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始まりの物語

この部ではセリフはありません。

読み飛ばし結構です。

さほど文字数はありませんが

　遥か昔世界は人族や獣人、エルフなどが暮らす下界、魔族や魔獣と呼ばれる者たちが暮らす魔界、そのどちらにも属さない神聖（天使や聖獣等）の者達が暮らす天界の3つに別れた。

　その3つのうち魔界は下界と天界の両世界と不可侵の条約を結んだ。

　魔族や魔獣は凶悪な者達が多く、別れる以前は今の下界に住む者達を襲っていて戦争が絶えなかったために死者も多く出ていた。

　だからこその不可侵条約だった。

　それから2000年後、唐突にそれは起こった。

　かつて天使長の座を狙い熾天使（セラフ）ミカエルを殺めようとした罪で魔界に落ちた堕天使ルシファーが魔界の者達を引き連れ天界に攻めてきたのだ。

　ルシファーは元熾天使であったためか魔界の強大な支配者となっていた。

　そのルシファーによって不可侵条約は破られる形で戦争が起きた。後に戦いは天界大戦争と語り継がれることとなる。

　魔族と天使たちがぶつかりあったが戦争は終わるどころか更に激しさを増し天使達が押されていった。

　そこで熾天使にしてすべての天使を統帥している天使長ミカエルがルシファーとの一騎打ちを持ちかけルシファーもそれに応じた。

　両者の戦いはまさに神の如き戦いだった。両者がぶつかるたびにその余波が天界を覆い下界にまで影響が及ぶ。

　実力も知略もミカエルはルシファーを上回っていた。

　そのためか、元が付くとはいえ天使だったことに変わりないはずのルシファーは天使のやる事とは思えない卑怯な手を使いミカエルを瀕死の状態にした。しかし最後の力を振り絞って繰り出ったミカエルが施した究極封印魔法によりルシファーを封印と言った形で仕留めた。

　ルシファーが封印されたことにより混乱状態になった魔族たちを滅ぼす事によって戦争に終止符は打たれた。

　しかし、ミカエルは死の一歩手前と言ったところで放置すればすぐにでも光の粒子となって消滅するだろう。

　そんなミカエルを見て姉妹同然の関係であったガブリエル、セラフィエル、ラファエル、メタトロン、アブエル、ウリエルの7人は彼女の死を恐れ、悲しみに身を委ねながらある決心をする。

　自分たちの持てるすべての力を使いミカエルを癒し、癒しきれない部分を長い眠りにつかせること。

　その代償は己の魂だった。しかし、ただ消滅するだけでは心残りだった彼女達は力の一部を結晶化させるそこに魂の一部を封印した。

　こうしてミカエルは一命を取り留めた。だがガブリエル達が自分のために身を犠牲にしたことを嘆き、悲しみながら深く長い眠りについた。

　ミカエルが眠りについてから幾億年後、悲しみと後悔の念が混じりあった叫び声とともに唱えられた目覚めの言葉によりミカエルは目覚める。

　ここから物語が始まった。

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　ここで簡単に天使の階級について説明しておく。天使には９階級あり、上級天使三隊、中級天使三隊、下級天使三隊と別れている。

『上級天使三隊』

熾天使（セラフィム）

智天使（ケルビム）

座天使（スローンズ）

『中級天使三隊』

主天使（ドミニオンズ）

力天使（ヴァーチュズ）

能天使（パワーズ）

『下級天使』

権天使（プリンシパリティーズ）

大天使（アークエンジェルズ）

天使（エンジェルズ）

これは天使達の階級であり、単数形でこの階級を表すと以下の通りになる。

『上級天使三隊』

熾天使（セラフ）

智天使（ケルブ）

座天使（ソロネ）

『中級天使三隊』

｜主天使（ドミ二オン）

力天使（ヴァーチュー）

能天使（パワー）

『下級天使三隊』

権天使（プリンシパリティ）

大天使（アークエンジェル）

天使（エンジェル）

　大体が単数形で呼ばれている。そのため階級そのものの本名称を知っている物は殆どいないのである。

活動報告にもありますが今現在体調不良のため更新が遅れています。

すいません