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転移無双  作者: 天野 空
第十五章 転生機レイルリンカー
146/186

夏だ!海だ!海の家【やっとこ】だ!

一度敗れた敵ドッゴーンに転生合体する事で勝利したレイルリンカー達。

新たな仲間ウェルとカーネウィングを加え一段と賑やかになる町内防衛隊だった。

そして、最後にレイルリンカーが知らなかった事実が発覚。

なんとレイルリンカーは変形する事が出来るのであった。

(といえ訳で俺達は町の外に来ていた。

ん?どういう訳かって?

昨日、イズル達と約束した通り、俺の変形機能を試す為だ。

レイスが言うにはレイルリンカーが発見された時はその形だったそうだ)

「すごいですね、変形ですよ、レイスさん」

(やたらにテンションの高いイズル。

さっきからレイスにそればかり言ってるな)

「イズル分かったから、きちんと中で操縦してて。それにレイルリンカーもさっきから小刻みに揺れてない?」

実はレイルリンカーも変形できると分かってから楽しみで仕方なかったのだ。

(うるさい。

あ~あ~どうせそうですよ。

でもな、ロボット好きが変形機能があるって聞いたら普通はこうなるだろ)

「はぁ、似た者同士って訳ね」

一緒についてきているウェルがやれやれとぼやく。

「じゃ、いくよ。

イズルは操縦席の横についてる赤いボタン押して」

「はい、分かりました」

(そういえば、変形なんだから腕とか足とか顔とかもしかして折り畳まれたりするのか?)

まさにその通り、人型ではなくなってしまうのである。

「あ、やばい、イズルやっぱり待って…」

楽しみにしているイズルにその声は届かず、イズルは無情にもボタンを押した。

(え?やばくない?)

ボタンを押すと同時に飛び上がるレイルリンカー

腕や足は縮みあり得ない方向に曲がる。

頭は体の中に収納されガチャンガチャンと音をたてて変形していった。

そして、レイルリンカーの心の叫びが終わる頃、レイルリンカーは変形を完了していた。

(死ぬかと思った。

腕や足が変な方向に曲がった時は終わったと思ったけど、そうかロボットだもんな。

そうやって曲がるように出来てるから痛くはないわ。

この状態だとヘッドライトみたいな部分が俺の目になるのか?)

「すごいです、かっこいいです」

中ではしゃぐイズル。

「聞こえるイズル」

スピーカーからレイスの声。

「あ、はい。聞こえます」

「それじゃ、走ってみてくれる?」

「分かりました」

昨日の夜に渡されたマニュアル通り操縦してみるイズル。

もちろん、レイルリンカーも補助をしている。

「すごいスピード出るのね」

そこら辺を走り回るレイルリンカーを見てレイスは感心していた。

「ま、私のカーネウィングには負けるけどね」

負けず嫌いなウェルは少し怒ったように言った。

「レイルリンカーとカーネウィングは移動場所が違うからどっちが早ってのはないよ」

そんなウェルを見て笑いながらレイスは言った。

「す、すごいです、レイスさん、すっごく早い」

「おお、まだまだ行けるぞ、イズル」

「うん、レイルリンカー」

そんな事も知らずにイズルとレイルリンカーはその辺りをめちゃくちゃ走り回るのであった。


「どう?堪能した?」

レイルリンカーを降りたイズルにレイスが聞く。

「はい、それはもうめちゃくちゃ楽しかったです」

レイル人形をレイスから受け取り大興奮で答えるイズル。

(なるほど、外見はこうなっているのか)

イズルの腕の中からレイル人形はレイルリンカーを見ていた。

(フォーミュラーカーの肉付きを良くしたような感じか。

ま、ロボットに変形するんだから当然だな。

えっとこの形態の時はたぶんライト部分が目になるのかな?)

