放課後②
「 それじゃっ皆席に着いたな?」
「 うん!早く食べよ!」
「 そんじゃ...いただきます!」
「 いただきま~す!—— おいしぃ~!」
「 いつも思うが朱里はうまそうに食うよな 」
「 だって美味しいものは美味しいから!」
「 朱里ちゃんかわいいです 」
「 えへへ…// ありがとう!はなちゃんもかわいいよ!」
( ...話すことがない...)
「 そうだ晴斗 お前に一つ聞きたいことがあってな 」
「 俺に?...話す内容によるけどなんだ?」
「 お前たしか兄妹いたよな?それでさちょっと聞いてほしいことがあってよ...女の人って何もらったら嬉のかな?」
「 朱里達に聞けばいいじゃん...」
「 ...そうじゃん」
こいつと付き合ってると脳がバグってしまう、目の前に白咲さんと朱里がいるのになぜ俺に聞くのだろうか...本当にバカなのか?いや...成績はたしか学園ベスト10位以内には入っていたな...
やはり馬鹿と天才は紙一重っていうことか
「 あっくん何話してるの?」
「 ん?いやな そろそろ彼女の誕生日でさ...女の人って何もらえたら嬉しいのかな~...てな?」
「 あっくんの彼女ってことは...さゆさゆ?...さゆさゆ最近小物にハマってるって言ってたか小物入れとかがいいと思うよ!」
「 OK了解!じゃあ小物入れにするわ サンキュー朱里!」
「 また何かあったら何時でも聞いてね!」
朱里はこう見えても普通に頭もいいし人付き合いも凄く上手い、彰人の彼女とは知り合いだったみたいだから彰人は助かっただろう。
いずれ俺も彰人の彼氏に会ってみたいと思った、今度彰人のデートに尾行して彼女でも拝もうかなと思ったがやめとこう。
「 あ...あの藍原くん!」
「 どっどうしましたか?白咲さん」
「 そっその...藍原さんって皆さんといつからお知り合いになられたのですか?」
「 彰人は小1のころからで...こっちの朱里とは去年からだよ 」
「 そ...そうなのですね 」
「 うん... 」
会話が続かない...久しぶりだ...こんなに淡白な会話をしたのは、いつもはこう...気軽にみんなと話しているからどうすればいいかわからなくなってしまった。
俺は友人に恵まれていたことをこの時感じた、彰人達は大切にしよう、そう思った。
ありがとう彰人