お友達なんだね?
「やあ、ディオンくん」
「お久しぶりです、ルイス王弟殿下」
黒の長い髪を一つに結った緑目の壮年の男性
この人こそ、ルイス王弟殿下。
先代公爵閣下の一人娘、アンヌ夫人との間に、4人の愛息子と3人の愛娘がいる。レオンは、そのふたりの第七子の四男、末息子にあたる。
アンヌ夫人が亡き今、人一倍、子煩悩な公爵として知られている、穏やかな人だ。
「レオン、帰ってきたんだね、おかえり。」
「はい、ただいま帰りました、父上。」
「そちらは、お客さんなのかな?」
「エルナール辺境伯領で知り合ったんです。」
「なるほど?
彼らは、ふたりのお友達なんだね?」
「ええ、そうです。」
「私は、国王陛下からオライノース公爵を賜っているルイスです。宜しくお願いするよ。」
ルイス王弟殿下は、物腰柔らかく、のんびりとした気質の持ち主なので、ディオンとレオンのお友達なら良いかーといった雰囲気だ。
しかし、彼は、彼なりに、ふたりの少年少女を観察していた。似てはいないが、姉弟みたいな雰囲気の子達だな、と。
「ふたりとも
ルイス王弟殿下に自己紹介を。」
「リーンダート伯爵が嫡男ユージと申します。
ルイス王弟殿下、宜しくお願い致します。」
「リーンダート伯爵が次女リタでございます。
ルイス王弟殿下、宜しくお願い致します。」
「リーンダート伯爵家?
君たちは、サラサ夫人のご妹弟かな?」
「はい、サラサ姉上は、僕達の実姉です。」
「なるほど、なるほど、なるほどね?
エクトールくんの関係者なら歓迎するよ。」
「ルイス王弟殿下、ありがとう存じます。」
ああ、やっぱり、ふたりは姉弟なのか。
確かに、サラサ夫人にも似ている気がするね。
雰囲気がどことなくね。
そう思いながら、なぜ彼らを連れて来たのか、リーンダート伯爵家の姉弟を観察をしていた。
「ふむ? なるほど?
リタ嬢に、何か、ありそうだね?」
「はい、ちょっと色々と諸事情がありまして。
連れて来てしまいました。」
「ふふふ。ディオンくんがねぇ。珍しいね。
子どもの成長は、いくつになっても嬉しいね。
良いよ。ディオンくんとレオンの友達ならば、受け入れるくらい、出来るから。」
「ルイス王弟殿下、ありがとう存じます。」
「ああ、レオン」
「はい、なんですか、父上?」
「彼らをアンヘリノ達に会わせてやってね。」
「もちろん。兄上のもとに案内致しますよ。」
「うん、宜しくね。」