レイルリンカーは人形とロボットに意識をいったりきたりして確かめる。

「これって1人乗りなのよね?」

ウェルはレイルリンカーを覗きながら聞く。

「うん。

でも、なんとか運転席の後側にいけばぎりで乗れるかな。

ま、ロボットモードはそこまで操縦する事ないからその時なら大丈夫。

この車?モードはこっちで操縦する事が多いけどね」

「そう言うけどだいぶ上手く走れてたわよ」

レイスに誉められ照れるイズル。

「さて、運転も上手くいったみたいだし、本題に移りましょうか」

『はーい』

レイスの声に2人仲良く返事をする。

レイルリンカーはイズルの腕の中で何の事か分からない状態だった。



「で、これはなんだ?」

基地に戻ったレイルリンカーに何故か大型の馬車が取り付けられていた。

「すまないなぁ、わがままを聞いてもらって」

隊長はイズルに頭をかきながら言っている。

「いえ、僕も楽しみにしてましたので」

「おい、イズルどうなってるんだ?」

「あれ?レイルリンカーは聞いてなかった?」

俺達が話している間にも次々と荷物が荷台に積み込まれている。

「えっとね、夏の慰安旅行があるんだけど、今年は旅行客が多くて大型の馬車が手配出来なかったんだって。

それで、車形態になれるレイルリンカーに牽いてもらえばいいかなって」

(なるほどって俺は馬か?)

「よろしくね、レイルリンカー」

「頼りにしてるぞ」

「お、ね、が、い」

(ファンとレイス、女医さんに頼まれたら仕方ないな)

「なんか運転席の前のところ曇ってる」

イズルがいそいで拭く。

(いや、それは曇ってるわけではなくて)

「よし、それでは出発するぞ」

『おー』

(こうして俺達は町の近くの海へと向かうのであった。

ちなみに俺はこの町しか見たことなかったので、実はこの世界はこの町だけなのではと思ってたりしたが、普通に他の町もあったり大陸もあるみたいだった)



「よし着いたぞ」

「すっごく早いわね」

海に着いた町内防衛隊の皆さんは早速荷物を下ろしにかかる。

夏ということもあり、同じように泳ぎに来ている人達も多かった。

「よし、場所取りOKだ」

(今回は主要メンバーでの慰安旅行で、他のメンバーは後日行くそうだ)

「それでは、私達も着替えてきます」

女性人は水着に着替える為に更衣室へ。

(俺(レイル人形)と団長、マームは居残り組だ)

ちなみにいらないだろう一応、男性人の水着も紹介しておこう。

(いや、本気でいらんから)

団長は黒のブーメランパンツ。

その鍛えぬかれた筋肉を惜しみ無く見せれる水着をチョイスしている。

続いてマームはトランクス型の水着に何故か白衣を羽織っていた。

日焼けしたくないそうで自前の白衣だそうだ。

(家で何に使ってるんだその白衣。

ちなみに俺は透明な膜が全身にコーティングされており水に入っても濡れないのだそうだ。

変なところで技術力が高いなぁ)

「おまたせ」

「お、来たな」

まず、1人目。

小柄な体に似合う赤い水着が印象的で、横に黄色い線が入っているのがワンポイント。

一所懸命こちらに走ってきている姿が可愛いですね。

(いや、あれイズルだろ。

なんで男性なのに着替えに行ってるんだ?)

「びっ、びっくりした。

女医さんに連れられて行かれてそのままついていったらみんな来ないんだもん。

危うく女子更衣室に一緒に入るとこだったよ。

気づいたら止めてよ、レイルリンカー」

(いや、気づけよイズル)

ぶすっとした顔でレイル人形を抱っこして座るイズル。

その後で何やら機械を操作しているマーム。

(こそっと覗くと記録映像が撮られている。

目と目が合う俺達。

お互いに強く頷きあい、俺は黙秘した)

「やれやれ、案外時間かかるな」

それから4人が一気に戻ってきた。

(1人1人じゃないんかぁい)

大丈夫。

1人1人の水着紹介はありますよ。

まずはファン。

黒の光沢のあるハイネックレオタード。

彼女の慎ましい胸を押し潰す形であまり表現させない感じとなっている。

(だから、言い方)

ちなみにスラッと伸びた足やふとももはバッチリと強調されていて、その手のフェチな方にはもう食らいつく程の芸術品と化している。

(ま、まぁ、そうだけど。

熱の入れ方違うくない?)

