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プロローグ
むかしむかし、ある国に魔王を名乗る魔物が大きなお城を作り、世界中に「この世界を私の物にしてやる」と告げました。
それを聞いた世界中の王様たちは、魔王を打ち負かすような強い人たちを集めることにしました。
集まった人たちは皆、我こそがと魔王の元へ向かいましたが、帰ってきた人はほんのわずかでした。
魔王はそんな私たち人間を面白がり、国境に魔物をばら撒いて諍いを起こしたり、農村を荒らしたりとおちょくるような真似をし始めました。
しかし、それは魔王にとって大きな油断となりました。
魔王が世界を荒らし始めて数十数年が経とうとしていたある日のこと。
魔王城に4人の人間が踏み込んで来たのです。
突然の出来事に魔王は慌てふためき、たった4人の人間に翻弄され、ついに打ち倒されてしまいました。
後にその4人の人間たちはそれぞれ伝説の勇者、賢者、魔道士、戦士として名を馳せ、生涯幸せに過ごしたそうです。
おしまい。