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転移無双  作者: 天野 空
第十七章 神代列車で逝こう
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暴力

3人目の犠牲を出してしまった光達。

2人はなんとも言えない怒りを抱え、次の車両に足を踏み出す。

必ず3人を助け出すと心に誓って。

無言で立つ僕と炎。

もう、何も言えないし言わない。

次への車両の扉を開け中に入った。

中はやはりこれまでと同じ車両だった。

真ん中にいるのは1人の執事。

目元だけの仮面を着けていた。

僕は無言でスキルを発動。

光の剣をその執事に打ち出した。

執事はにやっと笑い紙一重で避ける。

その間に間合いを詰めた炎が火の剣で切りつけた。

ザン

執事の腕が落ちる。

すぐさま後ろに飛び下がる炎。

それと交代するように前に出た僕は光の剣で執事の逆の腕を切り落とした。

炎も前に出て、2人で執事の体をバラバラに切り裂く。

2人とも執事と距離を取る。

これで倒したとは思わない。

これまでもそれで仲間を助けられなかった。

「ふはは。

やはり、3度も間違いを起こしたら学習しますか」

そう言ったのか執事だったものがバラバラで宙に浮かぶ。

「うるさい、消えろ」

炎のスキルで執事だったものが大半焼け落ちる。

「ふはは。

おお、怖い怖い。

ここまで圧倒的なスキルを持っててはこっちとしても近寄れませんなぁ」

ザン

僕が放った光の剣がうるさく喋る執事だったものの顔に突き刺さる。

「ふはは。

人が話しているのに攻撃とは勇者あるまじき事ですな」

「やっぱり、本体じゃないのか」

僕と炎は剣を作り出し臨戦態勢をとる。

「ふはは、警戒を解かないところは本当に反省しているようで。

なら、そのご褒美として私の能力をお教えしましょう。

私の力は『マリオネット』です」

「マリオネット?」

その言葉を聞いたと同時に横にいる炎が突然火の剣で攻撃してきた。

「く」

なんとか光の剣で防げたが、どうなってる?

「すまない、体がいうことを聞かない」

「これが相手の特殊能力か」

「ふはは、ご名答」

「炎、体に糸みたいなものが付いてる」

僕は炎の体から天井に向かって延びている糸を見つけ伝えた。

「なら、体は動かせないくてもスキルは使える。

これで、焼き切ってやる」

炎は自分に炎を纏わせる。

炎は糸に燃え移り天井へと走った。

「おお、なんと。

でも、そんなのでは切れないんですよね」

「くそう」

「なら、これなら」

僕は光の剣を使い糸に斬りかかる。

しかし、光の剣は糸に弾かれ消えた。

「ふはは、無駄ですよ~」

「な、なに?」

「せっかくだしあなたも付き合ってくださいね」

その言葉通り僕の体も自分の意思で動かせなくなった。

「くそう、くそう」

「ほらほら」

マリオネットの遊ぶそうな言葉に合わせ、僕達はその場で踊らされる。

「面白い、面白いですねぇ。

さて、遊ぶのはこれくらいにして本題に入りましょうか」

そう言って、僕達はいつの間にか部屋の隅に置かれていたメイスを取らされる。

「そのメイスは祝福のメイスです。

攻撃した後、その傷を治すという優れもの。

ま、元々は違う効力でしたが私めがちょちょいといじらせてもらいました」

「何をさせる気だ」

「ふはは、感がいいなら分かるでしょう。

今からお互いを殴ってもらうんですよ」

その言葉を開始に僕達はお互いを殴り始めた。

メイスで殴られた時はすごい激痛がくるがすぐに傷は治された。

だけど、痛さは治る訳でもなく激痛だけを互いに受けていた。

「ぐぁ、やめろ~」

「く、止まらない」

「そうそう、傷が治るのは相手の魔力を使っているので先に魔力が枯渇した方は傷も治らず、死んでしまいますのでぇ~」

もう、どのくらい殴りあわされてるんだろう。

徐々に炎の回復が弱くなってきた。

「もう、やめろ。

これ以上は無理だ」

「ふはは、そんな事ないですよ。

ほら、まだまだ動く」

いたるところに青アザができ、意識も朦朧としている炎をマリオネットは無理やり動かす。

「くそう、絶対に絶対に許さない」

「ふはは、その顔。

いいですねぇ。

ん?

はい、そうですか分かりました」

なんだ?

誰と話してる。

「お楽しみはここまでにしましょうか。

あなたはまだまだ元気そうなので先に行ってもかまいませんよ」

そういって、僕は次の車両、先頭車両への扉に向かわされる。

「まて、その前に炎の治療を」

「ふはは、うるさいですね。

これはもう私のおもちゃですよ。

さっさと行きなさい」

問答無用に扉から出される。

そして、背後の扉が閉まったとたん、僕の拘束が解けた。

ドン

扉を思い切り叩く。

ドンドン

何度叩いても扉は破壊できない。

僕が炎の魔力を奪ってしまった。

あのままほっとけば炎があいつの好きなようにされる。

でも、今の僕には炎を助ける力がない。

僕は先に進むしかないのか。

次は先頭車両。

本当に先頭車両に行けば列車は停めれるのか?

そう考えながら僕は暗闇で染まった先頭車両へ重い足を一歩ずつ進めていった。

「うぁ」

俺は辺りを見渡す。

気を失っていたのか?

そうか、俺は光と殴り合いをさせられて。

それで、気を失った。

光はどこだ?

もう一度辺りを見たが光の姿は見えなかった。

くそ、あのマリオネットのやつ、絶対に許さない。

俺はゆっくりと立ち上がった。

まだ、体に痛みはあるが、立ち上がれない程てはないか。

武器は相変わらずさっき使わされたメイス。

何が祝福か。

あいつの気まぐれに付き合われてたまるか。

俺も先に行って光を助けてやらないと。

俺は先頭車両への扉に一歩進んだ。

え?

一歩、二歩…

進んでいるはずなのになんで後ろに下がる。

「ふはは、それはもちろん、あなたがまだ私に操れているからですよ」

「おまえ!」

どこからともなくやつの声が聞こえてきた。

「先ほどはさんざん光さんに殴られて可愛そうでしたね、味方だったと思っていたのに」

「お前が操っていたからだろうが!」

「ええ、ええ、確かにあなたは操っていましたよ。

でも、光くんは。

ま、操っていたんですけどねぇ。

ふはは」

「絶対に殺してやる」

「おお、怖い怖い。

ま、それほどストレスが溜まっているあなたに取っておきの憂さ晴らしを持ってきましたよ。

じゃん」

車両の後ろの方に何かが現れた。

「あれ?

見えませんか?

なら、寄ってみましょう」

俺の体は俺の意思とは関係なくその何かに近づく。

そして、その何かを俺ははっきりと見た。

「風、大地、水」

そう、前の車両に取り残されていた仲間だ。

「無事だったのか」

しかし、3人とも目隠しがされ、口も耳も塞がれていた。

「くそう、放せ」

俺はマリオネットの糸から逃れるために体を動かそうとするがやはり動けない。

何かをしきりに訴えている3人。

必死で動こうとしているが3人も動けないようだ。

早く助けてやらないと。

「さて、それではうっぷん溜まっているあなたにうっぷんをはらさせてあげましょう」

「ま、まさか」

「ふははははははははははははははははは」

ゆっくりとメイスを持った腕が上に上がる。

やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめてくれ。






ぐしゃ。

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