次にウェル。

ウェルもファンと同じく白のレオタード。

こたらは首元まではなく、その発展途上の膨らみが少し主張できるくらい胸元が開いていた。

「何見てるのよ、イズルもレイルリンカーも」

これはこれでお好きな方はよだれものだろう。

(いや、だから言い方)

「いや、似合ってるなって思って」

イズルは素直にウェルに感想を言う。

「な、そ、そんなの当たり前でしょ」

明らかに動揺するウェル。

誰が見ても嬉しそうなのは明らかだった。

「でも、同じレオタードだけどあっちには負けるわ」

そう言ってファンを見る。

(ん?別にハイネックレオタードだったけど?

ってなに~)

団長に買ってきたビールを渡しているそのファンの背後を見て、レイルリンカーは思わず心の中で叫ぶ。

「すごい」

イズルも素直にそう言った。

ファンの背中は丸見えで後から見ると黒いビキニパンツと黒いチョーカーを着けただけのように見える。

さすがに攻めすぎです、ナビゲーターさん。

「ま、ファンも色々と溜まってるんだろうよ」

そう言って現れたのは3人目。

レイスだ。

これはもはや凶器としかいいようがない。

バンドゥビキニで登場だ。

色はオレンジでいつも着ているツナギと同じ色だがもはや着ているものが違う。

その豊満なモノはビキニの上から溢れださんとしており、目のやり場に普通に困るモノであった。

お腹のラインも引き締まった部分が見え、その豊満さとのギャップがまたいい。

下半身部分も決して大きすぎる事もなく引き締まっていながらもついていいところには肉がついていた。

もはや、歩く悩殺兵器と化している。

(いや、まじでそうだけど、どうした熱の入れよう違うぞ)

「はぁ、これの横歩く身にもなってほしい」

「ん?ウェルどうかしたのか?」

自分の威力を知らないのか不思議に聞いてくるレイスにウェルはまたも深いため息。

「ま、これでも私が威力を抑えたんだけどね。

最初はあれを着る事になってたから」

そう言ってウェルの見た先には最終兵器が歩いてきていた。

「おまたせ、ごめんね。

案外着るの手間取っちゃって」

そう言って来たのは最後の刺客、女医。

白衣を着ているがその下は赤のV字のセクシー水着。

おへそから下は普通のハイレグ水着だが、胸の部分だけを見るともう少し面積の広い紐ですか?と突っ込みたくなるモノだった。

豊満なモデル体型の女性が着るともはや殺人級の品物だ。

「初めは姉さん、エンシェルハウルクレーシアミトアさんに薦められてあれの色違い着る予定だったから」

(止めて正解だウェル、あんなの着たレイスがいたらもうここは戦場と化す。

女医さんは辛うじて白衣を着ているからまだ戦場にはならなかったが。

俺はふと後を覗き込む。

マームは無言で俺に親指を立てていた。

さすがいい仕事するな、解析班)

全員揃ったところで団長がみんなの前にビール片手に出る。

「日頃はよく働いてくれて感謝している。

今日は無礼講だ。

そして、運が良いことに海の家【やっとこ】が出ている日だった。

存分に食べて遊んで英気を養ってくれ」

その言葉と同時にみんなはそれぞれ夏の海を楽しんだ。

ビーチボール遊びをしたり(俺がボール?)

海で泳いだり(俺、イズルのビート板役?)

スイカ割りをしたり(持ってきてないからって俺を代わりにするな!)

みんなで海の家【やっとこ】で食べまくったり(俺って飯食えないんだよなぁ)

思う存分楽しんでいた。

(俺は?)

