。

「私の意思とは関係なく飛ばされて、また、23才に戻る。

もう、何回23才に戻ったか」

「歳で死ぬことはないんだな」

「それは分からないけどね、天寿を全うして死ぬ事はないんじゃないかな」

「本当の目的はそれか?」

「ええ、このスキルを制御あるいは消去するのが私の目的、クロノはできる?」

俺は少し考える、スキルをどうにかする方法はいくつかある。

あるがそれを他人にした事がない。

「確実な方法はないな、スキルを消すスキルは持ってない」

「クロノでも出来ない事あるんだね」

「神ではないからな」

「ありがとう、話聞いてくれて。

さ、後半戦行きましょうか」

「お師匠さま~行きますよ~」

遠くからアン達が呼んでいる。

「そうだな、行こうか。」

俺の前をゆっくりと歩くノーム。

「ノームって言うのも偽名だろ?」

ノームはゆっくりと振り替える。

「ノーネーム、私はこのスキルを持ったときから元の名前は捨てたから」

「そっか、ならそのスキルを俺がどうにかしたら、その時は本当の名前教えてもらうよ」

ノームはその言葉に「いいわ、期待してる」と微笑んだ。


後半戦もなんなく終了。

俺はほぼオート戦闘をしながら水用装備の観賞じゃない、仲間の状況把握にいそしんだ。

ま、特に追い込まれることもなく、終わり頃にはみんな技の練習や、新技開発になっていた。


「お疲れ様でした」

討伐クエも終わり、町の中心部にある広場で大々的な慰労パーティーが行われていた。

ここで、今回のトップ3パーティーが発表され、報酬をもらえるらしい。

アン達もいつもと違ったドレス姿をしていた。

クエストが終わった後、クリスに連れられてどこか行っていたが、これを買いに行ってたのか。

アンは白のロングドレス、体にフィットした感じで胸元も少し見えるセクシーで大人な感じだ。

スキル『絶世の美女』と相まって周りからめちゃくちゃ注目されている。

シロマも白のミニドレス、肩から胸元まで露出していて、ミニなので健康的な足も出している。

いつもとはまるで違うセクシーな感じが出ていた。

首もとの赤いリボンがアクセントなのかな?

クリスはバックレスの赤のチャイナドレス。

マーメイドラインだったか?セクシーな体のラインも強調されている、胸元のスリットもいやらしくない程度に空いてるし、クリスってこういうセクシー系が好きなのか?

「普段は着れないからな、こういう時はああいう露出が多いのを着てるよ」

いつの間にか横に立っているラウ。

白のスーツ姿だ。

「ドレスは着ないのか?」

「ああいうヒラヒラしたのは好きじゃない」

確かに受付嬢の時も1人ズボンだったな。

しかし、いつもとは違う薄化粧をしていたり、さりげなくイヤリングをしていたりと女性らしさも合って似合ってるな。

「あ、ラウ。私が用意したドレス着なかったんですか?」

ラウに声をかけるクリス。

「あんな露出の多い物着れるか」

少し怒りながらラウはクリスの方に歩いていった。

「やはり、クロノのパーティーは面白くていいわ」

その後に、ノームが現れる。

お腹の周りが網になった黒いロングドレス。

上から黒のボレロを着ているが、なんか肩も背中もかなり露出があるような。

「ドレスはクリスが選んでくれた」

「やっぱり」

「お師匠さま、なんか他の人達の目が怖い気がする」

少し不安げに食事を食べていたアンがこちらにくる。

ま、スキル付きでそれじゃぁなぁ。

『アイテムボックス』から、ボレロを出す。

「これでも着とくといい」

「ありがとう」

俺からもらってボレロを着て、シロマのところに行きまた、食事をし始めるアン。

一応、渡した服にはスキル効果を弱める力を付与しているから少しはましだろう。

「優しいな」

ノームは俺達のやり取りを微笑みながら見て言った。

「一応、保護者だからな」

俺はそう言って、ノームと共にアン達がいるテーブルに向かった。

慰労パーティーも終盤に差し掛かった頃、この町の冒険ギルドの受付嬢がステージに立ち、今回のクエストの結果を発表し始めた。

もちろん一位は俺達だ。

クリスやラウの討伐数は入っていなかったが、圧倒的な数だった。

ステージに上がったアンを見て、会場がまた一段と賑やかになった。

保護者としては複雑な心境だなぁ。

その後、報酬は明日町長邸で渡されるという事で、最後にこの町の町長の挨拶があった。

町長は意外にも女性で青い透き通るような髪が印象的だった。

俺はその姿を見ながら、なんとなく目的が果たせたような気がした。

海編もここで終了です。

水の悪魔との対面も間近?

クロノはまた一歩、目的地近づける事ができるのか?

では、また次回よろしくお願いします。

感想、レビューもびくびくしながらお待ちしております。

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