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転移無双  作者: 天野 空
第十五章 転生機レイルリンカー
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戦え、レイルリンカー

気がついたらロボットになっていた。

それもいきなり目の前に怪獣なんて俺どうしたらいいんだ?

それに胸の中から声はするし、本当にどうなってんだ~

(え、え~と、この状況はどういう事なんだ?)

「敵ロボット怪獣ギャーオーン、町を進行中です」

「やれるか?イズルくん」

「はい、僕とレイルリンカーがいれば怖いものなしです」

「よし、まずは町の被害を最小限に抑える為にギャーオーンを町の外に出すんだ」

「隊長、ギャーオーンとレイルリンカーの差は2倍以上です。

いくらイズルくんが搭乗してレイルリンカーの力が上がっているとは言え、この体格差では」

「大丈夫です、ファンさん。

僕のいやみんなのレイルリンカーはこんな事では負けません」

「よく言ったイズルくん、いつも君とレイルリンカーにばかり苦労をかけてすまない。

頼むこの町の平和は君達にかかっている」

「はい、任せてください。

いくよ、レイルリンカー」

(な、なんだ?どうなってるんだ?)

「レイルリンカー?」

「隊長、レイルリンカーのシステムにエラーが発生しています」

「な、なんだと?

昨日までそんな報告聞いてないぞ」

「隊長、こちら整備班」

「お、レイス班長、どういう事だ?」

「こっちもモニターしてたけどさっぱりだ。

昨日までは何も異常はなかったからね」

「くそう、肝心な時に」

「隊長、ギャーオーンはなおも町中を移動中。

このままではレストラン【やっとこ】に激突します」

「な、なんだと!

あそこのビーフシチューは絶品なんだぞ。

頼むイズルくん、【やっとこ】をいや、ビーフシチューを助けてくれ」

「分かってます、僕もあそこのビーフシチュー大好きなんです。

こうなったら、ファンさん。

モードを手動モードにお願いします」

「分かりました、隊長よろしいですね」

「やもうえん、手動モードに移行」

「了解です、レイルリンカー手動モードに移行します」

「よし、これで」

(な、なんだ勝手に体が動き始めたぞ)

家1つ分の高さのロボットが、西洋の町中を走り始めた。

向かう先は自分の倍以上の大きさの2本足で立つ巨大トカゲ。

「うわぁ~」

(な、なんか胸の中から声がするんだが?ってヤバいヤバいなんでトカゲに突進してるんだ俺)

「吹き飛べ~」

ロボットは勢いよくトカゲに激突。

「ブースターON」

(ちょっと背中めちゃくちゃ熱いんだけど)

そのまま、ロボットはトカゲと町の外へと飛び出していった。

「おお、やったぞ」

地下にある作戦指令室で喜ぶ面々。

「あ、でもこのままだとレイルリンカー、ギャーオーンと地面に激突します」

「わ、わ、わ、イズルくん、ブースター緊急停止だ」

「ごめんなさい、ロボットは急に止まれないんです」

ドッコーン

(すごい音と共に俺はギャーオーンとか言う怪獣と地面に激突した)

そして、気を失った。



俺は昔からロボットが好きだった。

特に悪役をやっつける主人公が乗る変身ロボットだ。

車や飛行機、新幹線や船。

そんな乗り物がかっこよく変形して悪者をやっつける話にすごく熱中した。

それは大人になってからも変わらなかった。

仕事帰りにはよくおもちゃ屋に足を運んでは最新作のプラモやロボットのおもちゃを見ていた。

もちろん、他のお客に迷惑がかからない程度にだけど。

ショーウインドーに飾られている完成品なんてよだれが出るくらいすごくていつか俺もそんな作品が作れればいいなと思ってた。

ま、不器用だからあそこまでは無理だけどね。

そんな時かな。

いつものようにショーウインドーを眺めてた俺に1人の女性が話しかけてきた。

何を話したかはもう覚えていない。

なんせ、女性とプライベートで話すなんて小学生以来のような気がする。

でも、最後の別れ際に「あなたならいいかもね」と言われた気がしたんだ。

そして、俺は家路に着いた。

ただ、俺は今日いつもと違う事をした。

久しぶりに女の人と話して気が舞い上がってたんだろうな。

赤信号で立ち止まった位置が悪かった。

いつもはだいぶ道路から離れて止まるのに、今日は道路すれすれに立ち止まったんだ。

そして、俺は誰かに背中を押された。



「そうだ、俺死んだんだ」

「え?え?な?なんだ?」

「大丈夫か、イズルくん」

「は、はい、なんかいきなりレイルリンカーが喋って」

「ん?レイルリンカーにそんな機能は付いてないはずだが?」

「そ、そうですよね?

僕の空耳かな?」

「もしかして俺、ロボットに転生したのか?」

「や、やっぱり喋ってる」

(やっぱり胸の中で誰か喋ってるな)

立ち上がる、レイルリンカー

そして、目の前にもゆっくりと起き上がる怪獣ギャーオーンの姿があった。

(ま、なんにせよ。

まずはこの目の前のトカゲを倒すしかないか)

「おい、聞いてるんだろ、えっとイズルだったか?」

「は、はい」

(なんか怯えた声が聞こえてくるんだが)

「目の前のやつを倒さないといけないんだよな、なんか必殺技とかないのか?」

「ひっ、必殺技ですか?