時間はあっという間に過ぎ、日が傾いて来ていた。

「では、そろそろ帰るぞ」

団長の言葉にみんなは名残惜しそうにしながら片付けを始める。

ビービー

そこにけたたましく鳴り響く警告音。

「な、なんだ?」

団長はファンを見る。

ファンは荷物から急いでボードを取り出し確認した。

「敵です。

敵熱源反応がこちらに向かってきています」

「なんだと!」

団長の驚きの言葉と同時に海の方へ何か巨大な物体が着水した。

「パオーン」

象の顔をしたその人型ロボットは真っ直ぐこちらに向かってきている。

「せっかくの慰安旅行の時に。

イズルくんとウェルくん、レイルリンカーは出撃準備。

私と女医くん、レイス班長は避難誘導。

ファンくんとマームはイズルくん達のサポートを頼む」

『了解です』

団長の指示に各々持ち場に向かった。

「もう、着替えまだなのよ」

「そう、ぼやかないでよ、ウェル」

マシンに搭乗した2人は敵をメインカメラに捉えた。

レイルリンカーは既にロボット形態だ。

「一気に決めないと、海にいる人達が危ないわ」

「うん、それにまだ海の家【やっとこ】にはお客さんがいる」

(イズルの言葉に【やっとこ】から避難している人達を見る。

母親に抱っこされた子どもがお子さまスプーンを振り回して応援してくれていた。

これは負けられないな)

「いくぞ、こうなったら合体して速攻だ」

「分かったわ」

「そうだね、隊長合体許可をって避難誘導に行ってるんだった」

「大丈夫、私が代わりに押せます」

そう言って、ファンがボードに現れたの合体ボタンを押す。

「お、きたきた、いくぞ合体だ」

『OK、転生合体!行けぇレイルリンカー』

イズル達の言葉で、レイルリンカーとカーネウィングは宙に浮かぶそしてパオーンが来るまでに合体を完了した。

「パオーン」

両手に剣を持ったパオーンが岸に上がろうとする。

「このまま攻撃したら波しぶきで海の家が台無しになるよ」

イズルは岸を見ながらいった。

「なら、この手で行く」

レイルリンカーはパオーンに向かって飛び出す。

ブースターの出力は最低限でパオーンを掴んで沖へと向かう。

そして、そのまま上空へと放り投げた。

「パ、パオーン!」

「今だ、ウェル」

「分かったわ、カーネミサイル&カーネバスター」

両肩の砲門からのビームと背中からのミサイルが上空のパオーンを捉える。

「やった、一気に戦闘パワーが溜まったよ」

「イズルくん、こちらでも確認した。

ファンくん、必殺技の解除だ」

「はい、隊長」

「誘導終わったんですね。

よし、いくよ2人とも」

「おう」「いつでもいけるわ」

「必殺、ブラストフラッシュトライ!」

上空のパオーンに向かって光輝く三角のエネルギー弾が放たれる。

そして、パオーンはあまり悪さも出来ぬまま大爆発した。

「よし」

その大爆発に背を向けポーズを取るレイルリンカー

避難した人達から歓喜の声が響いた。

波もそこまで起きず、海の家に被害はなかった。


避難場所から1人の人物がレイルリンカーを見ていた。

「そろそろ頃合いかもしれない」

そう言い残し、その人物は避難した人達に紛れて消えた。


「よくやってくれたみんな。

突然の襲撃だったが、被害もなく終わってよかった。

今日は帰ってからレストラン【やっとこ】で町内防衛隊みんなでお祝いだ」

団長の言葉にみんなはとても喜んでいた。

(ま、俺は食べられないんだけどね。

でも、みんなでワイワイ食べてるのを見るだけでも楽しいけどな)

そうして、慰安旅行は終わりそのまま楽しい宴会へとなだれ込んだ。

しかし、彼らは知らないすぐそこまで今までにない脅威が迫っている事に。

(いや、不吉な締めくくり止めて)

待ちに待った変形をする事ができたレイルリンカー

そのまま慰安旅行に向かう事になり楽しんでいたのも束の間、またも巨大ロボットに襲撃された。

レイルリンカーは合体し、その力を存分に発揮し敵を倒した。

しかし、その姿を見ていた怪しい影が。

次回「絶体絶命、レイルリンカー」にテイクアウト!(お持ち帰りはこちらです)

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