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BLACK EDGE  作者: ピラフドリア
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 第87話  【BLACK EDGE 其の87 新たな任務】

 BLACK EDGE



 著者:pirafu doria

 作画:pirafu doria



 第87話

 【BLACK EDGE 其の87 新たな任務】




 シャドーと合流したグリムとヒート。そんな三人の前に一人の老人が現れた。




「シャドー、ヒート、グリム・リーパー。待ちたまえ……」




 名前を呼ばれた三人は立ち止まる。コードネームを知っているということは、グリモワールの関係者ということだ。




「あなたは…………」




 ヒートが老人に聞く。すると、老人の帽子を深く被る。




 老人は白い髭を生やしたシルクハット姿である。




「そうですね。シルフィーユとでも名乗りましょうか」




 シルフィーユ。聞いたことがない名だ。だが、グリモワールの関係者なのは確かだろう。




「それで俺たちに何のようだ?」




 シャドーがシルフィーユを睨みながら聞く。




 プロタゴニストの森で馬車を失ったシャドーはそこから一日かけて近くの森まで歩いた。そして馬車を手に入れてブラッドを追いかけようとしたところで、集結命令があったのだ。




 すぐにでもブラッドを追いかけるつもりだったが、命令なのでしょうがなく戻ってきた。




 プロタゴニストの一件から、シャドーのブラッドに対する評価は少し変わり始めていた。

 最初はただのターゲットの護衛だった。しかし、森で戦ってからはライバルのような気持ちになっていた。




 またすぐにでもリベンジをしたい。そう思っていたのだが、その時に命令で王都まで戻らされたのだ。それによりシャドーは少し機嫌が悪かった。




 シルフィーユは胸ポケットから一枚の紙を取り出した。そしてそれをシャドーに渡す。





「アルム様からの直接の命令でございます」




 アルム様。それはこのグリモワールの頂点に立つ人物である。組織のボスというべき存在。




 今の組織は彼の命令に従って行動している。彼に気に入られることができれば、グリモワールも幹部になる可能性もある。




 そんな人物からの直接の指令。それを聞いた三人は驚いた。




「アルム様から!?」




「シャドー、そいつを見せなさい!!」




 ヒートがシャドーから指令の書かれた紙を取り上げようとする。しかし、シャドーはヒートに取られまいと逃げる。




「これは俺にきた指令だ。お前たちには渡さん!!」




「私たち三人の指令でしょ!! さっさと渡しなさいよ!!」




 ヒートのシャドーが紙の取り合いをしている。そんな中、グリムはシルフィーユに聞く。




「どういった内容なんですか?」




 まぁ、指令書があるということはこの老人は知らないのだろう。しかし、念のため聞いてみた。




「王都に潜伏している敵組織ブルーバードの幹部を仕留めろとの指令でございます」




 シルフィーユの言葉を聞いたヒートのシャドーは固まった。




「いや、あんた知ってるんかい!!」




 老人はホホホと笑った。






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