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転移無双  作者: 天野 空
第五章 麒麟児
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麒麟児~異世界に立つ~

無事に異世界転移を果たしたクロノ達。

クロノはこの世界でしばらく過ごす事を決める。


「なんとか無事に着いたか」

テントの前で火を見ながら1人呟く。

自分の意思で初めて渡った異世界転移。

何かトラブルがあるかと構えたが特に何もなかった。

強いて言えば、俺の魔力が半分持っていかれたことぐらいか。

半分って回復するまでどのくらいかかるんだ。

「ま、今はいいか、あの子も助かったし」

テントの中で眠る子どもを見る。

今は、息も整い静かに寝ていた。

「確かに、あの世界が死なせたくないよな、何も祝福無しでここまでスキル持ってるなんて」

基本、スキルは生まれた時に何を習得するかはだいたい決まっている。

成長する仮定で習得したり、変化したりはするが、根本となるスキルはだいたい3つ以内だ。

これは俺を生き返らせてくれた女神様から聞いた話だが、世界が転生者や転移者に特別なスキルを与えるのは、世界の価値を上げる為らしい。

特別なスキルを持った者が多くいる世界は価値として高く、他の世界より順位が高い。

高いと神様達の上の存在から特別な力を与えられたりするらしい。

なので、転生者や転移者にレアなスキルを付け手っ取り早く特別な者を作っていると聞いた。

しかし、今、テントの中で寝ている子は違った。

レアなスキルとは言えないが、Sクラスのスキルを生まれもって所持している。

『麒麟児』全てにおいての習得率をアップする。

ま、簡単に言えば、レベルが上がりやすく、教えられた事はめちゃくちゃ早く覚えるっていうスキル。

ちなみに子どもの時限定のスキル。

『闘将』戦闘時に全てのステータスが上がる。

『カリスマ』注目を集めやすく、人を引き付ける。

たぶん、今回はこの『カリスマ』のスキルが悪く働いたのだろう。

良いものばかりが引かれるのではないからなぁ。


「ふぅ」

子どもから目を離し周りを見る。

どこか分からないが、辺り一面木ばかりだった。

「どこかの森なんだろうけど、案外大きいな」

ここについてすぐにテントを張り、子どもを寝かせ『結界』を使った後、辺りを散策した。

近くに川があったがそれ以外は木のみだった。

多少モンスターもいるみたいだが、強さはそんなにでもなさそうだ。

「しばらくはここでこの世界の事を探りながら、あの子を育てるか」

パチっと火が鳴るのを楽しみながら焚き火をつついていると、

「そなたは何者だ?」

テントから可愛らしい声が聞こえた。

そこには羽織っていたタオルがずれ落ち、半裸状態の寝ていた子どもが立っていた。


「起きたのか。っというよりタオルを掛けろ」

「ん?タオル?」

子どもは首をかしげる。

「その肩からかかってるやつだ」

「?」

かけるのも分からないのか?

どこのお坊っちゃんだ?

俺は子どもにタオルをかけてやる。

「そなたは新しい召使いか?」

「いや、召使いじゃないんだけどなぁ」

「なら、なんだ?それにここはどこだ?」

「ま、こっちに座れ」

俺は子どもを焚き火の側に座らせ、事情を説明した。

詳しく話さず、彼が川で倒れていたところを俺が助けた。ということにした。

記憶が曖昧なのは溺れたせいだと伝える。

少し納得はいかないようだが、自分の今の状況からしぶしぶ納得したようだ。

「わらわは親無しになったというわけか」

少しうつむく子ども。

「大丈夫、俺が立派になるまで側で守ってやるよ」

子どもはその言葉に、小さく笑いながら、

「ありがとう、名も知らぬ者よ」と呟いた。

「あ、ごめん、名前言ってなかった」

かなり、無様だった。

「俺はクロノ、君の名は思い出せるかい?」

「わらわの名か?あん…分からない、あんまでは分かるんだが」

「なら、今日からアンだ」

「アンか、うむよろしくな父上」

「ああ、よろしくなアンって父上はちょっと違う」

「そうか?なら、何がよい?」

「ま、後で考えるよ、それより着替えしようか」

「わかった、このままでは動きづらいからな」

アンは両手を広げその場に立った?

「ん?」

『アイテムボックス』から、目当てもの出しながらアンを見る。

アンも俺を見たまま動かない。

「自分で着替えられないのか?」

「ん?着替えはしてもらうものではないのか?」

「自分でするものです」

はぁ~ため息をつきながらも俺は取り出した服を、アンに説明しながら着せていった。

「うん、似合ってるな」

軽装な装備だが、動きやすく防御力も十分にある。

「しかし、アンて女の子だったんだな」

「うむ、わらわも初めて知った」

おい~なんかおかしいぞ?

助けた時は男だったような。

すぐさまスキルを確認する。

『転移』レベル10

追記 使用者以外の者を転移した場合、何かしらの変化が起こる。

変化ねぇ、それか。

「どうかしたのか?」

「いや、何でもない」

この事は黙っていよう。

女の子かぁ、育てれるかなぁ。

近くで不思議そうに覗き込んでくるアンをよそに、俺はこれからの事に頭を悩ました。

今回はクロノ視点での話となります。

よくある性別変更を携え、クロノとアンの新たな冒険が始まります。

お時間ある時にでも、目を通してください。

よろしくお願いします。

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