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転移無双  作者: 天野 空
第十七章 神代列車で逝こう
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強姦

大地の犠牲によりなんとか次の車両にこれた3人。

仲間を助けられなかった悲しみにくれている3人だったが、彼等には前に進むしか道はなかった。

「何でだよ」

ダンと床を叩く炎。

もう暗闇で閉ざされたさっきの車両の中を見る事はできなかった。

僕もスキルで照らそうとしたけど、この場所事態照らすほどの光を出す事が出来ない。

「いこう」

僕は立ち上がり2人に声をかける。

炎がキッと睨んできたけど、気持ちは分かるでも。

「開かない扉の前で嘆くより、先に進んで列車を停めれば何か進展があるかも知れない」

「本当にそうでしょうか?」

下を俯いたまま風が呟く。

「水さんももしかしたら安全じゃないかもしれない」

確かに風の言う通りだった。

さっきの虫を全滅させたと思ったけど、まだ敵が隠れていた。

もしかしたら水も新たな敵と戦ってる可能性もあった。

でも、ここにいては何も進まない。

「そうだな、ここでぶつぶつ言ってても仕方ないさ」

炎が立ち上がる。

「風は怖いならここにいるか?」

炎は風を見て聞く。

「いえ、ここに1人でいても余計に怖いですから」

少し考えてから風はそう言って立ち上がった。

「それじゃ、次の車両に行く前に相談があるんだ」

僕はそう言って2人に考えた作戦を相談した。

ガチャ

新しい車両もまた前の車両と同じく窓があるだけの車両だった。

ただ、前の車両とは違うのは部屋の真ん中に巨大な甲虫類にキノコが生えた生き物?がいる事だ。

「ありゃ、なんだ?」

「あれは」

ふと頭に浮かぶあの姿。

「冬虫夏草だ」

「冬虫夏草?」

「うん、なぜか分からないけどたぶん、そうだよ。

虫に寄生するキノコなんだ」

「へぇ」

「あれだけみたいですね」

風も冬虫夏草の周りに目を向ける。

「ま、他にいたとしてもこの中じゃ攻撃できないだろうよ」

炎は笑いながら言う。

今僕達は風のスキルで風の結界を張り、その上から炎のスキルで火の結界を張っている。

二重の結界にする事でさっきみたいに結界を破られないようにした。

それがさっき話した作戦だった。

「それじゃ、このまま進もう」

2人は頷き僕達は先に進む。

冬虫夏草の目の前まで来たが特に何もしてこない。

横を通りすぎる。

何もしてこないんだな。

シュ

ザシュ

咄嗟にスキルを使い切り落とす。

蔦で攻撃してくるのか。

通りすぎた後ろから攻撃してくるとは。

僕達は振り返り冬虫夏草を見た。

向きはそのままだが、さっきと違い冬虫夏草の周りに床から蔦が生えていた。

さっき切った蔦はまだ床で蠢いている。

ブチュブチュュ

変な音がして切られた蔦から白い円形のものが飛び出した。

「あれはなんなんだよ」

「あれは卵かな」

「冬虫夏草って卵生むのか?」

「いや、キノコだから菌糸で増えるはずだけど」

「じゃ、なんで卵が出てるんだ?」

「分からない。でも、この結界を解いたらヤバい事だけは確かだよ」

「い、いや」

え?

僕の横にいる風が一歩下がる。

だ、だめだ。

今、集中を解いたら。

「い、いや~」

風が突然次の車両のドアに走る。

集中が解け風の結界が解けた。

「炎」

「ああ」

僕達も風を追う。

勝手に開く次への扉。

「お、ラッキー」

炎は風に抱きつき中に飛び込むようにジャンプした。

だけど、なんで?

なんで勝手に開いた?

僕も炎達に続くように扉に飛び込む。

炎が風に手が届く瞬間、風が目の前から消えた。

「な」

炎はそのまま止まれず扉に飛び込む。

僕も急には止まれず扉に入った。

ガチャン

背中で扉が閉まる音。

そして、僕達は暗闇に包まれた。

「え?なんで?」

私は何が起こったか分からなかった。

目の前に開いた扉があったのになんで今、目の前は床になってるの?

ゆっくりと私は冬虫夏草の方に引っ張られる。

足が動かせない。

そうか足を掴まれてるんだ。

今からどうなるの?

光くんの言うように結界をはったまま行けば逃れられたのに私、なんてこと。

2人が驚いた顔で次の車両に飛び込んだのは見えた。

私を助けようとしてくれたんだ。

でも、無理だった。

目の前に巨大なキノコ。

キノコの皺がなんか人間の顔のように見える。

いえ、見えるじゃなくて顔だ。

皺が開き目が出てきた。

口が開いた。

おぞましい、気持ち悪い。

でも、なんでだろう、さっきまでのように恐怖はなくなった。

たぶん、麻痺してしまったのかもしれない。

「やぁやぁ、こんにちは」

気持ち悪いキノコがしゃべりかけてくる。

「これはなかなか苗床にはいい体付きだ」

スキル発動。

私は気味悪いキノコに風の刃を放った。

切り刻まれるキノコの化け物。

でも、すぐにキノコは生え変わった。

「やぁやぁ、いきなりそれとはびっくりします。

さっきまであんなにうろたえてたのに」

「自分でもびっくりしてるわ。

でも、1人になってしまったいじょうあなたを潰す」

もう一度スキルを。

あぐ。

「やぁやぁ、それはちょっと困ります。

なので口は塞がせてもらいました。

どうですか?

私の蔦の味は?」

気持ち悪いに決まって。

うぐ、何、何か口に入って…

「さっきも言いましたけどあなたは苗床にぴったりですからね」

あ、さっきの卵。

「あなたの穴という穴に蔦を入れて卵を入れさせてもらいますよ、は、は、は」

な、いや、なんで。

ビリビリ。

グチュ。

あが、いや、いや、いや、いや、いや。

口が、喉が、お腹が、身体中が痛い。

苦しい。

もう、入らない。

やめて、やめて、やめてやめてやめてやめてやめてやめて」まて」めて」」てめやて」」

「本当にいい苗床見つけましたぁーーーーーー」

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