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転移無双  作者: 天野 空
第五章 麒麟児
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麒麟児~冒険の書を手に入れた~

初めて町に来たアンと付き添いのクロノ。

アンは冒険書を手に入れるため、試験を受ける。

果たして、冒険書は手にはいるのか?

そして、運動の後のシャワーシーンはどうなるのか?

「ここがアルケルかぁ」

アンは楽しそうに町中を見渡しながら先頭を歩く。

入り口で門番に止められたが、俺の冒険書を見せたら普通に通してもらえた。

ま、アンは住民書も持ってなかったからなぁ、住民書ぐらい作ればよかったか。

「で、お師匠さま、今日はどこに連れてってくれるんですか?」

「今日はまず冒険書を作りにいく」

「冒険書?」

「そうだ、これだよ」

俺は自分の冒険書を見せる。

一見ただの手のひらぐらいの紙だが、しっかりしてて曲がったりしない。

どういう構造なのか、最後に入った町の名前が浮き上がる等いろいろとすごい機能が備わっているみたいだ。

「あ、いいなぁ、このBってなんですか?」

「ま、その話はここに入ってしてもらえ」

町の中心部にある冒険ギルドの前に着いた。

俺とアンは中に入る。

いつも通りの賑やかさだが、なぜかアンに注目が集まった。

「なんか見られてますよ、お師匠さま」

「いや、俺じゃないんだけどなぁ」

小声で指摘してくるアンに小声で返す。

カウンターにクリスがいた。

俺はクリスのところにアンを連れていった。

「おはよう、クリス」

「あ、クロノさん来たんですね、その子が新人さん?」

「そ、家で預かってる子なんだ、今日で15になる」

「なるほど、それでここに。しかし、お綺麗なお子さんですね」

「ん?そうか?」

アンはクリスの言葉に照れながらも俺を睨み付けてくる。

「それでは、この紙に必要な項目を書いてください。終わったらちょっとした試験をしますね」

紙をアンに渡した後、クリスは奥の扉に入っていった。

「お師匠さま、職業って?」

「ああ、剣士でいいぞ」

「はい」

すらすら書いていくアン。

うん、勉強したかいあって字も綺麗じゃないか。

「お師匠さま、見ないでくれますか?」

「あ、ごめん」

さっきからどうも膨れてるアン。

しかし、そんなアンにもやはり注目が集まっている。

『カリスマ』がここまで強いのか?

