第68話 【BLACK EDGE 其の68 ドラゴンインストール】
BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第68話
【BLACK EDGE 其の68 ドラゴンインストール】
龍がブラッドに直撃すると爆発する。そして土煙がなくなると、ブラッドは植物による拘束から脱出していた。
「な、なんだと…………」
女性は脱出されたことを驚く。そしてブラッドの姿に異変が起きていることに気づいた。
ブラッドのあまりにバチバチと雷が発生している。そしてブラッドの身体全体から黒いオーラが漏れ出している。
「…………めんどくさいことを……」
女性は近くにある木に触れると、その木の根っこを通して地面に、そして森にあるあらゆる植物を操作した。
植物がブラッドを襲う。しかし、ブラッドは植物に攻撃されるよりも早く動く。そして、
「っ!!」
気がつくとすでにブラッドは女性の目の前にいた。
ブラッドは女性の顔面を殴る。それにより女性の身体は吹っ飛び、森を割りながらずぅーーっと先まで吹っ飛んでいった。
ブラッドに異変が起きた時の衝撃で、植物の拘束から脱出することができたフェア。
ブラッドが戦闘している間に、リナリアに近づくと拘束している植物に手を当てた。
すると、フェアの手が光り、植物の力が弱まる。それによりリナリアは脱出することができた。
「今治すから」
フェアはリナリアに近づく。そして白龍の力でリナリアの傷を回復させた。
フェアは時間を早めて身体の回復を早めることができる。
回復したリナリアは目を開けた。
そしてフェアを見るとフェアに変身した後、
「何が…………起きたの?」
突然の出来事。ブラッドの腕から黒いオーラが飛び出し、戻ってくるとブラッドに変化が起きた。
敵を圧倒して倒した。しかし、様子がおかしい。
「あまり騒がないで……私たちも危険だから……」
「…………危険?」
「今ブラッドは暴走状態なの。下手をするとこっちまで危ない」
それを聞いたリナリアは驚いた。ブラッドが暴走状態?
「大丈夫なの?」
リナリアはフェアに聞く。それに対してフェアは答える。
「……大丈夫。だから任せよ。ブラッドに……」
ブラッドは女性を吹っ飛ばした後、その場で動かずに止まっていた。何をするわけでもなくその場に立っている。
そんな中、女性が戻ってきた。身体はボロボロで足元もおぼつかない。
「よくもこの俺を……。だが、もう許さん。…………名前を聞きたがってたな。クレイン、それが俺の名だ。そしてその名を聞いたものは生きて帰ったものはいない」
クレインは近くにある木に手をつける。すると、周りにある植物がクレインに集まる。
「見せてやろう。俺の最高の魔術を!!」
そして集まった植物はクレインを包む。そしてクレインの鎧となった。




