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新米なろう作家私シリーズ

プロットをちゃんと組んだら、2話で書けなくなった新米なろう作家私の話

作者: 雨音みこ
掲載日:2026/02/11


 書きも読みも楽しくてやめられない、web小説沼にズブズブな雨音みこです。


 今日は私が「小説をちゃんと、しっかり書こう!」としたが故の失敗談を紹介してみます。自分の備忘録でもあるんですけど、少しでも「小説を書きたいけど、なんだか書けない」人の助けになれば嬉しいです。

 

 あくまでも自虐、失敗談ですよ。




 結構昔からなろう読み専だった私ですが、もう何年も前から、自分の小説をなろうに投稿するという密かな目標がありました。

 ……ただし、実際の投稿は2025年11月ですから、実行に移すまではかなり長く時間が空いています。


 それはなぜか。

 ひとえに「完結まで書ききれなかった」からです。



 

 いにしえの読み専時代、エタる小説があまりにも多く、悲しい思いを何度もしてきたので、私は基本、完結済み作品しか読んでいませんでした。

 なので自分の小説を投稿する時も、必ず完結まで書ききってから投稿すると決めていました。


 ……ここまで書けばお分かりかと思いますが、私は小説を完結まで書ききれませんでした。物語の舞台を決め、テーマを決め、登場キャラクターを決め、ストーリーを決め、プロットを組む。その時点では「結構面白そうな話だな」と思える。

 でも、実際に書こうとすると1~数話で詰まるのです。どう書いていいのかかわらなくなって、止まってしまう。そして執筆を断念。何年か、それを繰り返していました。


 そんな「小説家になろう作家になりたい私」に、突然降ってきたのが処女作『忘れられた花嫁、二度目の人生で氷の魔法使いとの恋をやり直す』でした。

 思い付いた時は、どうせいつもと同じく、完結まで書けないんだろうと思っていました。だったらもう最初からそのつもりで、ゆるく、ふわっと、設定もろくに決めず、書きたいものだけを書いて10話くらいで終わらせよう。とにかく「完結させる」ことだけを目指そう。そう決めて、見切り発車で書き始めました。


 最初の設定は、「ヒーローとハッピーエンドを迎えた後に、死に戻りでヒーローと出会う前に戻ってしまって、恋をやり直す話」という枠組みと、ヒロイン・ヒーローの名前やポジションだけでした。

 お読みになって下さった方は驚かれるかと思いますが、なんとサブヒーローかつ終盤で重要な役割を持つブレディすら、初期設定にはいなかったんです。

 私は一体、何を書くつもりだったんだ……??

 

 そして書き始めた『忘れられた花嫁』は、何故かすらすらと書けました。書いている間に次の展開が浮かび、新しく湧いた展開のための伏線張りシーンを既に書いた話に追加し、矛盾点を修正し……そうやって、全62話で完結しました。

 10話くらいって言ってたの、どこ行った??



 

 次に取りかかった長編2作目(※現在未投稿)も、「とりあえずテンプレで入り口を作ってみよう」という緩い気持ちで書き始めたので、ヒロイン・ヒーローの設定と、ヒーローの屋敷で共同生活するうちに色々あって恋が芽生える、という設定のみで書き始めました。恋愛小説ってその「色々」が大事なんですが。

 どうですか、とんでもなくズボラだと思いませんか!

 

 これも意外なことにすらすらと書けて、60話で完結まで書ききりました。

 中盤(30話)くらいでうっすら結末の展開が見えてきていたのに、ヒロインとヒーローが勝手に「私はこう考えて行動するの!」と動き出して私の想定から大きく逸脱。

 終盤の展開を彼らの行動に合わせる形で大幅に変更し、結局何だかんだで元々より良い展開で話を書き終えることができました。


 

 なぜだろう、私は突然小説が完結まで書けるようになった! 小説家Lv1になれたのかも!

 


 そんな調子にノリにノッてた私は、長編3作目(のつもりだった作品)でドツボにハマることになります……。



 

 長編2作をプロットほぼなしで完結させてしまった私は、次のステップとして「プロットをちゃんと組んで書こう」と思いました。

 プロットなしで長編を書くと、過去書いた話と矛盾していないかを常にチェックし、修正するという作業が入ります。その手間を無くして、よりスマートに、ベテランっぽく書こうとした訳です。


 とはいえガチガチにプロットを組むことはできず、


①ヒロイン・ヒーロー・世界観の基本設定

②サブヒーローの設定

③ヒロインとヒーローが関係性を変えるポイントはどこか

④物語の結末


 を考え、その間を埋めるようにざっくりとしたストーリーの流れも決めて、それから書き始めました。


 2話目で書けなくなりました。早っ!




 時間を置いても、他の作品を読み漁っても、Xに入り浸っても、何をしても書けなかった。このスランプ(?)期間に書いた中編『冷血な公爵令息と素直になれない王女の、攻防だらけの政略結婚』はろくに設定を決めずに「いちゃきゅん甘々ラブコメ短編が書きたい!」と即書き始め、さらさら~っと完結までいけたのに。

 

 あ、『攻防だらけの政略結婚』はシリアスとラブコメが50:50の中編、きゅんはともかく、いちゃはほぼ皆無です。目指したものと出来上がったものが違うのはご愛敬。


 そこで私はようやく気付きました。


 プロットを決めると、途端に書けなくなるのかも?

 キャラクターに自由に動いて、考えてもらった方が、自然に書ける人間なのかもれない、と。


 

 

 私の場合、Nolaの作家診断だと「メッセンジャー」、その他の作家診断系では大抵「キャラクター主導型」と判定が出ます。

 とにかく話の大枠となる『基本設定』と『キャラクター』を用意して、あとは『こうなったら私が嬉しい』みたいな妄想をメモしたものを添えて、適宜『事件』を与えるから主人公たちの裁量で解決してね、という放置プレイの方が私には合っていたようです。




 今現在、長編3作目を書き始めています。相も変わらず主役級キャラとざっくり「こういう話にしたい!」しか決めずに見切り発車で書き始めましたが、これもまたスラスラと書けています。Xで日々うめき声を上げていますが、なんやかんやで順調に書けているのです。


 


 私はキャラクター主導の書き方じゃなければ、小説を書くことができない人間。それに気付くのに何年もかかってしまった、という失敗談でした。



 




エッセイ前作

『たったひとつの感想が、新米なろう作家私を救った話』もどうぞよろしくお願いします。


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― 新着の感想 ―
楽しく拝読させていただきました! プロットを詰め詰めにすると書きにくいんですよね……わかります(◡ω◡) 私はキャラ設定はとことん詰めますが、話の流れは大まかなことしか決めてないタイプです! みこさん…
状況が同じすぎて、焦りを超えて楽しくなってきました(?) かくいう僕も、処女作では無いのですが、初めての連載小説は、プロット一切無しで、主人公達はドックランを走る犬のようでした... ちょこちょこ柵を…
大変興味深く読ませていただきました プロットをガチガチに固めすぎると書けないということもあるのですね。 かく言う私も起承転結で大まかな流を決めて 章ごとに中〜小プロットを一応書くのですが、なんか書いて…
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