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第2話 元勇者さんの朝は騒がしくなってしまったです

「きゃああああ!!」



朝、廊下側に転がしといた痛い魔法少女のコスプレをした女の子が起きたようだ



「きゃああああ?」



俺は頑張ってこの子とコミュニケーションをとろうとした



「あなたなんなんですかふざけてるんですか変態なんですかこんな可愛くて可憐な女の子は引ん剥いた挙げ句に廊下に転がして初めての挨拶がきやああああ?ですか!?なんで疑問系なんですか!この変態のロリコン!!」



おいおい、やっとしゃべったと思ったらこんなに長くてセリフを早口で言い放ってしかもルビ無しかよ



読者さん達がかなり読みにくいじゃないか



やはり、俺の魔法少女論は間違っている訳がなかったようだ



まず魔法少女というものは皆、身勝手だ



台風が来ているというのに倒れていたから助けてやったのにお礼も無しでいきなり罵倒を浴びせて来やがる



こういう時、当店では冷静に対処がモットーだ



「すみません、お客様少々こちらに来て頂いてよろしいでしょうか?」



「ふん!」



当然だと言わんばかりだという顔でついて来る



ガチャッ  キィ



「いってらっしゃいませ お嬢様」



俺はぶかぶかのワイシャツと下着だけの姿の痛い魔法少女のコスプレをした女の子略して痛魔コスを外に締め出した



「えっ……………」



バタン! カチャ



ここれで俺の平穏は守られたはずだ



バンバンバン!!



「ちょっとこんな格好で外に出すなんてあなた頭おかしいんじゃないですか!!ねぇ聞いてますか!?お願いだから中に入れてくださいよ!!」



ガンガンガン!!



まったく、バンバンガンガンとうるさいやつだ



近所迷惑になって、騒音少女って有名になるぞ



「嘘ですよね、こんな美少女をこのまま放って置くなんて冗談ですよね!!」



「うるさいわよ!!朝なんだから静かにしなさい!!」



俺の部屋の下に住んでいるおばさんだ



あの人は朝だろうが夜だろうが怒る



そういう人だ



下のおばさんのおかげで静かになったから良しとしよう



俺はパンを焼きコーヒーを入れて、簡単なサラダを用意して仕方がなくあのうるさい痛魔コスを呼びに行く



「痛魔コス、ご飯よー」



「ふぇ…………?」



どうやら、うるさい痛魔コスはうるさくて泣き虫な痛魔コスだったようだ



目からハイライトも消えているようだしこれで扱いやすくもなっただろう



俺が濡れたタオルを置いてでうるさくて泣き虫な痛魔コスの足を拭かせて、家の中に入れようとした時にそいつはやって来た



バン!!



「その子に何をする気だ!!」



まったく、俺の平穏な朝はまだまだ帰って来ないらしい

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