表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
BLACK EDGE  作者: ピラフドリア
59/354

 第58話  【BLACK EDGE 其の58 そういえば……】

 BLACK EDGE



 著者:pirafu doria

 作画:pirafu doria



 第58話

 【BLACK EDGE 其の58 そういえば……】





 花畑にある一本の木。そこに映っていたはずのブラッドの姿が消えた。そして馬車が突然動き出し、そこに乗っていたのはブラッドにそっくりな人物であった。




 ブラッドとフェアはその馬車を追いかけるが、森に入ったところで見失ってしまったのであった。




「…………くそ、見失ったか……」




 この森は広い。手当たり次第捜索しても見つからないだろう。しかし、先に進むだけでなく戻るにしても距離がある。




 あの馬車を手に入れる必要がある。




「ブラッドどっか行っちゃった」




「俺はいるけどな」




「あのブラッドなんて呼んだらいいかな?」




「とりあえず、コピーとでも呼んでおくか」




 こうしてブラッドとフェアは偽ブラッドをコピーと呼ぶことにした。そしてコピーを探して森を探索する。




「しかし、あれは何者なんだ……?」




 ブラッドは探索しながら考える。




 フェアはブラッドを怖がらせようと、




「やっぱり噂通り、偽物が本物を襲って、本物になり変わるのかも……」




 それを聞いたブラッドはビクッと肩を震わせる。そんなブラッドを見てフェアはくすくすと笑う。




「でも、実際に噂通りにブラッドの偽物が現れた。何かあるかもね」




「俺は何もないで欲しいけどな……」




 ブラッドはフェアにビビらされて、肩をがくりと落とす。少し疲れてきたみたいだ。




 そんなブラッドにフェアは、




「でも、私たちは龍の力を持ってるわけだし、偽物になんて負けないよ」




 と少し自信を持たせようとした。




 実際に龍の力は強力だ。この世の力とは反している。だが、ブラッドの想像するお化けみたいな存在はそれすら通用しないのだ。

 だから、ブラッドはそういうオカルト的な存在が苦手だ。




 しかし、それでも馬車は必要。馬車を手に入れなければ、移動ができなくなる。




 この森は近くの村に行くのでも馬車で一日近くかかる。そうなると、馬車を使用していないとどれくらい時間が必要になるかわからない。




 この旅は急ぎの旅だ。子供達を助けるために、その居場所を知りたい。




 追っ手から聞くという手もあったが………………ん?




「そういえば…………」




「ブラッド、どうした?」




「あいつから情報を聞き出すか……」




 さっき現れたシャドーという男。彼もグリモワールの関係者だ。子供達の行方を知っているかもしれない。

 ならば、奴から力ずくで情報を聞き出せば良い。




「フェア、一旦戻るぞ」




 ブラッドとフェアは馬車が倒れたところに戻ることになった。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