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さようなら

作者: 衣更着 月季

桜吹雪の吹き荒れる春の日、僕は君に



ーーーー別れを告げた。



















僕らは幸せだった。君に恋をして、君と共に歩いていた時間は、僕にとってかけがえのないものだ。一生、君だけを守り君と共に生きていくと思っていた。




僕に不治の病が見つかるまでは。






君は、僕と共にいると言ってくれるだろう。それが容易に想像できる。でも、僕は君をおいて逝くことになる。だから、僕は君から離れることを決めた。君が僕以外の人と共に生きれるように。君が幸せになれるように。















君が好きだと言った桜の木の下で、僕は心にもない酷い言葉を君に浴びせる。病のことは悟られないように。君が僕に未練を残さないように。そして、君に僕は別れを告げた。





そして、僕は一人になった。













一人になって感じる孤独。最期まで僕のそばにいて欲しかった。でも、君を傷つけた僕には、君に好きだと言うことさえ、許されはしないだろう。僕は一人で逝くことになる。


だから、愛しい君だけは、誰よりも幸せになってくれ。僕が傷つけた分も、僕が愛さなかった分も、幸せになってくれ。









僕を愛してくれて、ありがとう。





ーーーーさようなら。








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