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熾天使ミカエルの物語  作者: 凍結中
2/3

目覚める最強~初編

まだ本調子じゃないのに雪降るなぁ!

「どうしてミカエル様は眠っちゃったの?」

 


 天使エンジェルの育成教室に小さな天使エンジェルの声が響く。



「詳しくは記されていませんが、天界大戦争で堕天使ルシファーの卑劣な策略によって致命傷を負ってしまいました。そこで他の熾天使セラフ様、智天使ケルブ様達7人は癒しの魔法をミカエル様にかけることにしました。それによりミカエル様は死こそ免れましたが完全には癒しきれなかったと言われています。それがお眠りになられている理由ですが詳細は分かりません。これが真実なのか偽りなのか・・・確かめるすべがありませんから」


「そうなんだぁ・・・でもどうして癒しきれなかったの?」


「理由はよくわかりませんがある一説によるとミカエル様の計り知れないお力は熾天使セラフ様達のお力をもってしても足りなかったと言われています」



 熾天使セラフにして全天使を統帥していた最強の天使長。それがミカエルであった。そんな彼女の力はとてつもなく膨大で神にすら匹敵する、若しくは超えていると言われていた。そんな彼女を癒せただけでも奇跡だった。



「そんなにすごかったんだ・・・今でもミカエル様は像の下で眠ってるのかな・・・」


「・・・ミカエル様のお姿を見た者はもうこの天界にはいませんのでわかりませんが、そうだったらいいですね」



 教育係の大天使アークエンジェルは返答に困ったものの笑顔で返した。



「それでは皆さん!次のお話をいたしましょう!」


「「「「はい!アリエル先生!」」」」


「いい返事で『ドゴーーン』・・・す?」



 突然響く爆発音。そして教室に天使エンジェルが入ってきた。



「アリエル様!魔界の者たちが攻めてきました!!」


「!皆さん急いで避難してください!これは練習ではありません!!さあ急いで!!」


「「「「はい!!」」」」



 ただならぬ様子のアリエルに天使エンジェル達はすぐに逃げ出した。



「敵の数は!」


「魔族が1000、魔獣が500、堕天使が一人です!この堕天使は恐らくベルゼバブです!」


「な!なんでベルゼバブが!!」



 堕天使ベルゼバブ、ミカエルまだ健在だった時から生きている。元は高位の天使だったが神に逆らい堕天した。



「理由は分かりません!ですが今回、魔族たちを指揮しているのはその堕天使で間違いありません!!」


「なんということ・・・!至急天使長様に報告してください!」


「はい!」



 今アリエルの心は叫んでいた。”逃げろ”と・・・魔族や魔獣達であるならばまだ何とか倒せる。しかし堕天使、しかもベルゼバブが相手となると数分と持たない。そんな絶望的な状態なのだ。



(せめて天使長様がいらっしゃるまでの間だけでも足止めができれば・・・)



 この場にいるのは全員下級天使。正に地獄・・・



「皆さん!天使長様がいらっしゃるまで私達があの者共を足止めするのです!!」


「「「了解!」」」


「では行きます!」


(どうか早く来てください・・・!天使長様!)



 アリエル達はベルゼバブ率いる魔界の軍団に向かっていった。




______________________________________________



 その頃、天使長ファラエルの耳に魔界の者たちが攻めてきたという知らせが入った。



「何でこんなタイミングで来るのよ!」


「文句言ってないで早くいくよ!大天使アークエンジェル達が交戦中みたいだけどいつまでもつかわからないから急いで!」


「わかってるわよ!」



 叫ぶや否やファラエルは大きな4枚の翼を広げ空に舞った。



「場所はどこ!」


「ここから北東に約100キロ程行った先の地点、主に下級天使達が暮らしている所だよ!」


「なら急ぐよ!タイミング悪く攻めてきたことを後悔させてやる!」



 これからお昼ご飯を食べようとした時の知らせのためいつになく不機嫌なファラエルだった。



「食べ物の恨みは怖いんだから!」


「はいはい」



そんな会話をしながらファラエル達は凄まじい速さで飛んで行った。




__________________________________________________________________________




「くっ!ま、まだです!」


「へぇ~結構タフだねぇ。だがそうじゃなきゃいたぶりがいがねぇよな!」



 今立っているのはアリエルただ一人。他の者達はベルゼバブの前になすすべもなく倒れていった。



「こ、この!」


「おっと、どうした!もっと楽しませろよ!アハハハ!」



 死に物狂いで戦っている姿が楽しいかのようにアリエルを痛めつけながらその姿を見ているベルゼバブ。



「ハァハァ・・・強い」


「もう終わりなのか?つまんねぇな。じゃあここで死ね」


「ハァハァ・・・あ、貴方だけは許さない!」


「そんなこと言っても何もならねぇよ!その威勢だけは認めてやるがそれに力がなきゃ所詮負け犬の遠吠えだ!」



 正にその通りだなと思いながらアリエルは目を瞑る。



「・・・」


「・・・?」



 いくら待てども訪れない死に疑問を持ちながらゆっくりと目を開けると、そこには天使長がいた。その隣には側近のラウエルもいた。



「ああ、天使長様!」


「お待たせ!後は私たちがやるから貴女はゆっくり休んでなさい」


「ありがとうございます!・・・」



 感謝とともにアリエルは気を失った。それを見届けた後ベルゼバブの方に向き直る二人。



「天使長にその側近たぁいいねぇ!楽しませてくれよ!!」


「えぇ、たっぷりと楽しませてあげる。そして後悔させてあげる!このタイミングで天界に攻めてきたことを!」


「ハァァ」



 ラウエルは溜息を吐きながらも構え、ファラエルと共にベルゼバブと戦う。



「さぁ始めよう!地獄のショーを!!」



 

ファンタジー物が好きなのですが戦闘シーンをうまく表現できないためとても残念なことになってしまいました。



すいません。

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