は、はい、えっとブレストフラッシュって言う技がございます」

(なんか丁寧な喋りになってるんだが)

「じゃ、それを使って一気にやっつけるぞ」

「わ、分かりました。

えっとファンさん、ブレストフラッシュ使います」

「え?まだ、戦闘パワーが溜まってって、ええ!もうパワー満タンになってます」

「どうしたんだ、ファンくん」

「いえ、まだあまり戦闘してないのにもう戦闘パワーが満タンになっていたので」

「な、なんだと。

溜めるのにあんなに時間がかかるパワーがか?」

「は、はい。

後、イズルくんからブレストフラッシュの使用申請が来ています」

「よ、よし、パワーが溜まっているなら大丈夫だ。

承認する」

「はい、イズルくん、承認されました。

ブレストフラッシュのロック解除OK」

「はい、えっとレイルリンカーさん?

ブレストフラッシュ使えます」

(なんかさん付けになってるし)

「分かった。ただ、どうやって使うか分からないんだ、イズルそちらでやってくれるか?」

「は、はい、任せてください」

(急に元気になるな)

「いくぞ、巨大怪獣ギャーオーン。

必殺ブレストフラーッシュッ」

手を胸の前で交差した後、レイルリンカーは必殺技の名前と同時に腕を広げた。

「うわ、あっちぃー」

レイルリンカーはそう大声を上げながら胸の中心にある丸い紋章からビームを放った。

ビームは怪獣ギャーオーンに当たり、ギャーオーンはその名の通りギャーオーンと叫びながら光の粒へと変わったのだった。

「胸が焼けると思ったぞ」

「ご、ごめんなさい」

コクピットで謝るイズル。

「い、いや、ビックリしただけだから本当は熱くなかったから」

半泣きになっているイズル少年に焦りながらレイルリンカーはなだめた。

「そ、それなら良かったです」

(あっぶなぁ、子ども泣かしたら母ちゃんにどやされるとこだったってもう母ちゃんいないのか)

肩を落とすレイルリンカー

「え、えっと、戦いが終わったので基地に帰りたいんですけどいいですか?」

「あ、ああ、分かった。

えっとどっちに行けばいいんだ?」

「え?あ、はい、こっちです」

レイルリンカーはイズルに案内されながら、近くの大きな湖に着いた。

「ここに飛び込んでください」

「いや、飛び込めって息出来ないだろ」

「?

僕は平気ですよ、レイルリンカーさんの中にいますから」

「いや、違うって俺が」

(そっか、俺、ロボットだったわ)

「どうかしましたか?」

不思議そうにレイルリンカーに聞くイズル。

「い、いや、何でもない」

レイルリンカーはそう言って湖に飛び込むのだった。

湖の底に着くと足元がいきなり開いて、レイルリンカーは地下格納庫へと運ばれる。

そして、レイルリンカーの秘密基地に着いた。

「お疲れ様」

格納庫に入ったレイルリンカーの胸の辺りに台の付いた橋が延びてきてその先に1人の女性が乗っていた。

オレンジのつなぎを着ているその女性は見た感じ(めちゃくちゃ巨乳だ)だった。

レイルリンカーの胸の辺りが開く。

(うわぁ、なんかめちゃくちゃ変な感じだ)

そこから1人の少年が出てきた。

(この男の子がイズルか?

うわぁ、ヤバいくらいに中性的で可愛らしい子だな)

「お疲れ様です、レイス班長」

「今日も頑張ったね、えらいえらい」

その豊満な胸に抱かれ頭を撫でられるイズル。

(う、うらやましいな)

「ちょ、ちょっと、苦しいです。

それはそうと聞いてください、ビッグニュースです」

「ん?どうしたの?」

もっと抱っこしときたかったのか不満そうにレイスは答える。

「な、なんとレイルリンカーさんが喋ったんです」

(まだ、さん付けなんだが)

「いや、イズル。レイルリンカーにそんな機能はないから」

「いや、だって本当なんですよ」

「戦闘中にどっか頭打ったの?」

よしよしするレイス。

「違います、喋ったんです」

頭をよしよしされながら抗議するイズル。

(ここは喋ってやった方がいいな。

可愛い子が困ってるしな。

あ、ちなみに俺は小さな子が好きとかそう言うのではないので、うちの母ちゃんが小さな子には優しくしろとうるさかったので。

誰に言い訳してんだ俺)

「おい、その子が言ってるのは本当だぞ」

レイルリンカーはレイスに話しかける。

イズルは目を輝かせながらレイルリンカーを見る。

レイスは不思議そうにレイルリンカーを見た後、イズルを見た。

「まじ?」

レイルリンカーを指差しながらレイスはイズルに聞く。

勢いよく頷くイズル。

「まじかぁ」

そう言ってレイスはその場に倒れた。

「う、うわぁ、レイスさ~ん」

慌ててレイスを揺さぶるイズル。

「ど、どうした」

格納庫の所員が一斉にこちらにくる。

連絡がいったのか、ドアが開き数人この場所に入って来た。

(はぁ、なんか騒がしくなってきたぞ。

どうなるんだこれから)

さて、どうなるかは次回のお楽しみに。

(いや、誰だよおまえ)

新章突入です。

今回は変形ロボットのお話。

次回をお楽しみに。

あと、第一章のお話も別枠で新しく書いていきますので、良かったら読んでみてください。

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