放課後③
「 いつもありがとな彰人...朱里 」
「 どうした?急に改まって キモイぞ? 」
「 そうだよ!変だよはるくん 」
「 俺はいい友達を持ったんだな... 」
「 そうだぞ崇め奉ってくれた前晴斗少年 」
「 やっぱ前言撤回で 」
「 I’m sorry... 」
やっぱり...俺は色々と恵まれているのだろう、でもどうしてだか俺の心はキュッと締め付けられる感覚がした。
嬉しいからだろうか...それとも悲しい?...
「 白咲さんは甘いもの好きなのか?」
「 そうですね...好きか嫌いかと言われると大好きには入りますね... 」
「 へ〜やっぱ女の子してるな 」
「 ちょっと晴斗さんどう言うことですか?」
「 いやぁ〜何でもないっすよ 」
「 そうですか... 」
「 仲良いいね〜2人とも〜...ましかして知り合いだったり? 」
「 はめましてに決まってるだろ彰人 」
「 そうですよ彰人さん 」
「仲良いねぇ〜 」
「 ニヤつくな埋めるぞ 」
「 ハイッ 」
俺と白崎さんは初めましてだ、面識なんてない。
なんせこれほどの美人は忘れろって言う方が無理だ、誰だって印象には残るだろう。
俺が昔にこんな可愛い子いたら多分告白している...愛を知っていれば...
「 晴斗さん...少しこの後時間ありますか?」
「 空いてるけど...どうして?」
「 少し...2人だけでお話がしたくて... 」
「 分かった 」
「 おい晴斗 この後そのまま帰るか?」
「 俺は少し用事が出来たから...彰人達は?」
「 朱里は習い事あるから帰るよ〜 」
「 オッケ〜...じゃあここで解散にするか───散!」
「 は〜いじゃあね〜また明日!」
「 うん じゃあ 」
「 また明日 」
マスクドを出て俺達は各々解散し帰路に着いた、俺と白咲さんはと言うと
『 ... 』
「 あ...あの...白咲さん? 」
「 ひゃい!?」
「 あ...その...どうしたの?急に話があるとか...告白?」
「 ちっ違います!...//」
「 あっなんかごめん 」
「 そっその...私のこと...覚えていますか?」
「 覚えてるって何が?...」
「 いや...その...私だよ?はるはる 」
( !? )
聞き覚えのある呼ばれ方、昔仲良くしていたあの子がそう呼んでいた。
覚えている...少しだけでも今は思い出したくない、理由は思い出せない。
「 はなちゃんなのか?... 」
「 !?...覚えていてくれたのですね... 」
「 あっおい泣くな 」
「 だって...だって... 」
「 たく...泣き虫なのは変わらないか... 」
少しだけ白咲さん...いやはなの頭を撫でた。
懐かしい感じがする、でも昔の記憶は曖昧で忘れていた理由なんて分からない。
でも少しだけはなとの記憶が蘇ってきた
「 ぎゅってしてもいい?」
「 それはダメだ 」
「 なんで?... 」
「 ほら...昔に比べて体格も違うだろ?...だからッ...ておい!」
「 少しだけ... 」
今俺は抱きつかれている、非常にまずい状況だ
同級生にこんな所見られたら多分俺はマリアナ海溝いきだろう。