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転移無双  作者: 天野 空
第十三章 四男三女の転生記
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警官転生

正義感の強い1人の優しい警察官は裸で宙に浮いていた。

自分の葬儀を見下ろしながら彼は何を思うのか。


はぁ、自分の葬式を見る事になるとはなぁ。

宙に浮いている僕は眼下で行われている自分の葬式を見ていた。

僕は今年で24歳。

警官をしていた。

といっても危険がある部署ではなく、比較的安全と言われていた派出所勤務だ。

そんな僕は運がなかった。

ある日の深夜1人の女性が派出所に飛び込んできた。

服には血が付いており、すごく焦っていて取り乱していた。

椅子に座るよう促し、その女性に話を聞くと断片だけだが、ゆっくりと話をしてくれた。

彼氏の家に行った事。

そこで買い物をする為に少し彼氏の家から出た事。

戻ってきたら彼氏が何者かに刺されていた事。

僕はその彼氏の家の住所を聞いたが、頑なに答えない女性。

代わりに名前の方を聞くと、ちょうど僕の知っている男性だった。

誰にも優しく思いがある好男性だったはず。

住んでる場所もここから近い。

僕はその女性に背を向け、本署に応援を頼む為に電話をした。

それがいけなかった。

鋭い胸の痛みが急にきたと思った時には僕は意識がなくなっていた。


そして、次に気づいたのが幽霊?になった自分で、自分の葬式を見ていたという事だ。

同僚の参列者からぼそぼそと喋る声が聞こえる。

僕を刺したのは派出所に来た女性で、彼氏と言っていた男性をストーカーしていたらしい。

その男性が田舎から遊びに来ていた妹と歩いていたところを目撃、嫉妬から犯行を起こしたそうだ。

僕を刺したのは彼氏を連れていかれると思った為だったそうだ。

彼女自身、自分が何を言っているのか分からないくらいに混乱していたらしい。


さて、どうするか。

こうやって幽霊になったって事は死後の世界ってのがあるのかもしれない。

一応、生前は悪い事はしてないと思うから地獄には行かないと思うんだけどなぁ。

(ナナヤ、そなたに1つ頼み事がある)

いきなり頭に響く声。

な?、なんだ?

周りを見るが誰もいない。

(頼みを聞いてくれるか?)

昔から頼まれ事をされやすい体質なんだろうな僕は。

生きていた頃の事を思い出す。

いいよ。

僕に出来る事なら力になる。

(よく言ってくれた)

そう声が響くと一瞬目眩がした感じがする。

そして、僕は裸で豪華な部屋に立っていた。

「ここは?」

「よく来てくれたナナヤ」

目の前に巨大な机。

その奥にその机に見合う巨大な人が椅子に座っている。

「閻魔様?」

「いや、そちらの世界の神ではない。

急な頼みの為に半強制的に召還させてもらった。

ナナヤよ、そなたに我が世界に転生してもらいたい」

「転生ですか?」

ま、何冊かそういった漫画や小説を読んだ事はあるけど。

「そうだ、その世界でそなたにある邪悪なモノを倒してもらいたいのだ」

「世界を救うって事ですか?」

うわぁ、勇者かぁ。

「いや、ある国というか地域というか町を救って欲しい」

なんかだんだん規模が縮小されてるような。

「ど、どうだ?」

なぜか焦っている神様。

「構いませんよ、誰かが困っているなら。

僕で成し遂げれるなら」

転生した後も人助けか、じいちゃんに昔言われた言葉通りになってるな。

「そ、そうか、では頼む。

そなたには2つのスキルを与えよう。

転生した先には心強い姉と兄がいる。

その者達の力を借りて、必ず家族を守ってやってくれ。

特に姉をな」

「は、はぁ」

めちゃくちゃ姉を押してくるなこの神様。

「では、行くがよいナナヤよ。

そなたが目的を達成してくれるのをここから見守っている」

その言葉の後、僕は光に包まれ始める。

「あ、1つだけどうして僕を選んだんですか?

断れない性格だからですか?」

自分の短所だと思っている事を聞く。

その言葉に神様はゆっくりと首を振る。

「いや、そなたが生前、正義感が強く誰にでも等しく力を貸していた姿を見て決めたのだよ。

立派だった。

その精神に誇りを持つとよい」

その言葉に僕はゆっくりと神様に頭を下げた。

僕は早くに死んでしまった。

でも、自分の人生がいい人生だったと神様が言ってくれたのだ。

僕は少し救われた気がした。

次の人生も生前に負けない人生にしてみせる。

そう誓い僕の目の前は光で一杯になった。

さて、最後の1人となりました。

神様のいう邪悪なモノとは一体?

それでは、次回もも楽しみに。

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