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BLACK EDGE  作者: ピラフドリア
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 第61話  【BLACK EDGE 其の61 リナリア】

 BLACK EDGE



 著者:pirafu doria

 作画:pirafu doria



 第61話

 【BLACK EDGE 其の61 リナリア】





 ブラッドとフェアはリナリアの森を守ってほしい。という言葉を聞き、それがどんな意味なのか。

 そしてどんな事情を抱えているのか。それを知るためにリナリアについて行くことにした。




 馬車はその花畑に置いて行き、三人は森の中を進む。そしてしばらく進むと、不思議なものを発見した。




「こ、これは…………」




 そこには森の木が倒され、草は踏み荒らされている。この美しい森に何があったのか。




 フェアはリナリアに聞く。




「何があったの?」




 すると、リナリアは少し前に進み、先を指差した。ブラッド達はリナリアが示した方を見ると、そこには大きな足跡があった。




 それは大きさだけでも大人の人間と同じくらいの大きさがある。そして足の指は三本。




 こいつは…………




 それを見たブラッドは驚く。そして呟いた。




「…………龍か……」




 リナリアは頷く。




 ブラッドは過去にこの足跡を見たことがある。大きさは違うが、この形は確かに龍のものだ。




 ブラッドは警戒する。この足跡が龍のものだとすると、追っ手はシャドーだけではない可能性がある。




 今のブラッドとフェアはグリモワールと敵対している。それはグリモワールが龍の力を持つ人間を集めて何かをしようとしているからだ。




 そして龍の力は強力であり、グリモワールはその力を使って他にもいろんなことをしている。

 フェアも白龍の力を使わされていた。




 そのため同じように龍の力の持ち主がグリモワールに利用されて、追っ手になっていてもおかしくない。




 この足跡とブラッドの発言を聞いたフェアは不思議そうな顔をする。

 まぁ、フェアは見たことがなくてもおかしくない。




 そうしていると、突然地面が揺れだす。大きな音を立てながら何かが近づいてきている。




「…………来た。助けて……」




 リナリアはそう言うとブラッドの後ろに隠れる。フェアも揺れと音にビビってブラッドの後ろに隠れている。




 二人のフェアがこうして一緒にいると、まるで兄弟のようだ。まぁ、フェアだから安心していられる。

 自分の姿だったらちょっと気分が悪い。




 そしてどんどん音が近づいてくる。




「っ!!」




 何かが空から飛んできた。そしてブラッド達の前に着地する。




 そこに現れたのは緑髪の少女。着地した少女はドレスを着ており、目を瞑っている。




「あれが音の正体?」




 フェアが恐る恐るブラッドの後ろから顔を出そうとする。しかし、それをリナリアが止める。




「…………あれ、危険…………」




 それを聞いたブラッドは、この少女が例の龍だと確信した。








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