魔眼の王(おまけ)
無事に彼を送り出した2人は誰もいない路地裏を歩く。
ウミとアカトゲは彼を見送った後、とある路地裏を歩いていた。
しばらく歩くと行き止まりに突き当たる。
「今回は助かったよ」
アカトゲはウミに向かって頭を下げる。
「別にいいよ、ただ、どうして今回私を呼んだのか知りたいな?」
ウミは近くの箱に座る。
アカトゲもその場に座り、事の起こりを話し始めた。
「俺は1度この世界に来た事があるんだ。
これから数百年後の世界なんだけどね。
そこで俺はある1人の人物と出会い旅をした。
彼はこれから数百年後に起こる世界の危機に立ち向かった。
後に魔眼の王と呼ばれる存在なんだ。」
「じゃ、あの助けた男性の子孫とか?」
ウミは嬉々として聞いてくる。
しかし、アカトゲは首を横に降った。
「違う、彼の血筋じゃないよ」
「なんだ。じゃ、何で助けたの?」
「彼の子孫じゃないけど、彼の子孫が関わってる事ではある。
今、故郷に帰っている彼はこれから無事に姉を元に戻した後、姉と結婚するんだ」
「ええ?それって大丈夫なの?」
「実は血が繋がってなくて義理の姉弟なんだよ。
それで、その子どもの孫が、さっき言った魔眼の王の仲間となって旅をする。
そして、その道中に魔眼の王の絶体絶命の危機をその子が助けるんだ」
「そうか、だからここで助けないといけなかったのね」
「そう、僕もこの世界で旅を終えて違う世界にいた時に、ある司書から話を聞いて急いで舞い戻ったんだ、この時代にね。
ただ、1度力を貸した世界でもう一度力を貸す事は世界の理に反してしまう。
だから、今回船長に力を貸してもらおうとお願いしたんだ」
「なるほどね、了解、やっと分かったわ。
まさか小屋で1人酒を飲んでたら、門が突然現れていきなり力を貸してくれ、なんて言われたから初めはびっくりしたんだよ?」
「あの時は焦ってて、事情を十分に説明できなかった」
「いいよ、案外楽しかったし。
それじゃ、元の世界に戻してくれる?」
「もちろん」
アカトゲは路地の行き止まりに向かって手を伸ばす。
すると行き止まりだった場所に門が現れた。
「さて、帰りますか。
しかし、報酬はもったいなかったなぁ。
海賊船買うお金になると思ったんだけど」
いたずらした後のように舌をちょこっと出して笑う船長。
「あ、いた…」
「お帰りなさい」
突然、門の先から兎耳の女性が声をかけてくる。
だが、言い終わらないうちに1人の女性に声を阻まれた。
「ちょ、ちょっとまだ喋ってるぺ…」
「まぁまぁ、2人ともこんなところで喧嘩しないで」
優しそうな声になだめられる2人。
「こんなとこにいたんだ、ほら、みんなもう集まってるよ」
最後にエルフの女性がにこやかに笑い手招きしていた。
「お、もう集まってたんだ、ごめんごめん」
門に向かう船長。
その姿にアカトゲは最後に声をかける。
「今回はキャラまで作って助けてくれてありがとう。
また、会えたその時はこっちで報酬用意しとくよ」
「あ、ほっ~い。楽しみにしてる」
手を振りながら船長は自分の世界に戻っていく。
これから仲間とまた新たな冒険をする為に。
これにてこの章は終わりとなります。
この作品に出てくる方達はどこかにいるのかいないのか。
もし、どこかでよく似た人達を見かけたら応援してあげてください。
その世界で楽しく頑張って冒険されている人達なので。
では、次は新たな章に入っていきます。
題名だけ先出し「オセロ」です。
では、お楽しみに




