麒麟児~海への第一歩~
ファモンから情報を得たクロノ達。
ウーラスに1度戻り、次への悪魔の情報を探すのであった。
カゴノ村に着いた俺達は、馬車を借り一度ウールスに戻った。
ウールスには夜に着いたため、宿で一泊、翌朝に冒険ギルドに顔を出したのだった。
「依頼完了したよ」
俺はカウンターに座っているラウに、ファモンからもらったメダルを渡す。
「ほい、確認したよ。で、どうだった、成果の方は?」
「一応、欲しい情報は手にいれた」
「そっか、ノームはどうだったパーティーは」
ラウは俺の問いに笑顔で頷き、次にノームを見る。
「十分満足だよ、それに魔晶石もだいぶ貯まったよ」
腰のポーチを軽く叩きながらノームは答える。
事前の約束通り、俺は倒したモンスターの魔晶石を全て、ノームに渡していた。
モンスターから取れる肉の方は、シロマのレベルアップの目的で、その場で料理して食べていたので、シロマも旅に出発する前より格段に力をつけている。
「それはよかった、そういえば魔晶石の収集依頼がまだ出てるけどよかったら受けるかい?」
旅に出る前に聞いた依頼か。
「いや、遠慮しておくわ。これは私が使うものだから」
「了解」
ラウはカウンター内にメダルを片付ける。
「そうだ、ラウ。ちょっと聞きたいんだが」
俺はラウにファモンが言っていた、他の悪魔の情報を聞いてみた。
「ファモン以外の7大悪魔かぁ。
そうだね、ここではファモンがいるからあまり情報は入ってこないね。
たぶん、アルケルに戻れば情報があるかも知れないよ、あの町はこの大陸でも5本の指に入る大きさだから」
「そうか、ありがとう。一回アルケルに戻ってみるよ」
「そうしなよ、こっちから連絡はしておいてあげるから、クリスも心配してたよ」
「わかった。それじゃ、今から戻るよ。いろいろとありがとう」
「いやいや、なかなか楽しいバトルも出来たからね、また会おう」
俺達はラウと別れを告げ、一度アルケルに戻る事にした。
帰りの飛竜船でも、アン達はおおはしゃぎで船からの景色を楽しんでいた。
「帰ってきたね、お師匠さま」
アンは飛竜船から降り、アルケルの町を嬉しそうに見ていた。
短い旅だったがいろいろと有益な情報は得られた、このまま上手く事が運んでくれると良いのだが。
「さ、腹ごしらえをしたら、冒険ギルドに行くぞ」
「了解です」「がぅ」「ええ」
それぞれの返事を聞いて、俺達は行きつけの料理屋に足を運んだ。
ウールスやカゴノ村では、濃い味付けの料理が多かったが、アルケルは少し薄味のあっさり系の料理が多い。
やっぱり、こっちの味付けの方が俺は合ってるなぁ。
お腹一杯食べ、デザートも食べた後に俺達はアルケルの冒険ギルドへと足を運んだ。
「おかえりなさい」
冒険ギルドに入った瞬間、クリスが出迎えてくれた。
「よく、来たのが分かったな」
「さっき窓から見えたからね、案外目立ってるよ、あなたたち」
クリスは笑顔で答えた。
「話は聞いてるわ」
そう言いながら、クリスはカウンターへと戻る。
俺達もクリスの前のカウンターに向かった。
「少し話は長くなるけどいい?」
「ああ、構わない」
「それじゃ、ファモン以外の7大悪魔の事なんだけど、この大陸に後、2体の悪魔がいるわ。
すこし、この世界の話になるのだけど、この世界は大まかに4つの大陸と大きな1つの島があるの、それぞれの大陸に悪魔がいて、この大陸には3体の悪魔がいるって事ね。
そして、ファモンから聞いたっていうトーラス大灯台っていうのがあるのは、その大きな島ライフにあるの。
ただ、年中濃い霧に覆われていて、その島に元々住んでいる人達しかいないと言われているわ。
ちなみに、この大陸はボデー大陸。
4大陸の中でも一番大きい大陸ね。」
なるほど、その霧に覆われた島に行く為に、悪魔の承諾が必要というわけか。
「それで、その残り2体の悪魔だけど、1体はこの町からファモンのいた場所の正反対、南に行った大海の城にいるウォーサンね。
海の中にある城と言われていて、どうやって行くかは分からないの。
次に、この町から西に行った先、フェレール渓谷にいるとされるウィンブブ。
こっちの悪魔は本当に噂だけね、実際に確認された訳ではないのだけど、いるとは言われてるわ」
「と、なると会える確率が高いのはウォーサンの方か」
「ええ、そうね。城に行く方法さえ分かれば、確実に会えるはず。
それに今は暑いからついでにバカンスしてきたら?」
「バカンスねぇ」
クリスの言葉に、またも年相応ににこにこしているアン。
シロマは海と聞いてよく分かっていないようだ。
アンが海でどういう反応をするか見てみたいのもあるし、
「分かった、ウォーサンの方に行ってみるよ」
俺の言葉にクリスは頷き、1枚の地図と紙をカウンターに出す。
「その地図は今から行く大海付近の詳細な地図、もう1枚は大海近くの町シーランスの案内書ね」
俺はその2つを受け取った。
「シーランスには飛竜船で、1日あれば行けるわ」
「何から何までありがとう、助かるよ」
「いえいえ、久しぶりに出たうちからの期待のパーティーだからね」
クリスは笑顔で答える。
「それじゃ、明日向かってみる。また、しばらく旅に出るよ」
「ええ、いってらっしゃい」
クリスに笑顔で見送られながら、俺達は取っておいた宿に戻った。
夕食時、アン達と次の町について話した。
アンやシロマは別として、ノームもシーランスには行った事がないという事だった。
案内書には、シーランスという町の名前が、昔相当な槍使いがいて海に出る巨大なモンスターを狩った事からきていると書かれていた。
俺達は食事を終え、それぞれの部屋へと戻った。
さぁ、明日からまた新たな旅の始まりだ。
次の悪魔も話が通じる相手だと良いんだが。
海回の序章です。
次回は水着ありの海回。
果たして、クロノは新たな情報を悪魔から聞き出す事ができるのか?
アン達はどんな水着を着るのか
では、次回をお楽しみに