「お待たせしました、書けましたか?」

「はい」

クリスが戻ってきて、アンの紙を受けとる。

「はい、大丈夫ですよ。では、奥の扉にクロノさんもご一緒にどうぞ」

クリスの後に俺とアンが続く。

扉の奥は外になっていて、ぐるりと建物に囲まれた空き地になっていた。

「では、ランク試験を開始しますね」

「は、はい」

俺は扉の横にもたれながら成り行きを見守った。

「ランクにはFから始まりAまであります。

Aランクが1番高いランクなので、そこを目指して頑張って下さい」

アンは無言でうなずく。

「ただ、Aランクの中でもA-、A、A+で分かれています。

そして、特別ランクと言うものがあって、世界的に大活躍された者にはSランクというものが与えられますが、それはギルドでは認定できないので気にしないでくださいね。

では、どの程度やれるのか見せてもらいますね」

クリスは受付嬢の衣装を脱ぎ捨てると、格闘家の服に変わっていた。

いつ見てもどうやって着替えてるのか分からないなぁ。

ちなみにランク試験では、受付嬢が認定者として相手をしてくれる。

受付嬢の平均ランクはA。

クリスはその中でもA+の実力者だ。

「アン手加減なしでやってみ」

俺が声をかけると、ゆっくりと頷き、事前に渡していた木刀を構える。

アンも何となく相手の強さが分かるのだろう。

「いきます」

言うが早いかアンの懐に飛び込むクリス。

「!」

驚くもアンは後ろに飛び退きながら、

「七の太刀 刃の盾」

七つの斬擊を目の前に打ち出し攻撃してきた相手ごと切り裂く盾とする。

しかし、その盾の上からクリスは右の拳を打ち出した。

バリン

斬擊は粉々に弾け、クリスはすぐさま踏み込み左の拳をアンに打ち出す。

アンはかろうじて、木刀の柄で受け止め下がった。

「すごいですね、私の双龍を受けれるなんて」

クリスは嬉しそうに言った。

「油断してるとやられるぞ」

俺はアンに声をかける。

が、アンの顔はクリスに向き合ったまま目を離さない。

余裕はなくなったか。

アンが少し笑ったように見えた。

「陸の太刀 合掌」

得意の剣の実分身を左右3つずつ作り相手を挟み込む。

まるで、手を合わせるように見えるところから合掌と名付けたらしい。

クリスは慌てず片手ずつで左右の斬擊を止める。

クリスの技、衝波。

手のひらから振動を出し、自分の大きさぐらいの壁を作るらしい。

「壱の太刀 一角」

両手を開いたところにすかさず、技を打つアン。

しかし、それは紙一重で避けられカウンターの拳が一瞬で間合いを詰めたクリスから放たれる。

アンもなんとかそれを避ける。

しかし、アンがあそこまで手間取るとはなぁ。

クリスは確かに強いがあそこまで追い詰められるとは思わなかったけど。

「どうしました?もう、終わりですか?」

クリスは本気を出せてるみたいで楽しそうだ。

最近、欲求不満だったんだろうな、骨のあるやついないっていってたから。

「はぁ」

アンは気合いを入れクリスに打ち込む。

クリスは籠手でそれを受けながら、拳を打ち込む。

アンは柄や間合いを開けながらそれを避ける。

お互いに攻防一体の打ち合いとなった。

やはり、クリスは強いな。

武術もすごいがやはりレアスキル『縮地』か、歩法の縮地と違いスキルの『縮地』はどんな距離があろうとも一歩踏み込めば相手の懐に飛び込めるスキル。

そのせいでアンは相手から距離を上手く取れていない。

クリスが後ろに大きく下がる。

「すごいです、ここまでとは。

さすがクロノさんが連れてきた新人さん」

ちなみに俺はクリスに負けている。

初めの双龍をまともに受けてしまったのだ。

その後、平気な顔で立って「参りました」と宣言したら、クリスは不服そうだったなぁ。

試験が終わった後、クリスから「何か人とは違う雰囲気が出てたので本気でやったんですが」とボソッと言われた。

アンはクリスを見ながら大きく息を吸う。

そして、アンが何かを纏った。

(一瞬で雰囲気が変わった?)

「まだ、力を隠してたんですね」

クリスが構える。

なんだ?

アンはそんな技を使えるようになったとは聞いてないけど。

俺はもう何年も見てないアンのステータスを覗いた。

(な!スキルが成長したのか?)

アンの持っているスキルが変わっていた、『麒麟児』のせいなのかそれともこれのせいか?

アンは『神性』を持っていた。

所持スキル『麒麟児』、『闘将』が『闘神』に、『カリスマ』が『絶世の美女』に、『危険察知』が『危険予知』になっていた。

今、アンが何かを纏っているのは『闘神』の能力、一時的に神気を纏いステータスを大幅にアップさせる。

アンがゆっくりと前に倒れそうになる。

「八の太刀 八艘」

アンの姿が消え、クリスの周りに8人のアンが現れる。

クリスは慌てず8人のアンに対応した。

が、7人目の攻撃を防いだところで、8人目のアンの剣がクリスの首元で止まっていた。

8人の実分身やったな、アン。

「それまで」

クリスの言葉にアンは大きく息を吐いた。

そして、神気が消える。

「まさか、私がここまでやられるとはさすがです」

「ありがとうございます、あの力を実践で使ったの始めてでどうかるかと思ったけど、クリスさん強いからなんとかなるかなと思って」

お互いに笑い合う。

まさか、スキルが進化してるとはな。

なるほど、あの異常なまでに目立ってたのは『絶世の美女』のせいか。

俺は無意識化でもスキルの影響をいくらか無効に出来るからあまり分からなかったんだな。

「では、受付で待っていてください。

あ、よかったら、アンさんシャワー浴びていきますか?汗かいたでしょ」

「行ってきたらいいよ、俺は受付で待ってるから」

アンは頷きクリスとシャワーを浴びに行った。

受付で待つこと20分。

ま、俺が今回はメインなのでシャワーシーンはないんだけどね、残念でした。

って誰に言ってんだ俺。

「お待たせ、お師匠さま」

ロビーで一斉に感嘆の声があがる。

何事かと見渡すアン。

ま、確かにシャワー後は魅力が上がるわな。

「本当にすごいですね」

笑いながら受付カウンターに戻ってきたクリス、いつもの格好だ。

「で、クリス的にはアンはどうだい?」

周りのどよめきにあたふたしているアンをよそにクリスに聞いた。

「私的には文句なしのAなんですが、これからの事を考えるとCにしといた方がいいと思います」

「そうだな、強さ以外にもいるからなクエストは」

「はい」

「じゃ、それでお願いするよ」

「ええ、そう思ってもう用意してます」

笑顔で答えるクリス。

さすが、この冒険ギルドNo.1受付嬢。

「お師匠さま、なんか周りの人が怖い」

「ま、悪気があるわけでもないから」

「アンさん、これが冒険書です」

クリスは出来立ての冒険書をアンに渡す。

「ありがとうございます」

「いろいろとクエストを受けて完了していくとランクも上がりますので」

「はい。あ、私はCか」

「そのくらいからがいいんだよ」

俺はアンの頭をくしゃくしゃに撫でながら言った。

「もう、せっかくクリスさんに髪綺麗にしてもらったのに」

「一緒に入ったのか?」

「そうだよ」

その言葉を聞き耳をたてていた、冒険者ギャラリー達が一斉に歓喜の声をあげたのはいうまでもなかった。(男性陣と一部の女性陣のみ)

残念ながらシャワーシーンはクロノ主体なので見れませんでした。

ま、奇跡が起これば見れるのかもしれないですが。

では、次はアンの初めてのクエスト。

をかけたらいいなという事で、ではでは。

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