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片思いの○○系女子を絶望させたり恋人にさせるお話  作者: Artaud
ツンデレ幼馴染の場合
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ツンデレ幼馴染の場合

初めてです。お手柔らかにどうぞ。

 はぁ……

 彼女欲しい。

 いやな?男なら誰でも持つ願望だろうさ。


 まぁ可愛い彼女作ったら勝ち組みたいな風潮あるし、人生が華やかになりそうだよね。



「ちょっとあたしの話聴いてるの!?」


「んあ?」


「全然聞いてないし……」


 話とは関係ないのだが、俺には幼馴染がいる。

 普通に見た目や礼儀は良いしそこだけ見たら彼女にしても全く問題ない。

 だがしかし重大な問題があるのだ。


「これだから……あんたなんて大っ嫌い!」


 そう、あいつは俺の事が世界の何よりも嫌いなのだ。何かと目の敵にして嫌いって言ってくるしとにかくうっざい。


「うっせーなわかってるわ!」


「別にほんとの事言ったまでだしー!」


「それ何度も聞いてるからな」


「別にえっちなことでも考えてたんでしょー?嫌だねー男子は」


「それ全男子に喧嘩売ってるからな」


「特にあんたは」


「ぶちのめすぞ」


 彼女の罵倒は非常に癪に障るのだ。鬱になりそうな程には。


「どうせまた碌でもないこと考えてたんでしょ?」


「まぁ合ってるわな」


「なんで認めるのよ……」


「ほんとのこと言って何が悪いんだよ」


「そこはほら……もうちょっと抵抗してもよくない?」


「俺は真面目なのが取り柄なんだからな!お前とは違ってな!」


「一言余計だバカ!(まぁ真面目なのは認めるけど)」


「なんか言ったか?」


「別になんも言ってないし!!」


「だろうと思ったわ」


「……!!この鈍感!バカ!大っ嫌い!」


 どうしてそうなるんだよ。いやどうしたらそうなるんだよ。謎すぎてルクレティウスも悩み始めるぞ。


 まぁ、こんな罵倒なんぞ慣れてるんですけどね。自販機に入れた10円が認識されずにおつりの所に落ちてくる頻度である事だし。


「んであんた何考えてたのよ?」


「バカの思考知っても意味ねーよ」


「いいから教えなさいよ」


「……彼女欲しいなーって」


「ほーん……」


「笑いたきゃ笑っとけ、まぁ当てはあるからな」


「じゃあ笑わせて貰うわ……って最後あんたなんつった?」


「当てはあるっつったんだよ」


 そう。恐らく唯一こいつに対する絶対的優位。この俺、当てがあるのだ。この俺が女子と関わりを持たないわけが無いのだよ!!


 言ってて悲しくなってきた。


「あんた……まじで彼女作るの……?」


「まぁいずれな。」


「まぁあんたみたいなバカに付き合う物好きはさすがにいないでしょ!」


「地味にそれ的を射てるからな」


 できない可能性の方が大きいのはこの際どうでもいい。

 この会話での優位を維持するにはできる的な流れに持っていくのがいいのだ。経験がそう言っている。


「別にあんたなんかどぉーでもいいんだけどね!どうせ彼女なんかできっこないんだから!」


「少なくとも嫌いとかバカとかしか言えないお前みたいなやつとは付き合いたくないわ」


「な……!!あんた今なんて……!!」


「少なくともお前みたいなやつとは付き合いたくない。」


「嘘……嘘でしょ……」


「嘘もクソもねぇよ、嫌いとしか言わねぇやつとは付き合いたくないだけだよ、別に嫌いなら付き合う必要ないだろ?」


「うっ……ぐすっ」


 あれ、あいつ泣いてね?えっ泣かせちゃいました!?いやいやいや、自分悪くないよ!?正直に言っただけだし!?


「おいおいどうしたいきなり?」


「うっ……うぇぇ……あんたなんか……あんたなんか嫌い!だーいっきらい!ばーか!」


「おいおいいきなり泣き出すとか俺悪いことしたかぁ?」


「うるさい!嫌いなものは嫌い!近寄るな!こっち見んな!消えろ!死ね!」


「キレるぞ?」


「もういい!ぐすっ……あたし帰る!」


「うっせぇはよ帰れ」


 誰もいなくなった教室から勢いよく飛び出す幼馴染。喚き散らしながら廊下を全力で走っていった。廊下は歩きましょうね。走ると怪我するよ。




「俺なんか変なこと言ったっけ……?」


目次からバッドエンドかハッピーエンドか選んでくださいね!ほんとに!次へ押すと何が出るか分かりませんよ!?

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