麒麟児~海辺の戦い前夜~
水の悪魔、ウォーサンの情報を得たクロノ一行。
ウォーサンがいるとされる大海の城に行くため、シーランスに向かう。
「さて、いきますか」
ロビーに集合し、朝御飯を食べた俺達は、クリスから聞いたように飛竜船乗り場に向かった。
この前会ったばかりの気の良い船長に行き先を伝え、俺達はシーランス行きの飛竜船に乗り込んだ。
今回は飛竜船内で一泊する事になる。
前回乗った飛竜船よりも大きい船に乗りながら、俺達は空の旅を楽しんだ。
途中空のモンスターが現れたが、飛竜のブレスにより撃破、改めて竜種のモンスターの強さを確認した。
「ここがシーランスなんだね」
どことなく潮の香りがする、飛竜船乗り場に到着。
飛竜船乗り場は高台にある事が多いので、到着した場所から、町を見下ろす事が出来た。
海岸から直接町に繋がっていて、海と隣り合わせの町になっていた。
沖の方には石で出来たバリケードがあり、そのお陰で波を防いでいるようだ。
「まずは、情報収集をしながらしばらく泊まる宿を探そうか」
「は~い」「がぅ」「そうね」
「それに海に入るならそれ用に装備もいる、それについてはノーム、この2人について行ってやってくれないか?」
「わかったわ、私も海中装備を新調したかったから」
「じゃ、アンとシロマはノームと一緒に装備と情報収集よろしくな」
「分かりました、お師匠さま」
「がぅ、一緒についていく」
話も決まり、俺達は冒険ギルドに近い宿を取り、それぞれ情報収集に向かった。
アン達がどんな物を買ってくるか気になるが、後の楽しみにしてきちんと情報収集しとかないとな。
俺はまず、冒険ギルドに足を運んだ。
その町の情報はだいたい冒険ギルドに行けば分かるからな。
シーランスの冒険ギルドは、アルケルやウーラスよりは小規模だった。
しかし、中に入ると思った以上に冒険者で賑わっていた。
ほとんどが、軽装備の冒険者だな。
ま、海での戦闘も多いだろうからそうなってしまうのかな。
まずは、クエストボードを確認する。
ほとんどが、海での採取クエだな。
ん?これは?
クエストボードの左に大きく貼られているクエスト。
なになに、大モンスター討伐大会。
年に一度海より大量のモンスターが押し寄せてきます。
クエストに登録して、カウンターを受け取り、モンスター討伐に参加しましょう。
上位者には限定アイテムを進呈。
なるほど、この町からの依頼というわけか。
クエスト発生は明日から3日の間に起こる予定。
予定って。
ま、腕試しにもいいから、みんなに聞いて受けるのもいいかな。
そして、俺はカウンターでこの町の詳しい情報を聞き、大海の城の事も聞いた。
しかし、大海の城の情報は得られず、町に繰り出す事となった。
町でも、海鮮串焼きの屋台で買い食いしながら情報を探したが、やはり大海の城の情報は得られなかった。
しかし、この魚うまいなぁ、この微妙なしょっぱさがまた。
情報収集を二の次にしているわけではない。
そう全ては「この串焼きが上手いせいなのでしゃぁないですよ、お師匠さま」
「うわぁ」
後ろから声をかけられ危うく串焼きを落とすところだった。
「アン、なぜ俺が思ってる事が」
「お師匠さま、考えが読みやすいですから」
反省します。
アンの後ろでは、クスクス笑っているノーム。
いつも笑顔のシロマも揃っていた。
「装備は買えたかい?」
俺の問いに、三人とも笑顔で答えた。
「それじゃ、軽くたべながら情報交換と行こうか」
俺達はしばらく歩いたらところに合った店に入る。
簡単な食事を頼んだ後、情報交換をおこなった。
整理すると、
大海の城は海深くにあり、普通に潜ってはいけないらしい。
明日ぐらいに大量のモンスターが進行するらしい。
優勝すれば、町に伝わるアイテムを1つもらえるらしい。
そのせいで冒険者が町に多い。
ほぼ、不確定な情報が多いが、
「モンスター討伐に参加して、上位になればまた新たな情報を手に入れれそうだな」
「そうね、この町に伝わるアイテムがもしかしたら、何かの役にたつものなのかも」
「よし、では今から冒険ギルドに行って何かクエストを受けようか、海での戦闘も経験しとかないとな」
俺の提案に全員一致で賛成、冒険ギルドで採取クエストを受け、俺達は海岸へと向かった。
「それじゃ、準備してくるわ」
というノーム達を海岸で座って待つ。
なんかこうドキドキするなぁ。
海岸では、いくつかのグループが明日?の本番の為に連携や技の練習をしていた。
他のパーティーも優勝を狙ってるみたいだな。
「お待たせしました、お師匠さま」
その声にすぐに反応して振り替える。
例え、自分が育ててきた子どもであっても成長した姿を見ないわけにはいけない。言い訳。
そんな俺の目の前に、アン、シロマ、ノームが立っていた。
「おお、似合ってるじゃないか2人とも」
まずは、アン。
青を主として白のラインが入っているワンショルダービキニ、一切フリルのような物はなく、泳ぎに邪魔にならないようなシンプルデザイン。
それがアンの黄金率のスタイルを強調してすごく似合っていた。
次にシロマ。
『変化』のスキルを部分的に使っているのか、腕の部分がモコモコの熊状態。
そして、肝心の装備はトップは白、パンツは薄い茶色のバンドゥビキニ、肩紐はなく豊満なバストに育ったシロマがずれ落ちないか心配だ。
「魔法の力でそういった事はおきないようになってるから」
心が読めるのかノームから突っ込みをいただく。
しかし、2人ともいつもは体型の分かりにくい装備だからか、この水専用装備になるとまともに体の線が出るなぁ。
なぜか他のパーティーから視線が集まってきているような。
そして、最後ノーム。
濃い青のマント以上。
「えっと、ノームそれが新調したかったものか?」
「ええ、対水攻撃用のマントよ、何か別の期待してたの?」
「いえ、しておりません」
俺の言葉に、ノームはにやけながら肩を叩いてくる。
「お師匠さまに誉められたね」
「がぅ、シロマ嬉しい」
その横で2人はとても喜んでいた。
「さて、気を取り直してクエストしながら水の戦闘も慣れておこうか」
「はい」
俺達はその後、採取クエをこなしながら海のモンスターを相手に戦った。
あんな事を経験したアンが心配だったが、本人は特に怖がる事なく戦闘に参加していた。
同じくシロマも初めは怖かったみたいだが、しばらくすると海に慣れたのか、戦闘も十分とこなせていた。
ノームは特に問題なく。羽織っているマントを上手く使い戦闘していた。
しかし、あのマントの中はどうなっているのやら。
「そろそろ集まったな」
採取クエで受けた依頼品も集まったので冒険ギルドに報告に行く事になった。
着替えるのが面倒な2人は大きなタオルを肩から羽織、冒険ギルドに向かった。
依頼の品を渡すとすぐさま報酬を受けとる事ができた。
明日からの準備か、受付嬢やギルド関係者は慌ただしく動いていた。
俺達は冒険ギルドを出て、目をつけていた飲食店に向かう。
明日に備えて十分に腹ごしらえをした後、宿に戻りおのおの部屋へと向かった。
明日は長い1日になりそうだ。
水着回1回目なんですが、なかなか上手く水着が表現できなくてすいません。
絵は偉大だなと感じる瞬間ですが、文は文なりにいいところがあるのでめげずにがんばります。
これからもよろしくお願いします。




